やじうまミニレビュー

安全機構全部入りでとことんこだわった「延長コードX」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

PSE法適合プラスαの安全性

延長コードX パッケージ

 今回はパナソニックの「WHA 4912WP」という延長コードを紹介しよう。電気製品の電源コードの長さが足りないときに、接続するのが延長コードだ。延長コードには価格や用途などいろいろな製品があるが、今回紹介するのは、とりわけ安全性を重視した製品だ。

 実は、延長コードやテーブルタップは発火などの事故原因となることが多い製品だ。そこで、安全性を高めるために、2012年に電気用品安全法(PSE法)の対象となり、厳しい技術基準が課せられるようになった。2013年1月13日以降は、この基準に適合していない製品の製造や輸入販売はできなくなっている。

 今回紹介するパナソニックの延長コードは、この基準を満たした上で、テーブルタップの「ザ・タップ」シリーズで培われたパナソニック独自の安全対策が盛り込まれている。パナソニックでは、この製品を、安全性の高さで定評があるザ・タップXの技術をフル装備した「延長コードX」と称している。一般市場向けの延長コードとしては、極めて高い安全性を持った製品と言えるだろう。

メーカー パナソニック
製品名 WHA 4912WP
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 985円(税抜)

各パーツに盛りだくさんの安全対策

 WHA 4912WPは、コードの長さは10cmと1/2/3/5mの5種類。本体色はホワイトとブラックが用意されていて、今回は2mのホワイトを選んだ。ちなみに10cmの製品は、大きめのACアダプターをテーブルタップなどに使用するときに便利だ。

 では、延長コードXの各部分に盛り込まれた安全対策を見ていこう。延長コードXをパッケージから取り出して、まず感じたのは、電源コード部分が太いことだ。

パッケージから取り出した延長コードX。必ずバンドを外して伸ばして使用する
右の一般的な電源コードと比べると、コードの太さも差込プラグの大きさも圧倒的だ

 PSE法によって、電源コードは二重の被覆で覆われることが義務付けられているのだが、延長コードXのコードは、いかにも被覆が厚い感じで安心感がある。しかし、コード自体は、柔らかく、よく曲がる。太いコードにありがちな硬い感じはまったくない。

電源コードにもPSE法に基づいたメッセージが記されている
背面に「Made in Japan」の刻印がある
2つの部品と電源コードをつなぐ部分も太く折れ曲がりにくい

 ちょっとおもしろいのは、PSE法の規定で、電源コードに「コードはたばねて使用しないでください」と印刷されている。つまり、PSE法に合致した延長コードやテーブルタップ用のケーブルは、こういうメッセージが印刷された国内専用のものが使われているわけだ。それもあってか、この製品には「Made in Japan」と刻印されている。

 また、電源コードと、差込プラグやコードコネクターボディ(コンセント部分)をつなぐ根元の部分も太い。これだけ太ければ、折れ曲がって接触不良を起こすこともないだろう。

差込プラグ
刃の部分は根元が太くなっている

 差込プラグは、刃の根元が太くなっており、ホコリがたまることによるトラッキング火災への対策となっている。刃の根本も絶縁処理されており、感電防止に配慮している。

 また、刃の部分は180度回転して使いやすく、コードにも負担がかかりにくい。

コードコネクターボディ
コードコネクターボディには1,500Wまでと明記されている
パッケージにも高電導材などの特徴が記されている

 コードコネクターボディの内部に使用されている部品は、高電導材が使用されており、発熱しにくくなっている。消費電力が大きい家電製品を接続した場合でも発熱が少ないので安全性が高い。

防水扉とパッキンが特徴的だ
防水には配慮されているが、屋外や風呂場で使えるわけではないので注意のこと
特殊なドライバーが必要なネジが使われている

 また、コンセントには防水扉とパッキンが装備されており、水やホコリが入りにくくなっている。一時的に水しぶきがかかっても、感電しにくくするための仕様だ。

 パッキンの部分は柔らかいので、差込プラグが挿されると、この部分が潰れてプラグに密着する。密着することで、水やホコリが入りにくくなっている。

 面白いのは、この防水扉が、2つ同時に押されないと開かないことだ。暗闇で作業しているときなどに、プラグの片方の刃だけを差し込んでしまうことがあるが、その場合は防水扉が開かず、差し込むことができない。

 差込プラグやコードコネクターボディは、分解されにくい構造だ。コードコネクターボディはネジを使用しているが、このネジも特殊なドライバーを必要とするタイプだ。

 また、コードコネクターボディは二重構造で、内側にトラッキング現象に強くて燃えにくいユリア樹脂、外側も衝撃に強く、燃えにくい樹脂を採用している。

 もちろん、延長コードXは、PSE法に規定されている発熱などの基準をクリアしており、数カ所にPSEマークが表示されている。

悪条件下の延長コードは、これ一択

 テーブルタップや延長コードによる火災の原因は、異常発熱、コードの短絡/断線、トラッキングの3つとされているが、延長コードXは、それぞれについて十分な対策が行なわれている。とくに、トラッキング防止のために、ホコリや水を防ぐ、防水扉とパッキンは、タップXと延長コードXならではの凝った機能だ。

 正直な感想を言えば、ここまでやる必要があるかという気もするが、逆に言えばやれることは全部やっているわけだ。そう思うと安心感がある。

 我が家では、ベッドの下やタンスの裏などのホコリが多い場所での接続や、消費電力が1,200Wと大きい卓上コンロの接続には延長コードXを使用している。こういう厳しい条件で使用する場合には、これ一択だと思っている。

 なお、延長コードXをAmazonのマーケットプレイスで購入すると、送料が別途かかる場合が多く割高になりやすい。送料を考えると、家電量販店のサイトで購入した方が安価な場合があるので、そちらもチェックすることをお勧めしたい。

(伊達 浩二)

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