やじうまミニレビュー
水陸両用の「ミニドローン ハイドロフォイル」で、水上と空で遊び尽くす!
by 河原塚 英信(2016/2/26 07:00)
ドローンと言えば、空を飛ぶもの……そんな常識を翻したのが、Parrot(パロット)の「ミニドローン ハイドロフォイル」だ。
これまでもトイ・ドローンとして人気だった「ミニドローン」。このミニドローンを船の動力として使い、水の上を飛ぶように移動するのが「ミニドローン ハイドロフォイル」だ。商品には、専用のミニドローンと、ハイドロフォイルの船艇部分が同梱されている。
ミニドローンで水の上を走らせたら、どれだけ楽しいのか? 実際に、池の上に浮かべてみた。
メーカー名 | Parrot(パロット) |
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製品名 | ミニドローン ハイドロフォイル |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 16,698円 |
最速10km/hで水上を進む、ハイドロフォイル(水中翼船)型のラジコン。Bluetoothで接続したiPhone、またはAndroid端末をコントローラーとして使う。またミニドローン部分を分離させて、ドローン単体として空を飛行させられる。
遊べる時間は、1度の充電で約7分(ハイドロフォイル時)/約9分(ドローン時)。4つのモーターと3機軸ジャイロスコープ、加速計などを搭載し、安定した航行や飛行が可能だ。
ハイドロフォイル装着時の本体サイズが、140×320×340mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは247g。ミニドローンのみでは、150×150×40mm(同)で、重さは57g。
まずは星形ドライバーを使って組み立てる
パッケージの中には、ミニドローンとハイドロフォイルの船艇部が同梱されている。ミニドローンは、箱から取り出して充電さえすればすぐに飛行させられるが、ハイドロフォイルは組み立てが必要。
部品点数やネジが多いものの、説明書を読みながら順序を守って組み立てれば難しくはない。ただし、ネジで留める部分が多いので、完成までに15~20分くらいはかかった。
さっそく池の上をアメンボのように走らせる
長野県の某所。叔父の実家の裏山にある貯水池に、ミニドローン ハイドロフォイルを浮かべた。水辺でミニドローンの充電池を装着し、専用アプリ「FreeFlight 3」をインストールしたiPhoneとシンクロさせる。
連携する際は、iPhoneのBluetoothをONにし、ミニドローンを認証する。あとはアプリを起ちあげれば、自動で連携できた。この後、「ミニドローン ハイドロフォイル」の場合は、飛行させるのか船として使うのか選択する。
操作画面が出てきたら、いよいよスタートだ!
画面左の垂直のバーを上にスライドすることで前に進み、画面右の水平バーで左右に旋回させる。また、スピードをアップさせたい場合は、コントローラーとして使うiPhoneまたはAndroid端末を、前方に倒す。操作は以上。
レスポンスはよく、iPhoneをスライドさせる指の動きと合わせて、さくさくと動いてくれる。左右へも小気味良く旋回するので、操作が楽しい。
接続はBluetoothで行なう。仕様表にある通信範囲は、見晴らしが良ければ約20mとのこと。20mってどのくらいだろう……、池の上でBluetoothが外れたら心配だな、と思いながらビビってすぐに旋回させていた。実感としては、30mくらいは大丈夫なのかなぁ(もちろん保証はしませんので自己責任でお願いします)。でもまぁ、気を使いながら操縦したので、コントロールが効かなくなることはなかった。
もっと気をつけたいのが、湖岸の葦。筆者は誤って、葦が生い茂るエリアにハイドロフォイルを突っ込ませてしまった。プロペラが葦の茎に邪魔されて動かない。仕方なく長い枝を探して、引っ掛けて救出した。なお、「ミニドローン ハイドロフォイル」は水上を走れるが、防水仕様ではない。万が一に水没させると故障しかねないので、十分に注意が必要だ。
もちろんミニドローンとしても楽しめる
ハイドロフォイルに装着させる「ミニドローン」は、他の「ミニドローン」シリーズと変わらない飛行性能を持っている。微風くらいなら、機体を自動制御して安定飛行できるので、外でも遊べる。
また、ミニドローンの機体は小さいので、部屋の中でも遊べる。むしろ、風がない上に他人の目を気にせずに飛ばせる室内の方が楽しいくらいだ。
ただし我が家の場合は、1歳半の息子がドローンの音に驚いて泣き始め、それに触発された妻がさらに大きな声で怒鳴りはじめる。こうした点をクリアできれば、室内ドローンは面白いのだ。