やじうまミニレビュー

スペースを詰めると最大7口差し込めるテーブルタップ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 一見すると何の変哲もないテーブルタップだが、よく見ると差し込みの穴の間隔が同じで、どこにも差し込めるようになっている。つまりフツーのコンセントプラグなら、間隔を詰めて差し込むと最大7.5(えっ?)つの機器が接続できるというテーブルタップ。それがYAZAWAの「差し込みフリータップ」だ。

ヤザワコーポレーションの「差し込みフリータップ」。左がブレーカースイッチ付き、右がUSBコネクタ付きモデル
コンセントを効率的に使える便利なテーブルタップ
メーカー名ヤザワコーポレーション
製品名差し込みフリータップ ブレーカースイッチ付き/USB差込口付き
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,886円/2,177円

当たり前だがどの差し込みに指してもちゃんと動く!

 これまでのテーブルタップと言えば、コンセントプラグを差し込むブタの鼻の穴のような差し込み口が、必ず2穴でセットになって1つのコンセントが差し込めるようになっていた。細長いスリム型でも、2つの穴がワンセットになる基本構造が変わることはなかった。

 しかし、本製品はセットになっている穴がなく、どの差し込み口に挿してもいい。しかも差し込み口が最大7.5個と中途半端。0.5個ってなに? と思うだろうが、ツメツメでコンセント差し込むと7つの機器が差し込めて、穴が1個余るから。つまり、穴3つ分の大きさが必要なデカいコンセントプラグを差し込んでも、最大7個までつなげるというわけだ。

普通のテーブルタップは、差し込み口が縦にいくつか並んでいる。2つの穴でワンセット
どこに差しても使えるというコンセントは見たことがなかった!
小さいコンセントプラグなら最大7個差し込めるが、大きなACアダプターなどは穴を塞いでしまうので利用できる個数が減る
ツメツメで7つのコンセントを差し込むと1つ穴が余る。だから差し込みは7.5個というワケ

 あまり電気に興味がない人にとっては、どの差し込みに挿しても使えるなんて当たり前のことで、普通よりちょっとオシャレなテーブルタップにしか見えないかも知れない。

 しかし、多少電気の知識がある人にとっては「えっ! 何これ!」「この発想はなかった!」「そうきたかっ!」など、絶賛する声が多くあがるだろう。そう、本製品はオシャレなだけでなく、ちょっとマニア心をくすぐるアイテムなのだ。

 ラジカセやノートパソコンなどは、プラグが小さいのでツメで差し込み、ACアダプターや電子機器の充電器などサイズが大きいものは、いくつかの穴を塞いで使えばいい。実に効率がいいテーブルタップ。ただ場合によっては、従来型のテーブルタップの方が便利に使えることもあるだろう。

コンセントプラグは小型のL字で、根元はカバーされているため、ホコリなどでショートしないようになっている

 テーブルタップのコンセントプラグは、小型でL字型なので、壁コンセントにピッタリ密着して超スペース。ホコリの混入によるショート防止もされていて安心だ。

 コードはやや固い。購入直後は、クセを直してから配線するといいだろう。

USBポートやブレーカースイッチ付きモデルもあり

 このテーブルタップには、ブレーカースイッチ付きとUSBコネクタ付き、何も付いていない標準タイプに加えて、カラーバリエーションとコードの長さでバリエーションがある。

 ブレーカースイッチ付きモデルは、テーブルタップにつながっている機器をまとめてON/OFFできるスイッチが付いている。ON時にはランプが点灯し、最大ワット数を超えて機器を使うと自動的に電源が切れるブレーカーも兼ねている。

 USBポート付きは、テーブルタップ横に1A出力ができるUSBコネクターを備えている。スマートフォンの急速充電などに便利に使えるだろう。

 標準モデルは付加機能はないが、差し込み口が1つ多く8.5個となっている。

 カラーバリエーションは、それぞれ白と黒があり、さらにコード長さが1.5mと2.5mがあるので、3モデル12バリエーションがある。

タップの電源をON/OFFできるスイッチ。1,500Wをオーバーすると自動的に電源が切れるブレーカーとしても機能する
タップの横にあるUSBコネクター。1Aの出力があるのでスマートフォンを急速充電できる

デスクにはUSB、居間にはスイッチ付きがオススメ

 「差し込みフリータップ」は、スリムデザインのテーブルタップというだけでなく、自由度が高く機能的な製品。

 事務所や家庭のデスクで使うなら、スマートフォンなどの充電にも便利なUSBコネクター付きがオススメだ。パソコンや周辺機器の電源、オーディオやデスクスタンドなどの電源を取るのにピッタリだろう。

デスク用ならUSBコネクタ付きがオススメ
リビングならブレーカー&スイッチ付きモデルがオススメ

 コンセントの抜き差しが多いリビングには、ブレーカースイッチ付きのモデルがいいだろう。これなら、容量をオーバーする場合は自動的に電源が切れるので、わざわざ最大ワット数を計算して使う必要もなく、安心・安全だ。

 価格は標準タイプが2,000円程度、それ以外が2,500円程度なので、普通のテーブルタップに比べると割高に感じる。しかし、2本分のテーブルタップを1本にまとめられ、電線のとぐろを解消するにはもってこいのアイテムだ。

藤山 哲人