やじうまミニレビュー
ビクトリノックスのトマト用ナイフ2種を試す
パッケージからしてトマトづくしな「トマト・ベジタブルナイフ」(右)と「トマトピーラー」(左) |
最近密かにはまっているのがトマト。特別なトマトではない。スーパーで売っている普通のトマトだ。ある瞬間まで、筆者にとってトマトはサラダの脇役でしかなく、一度に1切れ食べるかどうか。それも塩を振るか、マヨネーズをかけるか、サラダ用のドレッシングをついでにつけて食べるという程度だった。
ある日、たまたまとても安く売っていたという理由でモッツァレラチーズを購入したが、食べ方に迷った。パスタかトマトとのカプレーゼしか思いつかず、仕方なくトマトとバジルも買ってカプレーゼを作ってみたのだ。なぜかこれがツボにはまってしまい、「もっとトマト食べたい!」状態になってしまった。トマトっておいしいんですよ!
積極的にトマトを購入するようになったところ、偶然にも知人がスイス旅行のお土産として買って来てくれたのが、今回ご紹介するビクトリノックス製のトマト用の調理器具「トマト・ベジタブルナイフ」と「トマトピーラー」である。ビクトリノックスと言えば、アーミーナイフでおなじみのヨーロッパを代表する刃物メーカーだ。ゆえにビクトリノックスと調理器具というとイメージしにくいかもしれないが、実はキッチンウェアも数多く手がけていたのである。国内でもAmazon.co.jpなどで入手できる。
メーカー | ビクトリノックス | |
製品名 | トマト・ベジタブルナイフ | トマトピーラー |
希望小売価格 | 1,050円 | 1,050円 |
販売場所 | Amazon.co.jp | |
参考価格 | 1,050円 | 1,050円 |
どちらもデザインはシンプル | 柄やブレード部分にはしっかりと「VICTORINOX」のロゴが入っている。スイス製なのだ |
■トマトを薄い輪切りにできる「トマト・ベジタブルナイフ」
まず「トマト・ベジタブルナイフ」から見てみよう。本体の全長は約22cm、ブレード部分が約11cmで刃先がギザギザと波打っており、パン用のスライサーが短くなったようなイメージだ。持った感じは非常に軽いが、トマトを切り始めるとこれがなかなかの手応え。よく研いだ和包丁のようなスッとした切れ味ではないのだが、確実に切り込んでいく感じがよくわかる。
ひょいと持てるほど非常に軽い | ブレードはギザギザと波打っている | 柔らかいトマトの表面も確実に捉え、薄切りにできる |
ゆえに、トマトなど柔らかいものでも薄い輪切りするのが得意だ。トマトをそこまで薄くしてどうする!? というくらいまで薄くできる。同じスライスを普通の包丁でやってできないことはない。ただ柔らかいトマトの皮の弾力に阻まれ、刃が滑ってしまうことがある。その点ギザギザの「トマト・ベジタブルナイフ」は確実に切れるのである。
もちろんトマト以外の野菜に使っても問題ない。ブレードの形状からすれば、パンをカットしたり切り込みを入れるなどに使ってもよさそうだ。
さらに薄切りに挑戦してみた | 残念ながらモッツァレラチーズはあまり得意ではなさそうだ |
■皮むきがラクになる「トマトピーラー」
刃の部分は回転するので、曲面に当てやすい仕組み |
料理を丁寧にする人ならその食感にこだわり、料理によっては湯につけたり、ガスの火であぶったりしてトマトの皮をむいているに違いない。筆者はトマトは食べたいが、その皮むきが面倒くさくて、「食べられるんだから食べなきゃもったいないじゃない!」などと言い訳しつつ、皮をむかずにそのまま使ったり、皮むきしなくて済む料理ばかりになったりする。そんなときに便利なのが「トマトピーラー」である。茹でたり焼いたりしなくても、トマトの皮が薄くむけてしまう器具なのだ。
ギザギザの刃がトマトの柔らかい皮をしっかりキャッチするので、リンゴの皮をむくような感覚でスルスルとむけてゆくのが実に面白い。刃が2本ついているので、右利き、左利きのどちらでも利用できるのもうれしい配慮だ。こちらももちろん他の野菜の皮むきにも利用できる。
トマトの皮をむいてみる | リンゴをむくようにトマトの皮がむけた | 皮をむかれたトマト |
わざわざトマトのためだけにナイフやピーラーを用意する必要があるのか、と思うかもしれないが、この切れ味はさすがビクトリノックスと言ったところ。特にピーラーは皮むきが苦手だった方の強い味方になってくれるに違いない。トマト料理を頻繁に作る方にはぜひそばにおいておくと一層調理が楽しくなるのではないだろうか。
トマトのためだけにあってもいい! | スライストマトは大好きなカプレーゼに。皮をむいたトマトは茄子とツナを合わせてパスタに |
2009年 9月 16日 00:00
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