|  |
|
 |
 |
 |
 |
やじうまミニレビュー ミクニ「ちょこっとオアシス」
|
 |
~電源不要の持ち歩ける加湿器
|
Reported by
本誌:阿部 夏子
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |

|
ミクニ「ちょこっとオアシス スタイリッシュタイプ」パッケージ
|
今年の残暑は9月中旬まで続きそうだ。30℃を超す連日の暑さの中、どこに行っても冷房が効いていて、戸外と室内の湿度や温度の差が激しい。私のように、喉が弱く、気管支炎という持病まで持ち合わせている人間にとって、冷房による乾燥は深刻な問題だ。
自宅では、冷房を極力入れない、入れるときは加湿も同時に行なうなどの対策をしているのだが、男性ばかりの職場では、そうもいかない。
これまでもいろいろな対策を考えてみたものの、職場に持ち込むことを考えると、大げさな加湿器や、スチーマーは避けたい。パソコンが立ち並ぶオフィスに、ぬれタオルをぶら下げておくというのもどうにも見栄えがよくない。毎日大量の、のど飴と、水分、スプレータイプの化粧水を消費しながら、なにか対策はないかと思っていた。
そこで「これいいよ」と勧められたのが、ミクニの「ちょこっとオアシス」だ。電源不要の加湿器だという。Amazon.co.jpで1,200円だったのでさっそく購入してみた。
● 携帯電話のようなビジュアル

|
少し大きめの携帯電話の様に見える。色は白とピンクがあり、女性をターゲットにしている商品のようだ
|
色は、ピンクと白がある。パッケージの写真を見ると、パソコンの横に「ちょっこっとオアシス」が設置されている様子が写っている。オフィスでの使用を想定しているようだ。毎日使いたい物なので、ピンクとホワイトの2色を両方購入した。
パッケージを開けてみると見た目は少し大きめの携帯電話という趣きだ。重さも90gと軽量で、躊躇することなく持ち歩くことができる。ピンクとホワイトという色の選び方や、デザインはOLをターゲットとしているようだ。
容器のフタを開けてみると、中身は折り紙のようなやや厚手の紙が、折りたたまれている。ちょうど厚紙でできた扇子のようだ。
この商品のホームページをみてみると、このフィルターのカッティングは「日本伝統の紙アートデザイナー」が手がけたものだとある。
電源不要の加湿器ということでどんな仕掛けがあるのかと思っていたが、自然気化式という方法で、要はこのフィルターに水をしみこませてそこからの水分の蒸発によって加湿するというものだ。
この特殊なカッティングが施されたフィルターは見た目だけではなく、性能も、普通の紙とは違っていて、自然蒸発の5倍の加湿力を発揮するとある。この加湿力によって、周囲2m範囲の湿度を約4~5%アップさせるという。
また、「ちょこっとオアシス」には、専用の芳香剤「香りの雫」も別売販売されている。特に使用しなければいけないというわけではなく、水だけでも十分効果は感じられるそうなのだが、私自身香りモノが好きなので今回は発売されている「ラベンダー」と「ベルガモット」の2種類を購入した。どちらもAmazon.co.jpで1,400円で購入できる。
会社では香るものは使いづらいので、これは自宅で使ってみることにした。
|
|
|
フタを開くと、扇のように紙製のフィルターが広がる。この紙のカッティングはデザイナーに依頼したものだという
|
フタを開いた状態の本体正面
|
「ちょこっとオアシス」専用芳香剤「香りの雫」。ラベンダーとベルガモットの2種類が発売されている
|
● 自然蒸発の5倍の威力の紙フィルター
まず、乾燥が一番気になっていた、職場で使ってみた。
使い方はいたって簡単で、トップカバーを開いて、固定させる。そのあと、容器の下の部分に水を入れる。これで準備は完了だ。
最初に、「ちょっこっとオアシス」を設置していない通常時の湿度を1時間ほどかけて計測してみた。予想どおり、肌に良いとされている理想湿度60%より、やや低めの50%前後の数値が表示された。
次に、「ちょこっとオアシス」を設置して同じように湿度を計測した。なお湿度計の設置場所は、本体より10cm程度離れた場所だ。20分経過後に数値を確認すると60%を超える数値が確認できた。
構造が簡素なこともあってそれほど効果を期待していなかったのだが、予想以上の結果が得られた。
また効果は数値だけではなく見た目でも実感することができる。出勤してすぐに水を補充しても帰宅前には水分はほとんどなくなっているのだ。通常の蒸発の5倍という紙フィルターの威力が実感できた。
自宅で試した時も、クーラーを1時間後に切れるタイマー設定にして就寝すると、翌朝には、水は半分以上なくなっていた。
ベッドサイドのテーブルに「香りの雫」を数滴垂らして設置したので、眠るのには香りが強すぎるかなと、少し心配だったのだが、近くでも、「少し香るかな」という程度、2mほど離れると香りがわからないくらいだった。
|
|
|
水は、本体の底部分に直接入れる
|
職場においてもそれほど違和感はない
|
紙のフィルターに水分がどんどん吸い込まれていく
|
|
|
「ちょこっとオアシス」設置前の職場の湿度。理想値より10%程低めだ
|
「ちょこっとオアシス」設置20分後。10%湿度が上がっている。範囲が狭いとはいえ予想以上の結果だ
|
● 携帯できる個人用加湿器
「ちょこっとオアシス」の「携帯できる個人用の加湿器」という考えは新しい。値段も安く、加湿器としての効果も個人用としては、優秀な製品だと思う。
フィルターは乾燥させれば繰り返し使うこともできるが、交換用フィルターもamazon.co.jpで765円で購入することができる。
|
|
交換用紙フィルターも別売りされている
|
交換用フィルターには、紙フィルターのカッティングが星になっている物もある
|
唯一気になったのが、本体自体が転倒する恐れがあることだ。デスク周りに電子機器が散乱しているような状況だと自分ばかりでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまう。会社で使用する場合は、製品の設置場所には注意したい。
持ち歩けるという利点を生かして、旅行や出張の際にも、持って行きたい一品だ。乾燥しがちな飛行機の中で使うと有効だろう。
■URL
株式会社ミクニ
http://www.mikuni.co.jp/
製品情報
http://www.mikuni.co.jp/j/oasis/index.html
■ 関連記事
・ 家電製品ミニレビュー Kaz「Model 3300」(2007/02/20)
・ 三菱、フィルターのメンテナンスがいらない気化式加湿器(2007/08/20)
2007/09/05 00:01
- ページの先頭へ-
|
|
 |

|
 |