やじうまミニレビュー
ジェットストリームの多色ペンをタッチペンに変える「SMART-TIP」
by 片岡 義明(2014/6/13 07:00)
大手文具メーカーの多機能ペンを、スマートフォンやタブレット用のスタイラスペンにカスタマイズできる「SMART-TIP」のニューモデルが発売された。従来はシャープペンシル機能が付いている多機能ペンに対応したモデルは用意されていなかったが、今回のニューモデルは三菱uniのシャープペンシル付き多機能ペン「ジェットストリーム 4&1 0.5mm」に対応するとともに、独自開発のペン先についても改良版を採用している。
この新たなSMART-TIPについて、その詳細をレポートしよう。
メーカー | UNUS PRODUCT SERVICE |
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製品名 | SMART-TIP(ニューモデル ST-UJ4&1) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,670円 |
SMART-TIPは、市販の多機能ペンのペン先を付け替えることにより、スタイラス機能を追加できるグッズだ。ペン先を付け替えるだけで、ボールペンやシャープペンシルの芯はそのまま使えるので、好きな書き味のボールペンを選べる。
さまざまな多機能ペンに対応した専用モデルがそれぞれ用意されており、従来はパイロットの「フリクションボール3」、三菱uniの「ジェットストリーム3」、ゼブラの「スラリ4C」の3製品に対応したモデルをそれぞれ用意していたが、今回のニューモデルでは、三菱uniの「ジェットストリーム 4&1 0.5mm」と「ジェットストリーム4」、パイロットの「フリクションボール4」の3製品に対応したモデルが発売された。今回のレビューでは「ジェットストリーム 4&1 0.5mm」用の「ST-UJ4&1」を使っている。
素材は従来と同様にアルミ製で、高級感のあるアルマイトコーティングが施されている。カラーはシルバー、マットブラック、レッドの3色(「ジェットストリーム4」用はマットブラックのみ)。多機能ペンに取り付けた状態でも継ぎ目に段差などが生じることなく、違和感なく装着できるようにデザインされている。
取り付ける際は、既存のペン先を取り外してSMART-TIPをねじ込む。「ジェットストリーム 4&1 0.5mm」に取り付けてみたが、ノック機構にも影響はなくスムーズに芯を出し入れできる。
握り心地も良好で、先端部分が少し重くなるが、ボールペンやシャープペンシルの芯自体は変わらないので、書き心地も変わらない。ただしペン先の形状はオリジナルのペン先に比べて太いため、ボールペンやシャープペンシルの先端部分が少し見えにくくなる。この点については以前のモデルと比べて特に変わっていない。
従来よりも書き心地が滑らか
スマートフォンやタブレット用のタッチペンとして使う場合は、ノックしてボールペンやシャープペンシルの芯を引っ込めるだけですぐに使用可能となる。
スタイラスのペン先は「E-TIP (Electric-Tip) 」と呼ばれるもので、先端部分には柔らかい素材を使用しており、この部分だけを交換できる。タッチペンの先端部分は柔らかく、液晶パネルに先端を押しつけると潰れた形状となるが、スマートフォンの小さな画面で使った場合でも、意外と細かな文字を書ける。
今回のニューモデルでは、このペン先にも改良版の「E-TIP Ver. 2.0」を採用しており、タッチパネルの感度が低い機種や、保護フィルムを貼り付けた状態でも滑らかな操作ができるようになったという。
実際に従来のジェットストリーム3用モデル「ST-UJ3C」と比べてみたが、芯の数が違うためサイズはニューモデルのほうが太いものの、形状や柔らかさ、中央の穴の位置などはほとんど同じである。しかし、書き味は確かに違うことが実感できた。それほど大きな差ではないが、2つを書き比べてみると、明らかにニューモデルのほうが引っかかりが少なく、ペン先をディスプレイ上でスムーズに滑らせることができる。
以前のSMART-TIPも、レスポンスが良く軽快に筆を運べるスタイラスとして完成度は高かったが、ニューモデルでは進化したE-TIPを採用することにより、さらに書き心地が良くなった。SMART-TIPならば紙のノートやメモ帳に記載するときと、スマートフォンやタブレットに手書き入力するのをワンタッチで切り替えられるので、面倒がなく実に快適だ。
SMART-TIPニューモデルの価格はAmazonで1,670円と、以前のモデルよりも50円値上がりした。ただし、金属性で質感が高く、これを取り付けると500円以下で買える多機能ペンが格段に高級に見えるので、実際に取り付けてみると得した気分になれる。
シャープペンシル付きの多機能ペンにも対応したことにより、さらに選択肢が広くなったSMART-TIP。紙のノートや手帳への記述とスマートフォン/タブレットへの手書きを併用している人にはぜひおすすめだ。