やじうまミニレビュー

電源なしで気軽に使えるキュートな気化式加湿器

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
積水樹脂の「うるおい Wall 壁かけタイプ」

 乾燥が気になる季節になってきた。朝起きると、喉にちょっと違和感があったり、お肌がピリピリ……。加湿器を使うのも良いけれど、押し入れから出してくるのがちょっと面倒だし、メンテナンスも手間がかかる。そんな人にお勧めしたいのが今回紹介する積水樹脂の「うるおい Wall 壁かけタイプ」だ。

メーカー積水樹脂
製品名うるおい Wall 壁かけタイプ
購入場所東急ハンズ
購入価格1,998円

 自然蒸発の原理を利用した気化式の加湿器で、電源を使わずに手軽に使える。自然蒸発と聞いて「じゃあ、濡れたタオルでも置いておけばいいんじゃないか」と思った人はちょっと待って! うるおいWallは水を表面に保持しやすい、特殊繊維フィルターを通じて水を蒸発させるので、蒸発水分量は自然蒸発の約20倍。濡れタオルとは威力が違うのだ。

 この製品のもう1つの特徴が、かわいらしいデザイン。水を吸収し、蒸発させる特殊繊維フィルターは、動物の形をしていて、柄はキリン、エルク、ゾウの3種類。今回はピンクのキリンを選んだ。

製品パッケージ
蒸発水分量は自然蒸発の約20倍という特殊繊維フィルターを使っている
本体同梱品

 使い始めるにはまず、このフィルターを組み立てるところから始める。図柄をくり抜いて、組み立てるのは、ちょっとした工作のようで楽しい。特に難しいことはないが、細かい切り込みにフィルターを入れていくので、くりぬきからスタートして組み立てるまでに5分弱くらいはかかる。

フィルターは最初シート状になっている
図柄をくり抜いていく。キリトリ線が付いているので、簡単にできる
くり抜いた状態
組み立てていく。工作のようで楽しい
ピンク色のキリンができた

 フィルターを組み立てたら、あとは付属のボトルに水を入れてトレイにセット。初めて使うときはフィルターも水に濡らしてからトレイにセットする。あとは、水が自然に蒸発するだけ。

付属のボトルに水を入れる
トレイにセットしたところ
フィルターもトレイにセットする
強制的に加湿するわけではないので、広範囲の加湿には向かない

 電気を使う加湿器のようにモクモクと加湿されるわけではないが、半日も放っておくと、水の量は半分になった。広い範囲を加湿できるわけではないので、あくまで個人用の製品だが、特にオススメなのが、寝室での使用。強制的に加湿するわけではないので、加湿しすぎを防ぎ、寝具が濡れてしまうこともない。また、個人的には音がしないというのも大きなポイントだ。

 なお、この製品は、付属の取付ステーを使って壁掛けすることもできる。その際は180度開くホッチキスと針が必要になる。設置場所に応じて、床置きと壁掛けを選べるのは便利だ。

 付属のフィルター寿命は使用環境により異なるが、最長で3カ月ほど。表面の汚れが目立つときは、フィルターが全て浸かる程度の容器に水を入れ、半日ほどつけ置き洗いする。積水樹脂では、交換用のフィルターも別売りで扱っているので、ある程度使ったら買い替えてしまうというのも手だろう。

阿部 夏子