やじうまミニレビュー

スマホやPCでオリジナルスタンプを作れるカシオの「ポムリエ」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
カシオ計算機「pomrie ポムリエ STC-W10」

 パソコンやスマートフォンがあれば、簡単にオリジナルスタンプが作れるカシオ計算機の「pomrie ポムリエ STC-W10」。文字だけでなく、自分で描いたイラストや写真もスタンプにでき、イラストや文字を組み合わせるなど自由にデザインできる。

 子供用のお名前スタンプや仕事用スタンプもできそう! さっそく色々作ってみることにした。

メーカーカシオ計算機
製品名pomrie ポムリエ STC-W10
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格6,172円

実用的なスタンプからかわいいスタンプまでサクサクできる

 ポムリエは、朱肉などを使わずに押印できる浸透印タイプのスタンプが作れるスタンプメーカーだ。スマホやWindows パソコンで絵柄を選び、本体で専用のゴム製のスタンプシートに熱転写することで、スタンプができあがる。

 今回使用したのは無線LANとUSB両方に対応した上位モデル「STC-W10」。USB接続のみの下位モデル「STC-U10」も発売されているが、こちらはスマホには対応しない。

 STC-W10の本体サイズは123×82×59.5mm(幅×奥行き×高さ)と邪魔にならないコンパクトさだ。電源は付属のACアダプターを使用する。

上面には電源ボタン、前面にはシートホルダー排出口が付属する
背面にはシートホルダー挿入口、無線LANモードスイッチ、ACアダプター接続端子、USBコネクター

 はじめはPCでスタンプを作ってみることにした。あらかじめ付属のCD-ROMまたは製品サイトから専用ソフトをインストールする。

専用ソフトの操作は簡単! 好きなイラストや文字を組み合わせることができる

 スタンプの作り方は、「ベーシックなスタンプ」と「自由につくる」から選べる。「ベーシックなスタンプ」は、あらかじめ用意されているデザインのスタンプを作ることができる。「自由につくる」を選べば、イラスト、フレームを自由に組み合わせたり、文字も入れられる。専用ソフトは簡単で、直観的に操作できる。

 まずは下の子のお名前スタンプを作った。デザインは、子供が選んだおさるさんの絵とフレーム、名前を組み合わせた。

 スタンプのサイズは15×15mm(縦×横、以下同)があらかじめ1個付属している。別売りで、15×30mm、15×60mm、30×30mm、30×60mm、45×45mm、45×90mmもラインナップしている。今回はまず15×60mmサイズを使った。

 PCと本体を連携させた状態で、「製版」をクリックし、シートホルダーを本体背面の挿入口から挿入すると、自動的にシートホルダーが引き込まれ、製版が始まる。製版はスタンプのサイズにもよるが、数秒から数十秒で終わる。

後ろからシートホルダーを挿入する
製版されて前から出てくる

 あとはシートホルダーからスタンプシートを取り出し、スタンプベースにスタンプシートを貼り付け、インクを染み込ませて5分から10分ほど待つ。10回程度試し押しをしたら、付属のシールにスタンプして、シールをグリップの背面に貼り付けて完成だ。

スタンプベースにはシールが付いているので、はがしてスタンプシートを貼るだけ
インクはたっぷり染み込ませる。1つのスタンプ内で色分けしてもOK

 インクの色は、フレームとおさるさんを茶色で、文字は黒にした。このように多色使いもできるが、インクを複数使う場合は、色が混ざらないように文字や絵柄の間隔を空けるようにする。

 完成したスタンプはとてもかわいらしく、子供も大喜び。家庭でこんなに簡単に浸透印ができるとは思ってもみなかった。娘のドリルをチェックしたときに押す「OK! 」スタンプも作ってみたが、どちらも実用的だ。

お名前スタンプの完成! 入学、入園準備に色々なサイズで作りたくなる
ドリルを親がチェックしたときに使う「OK! 」スタンプも作ってみた

 「領収書在中」や「電話がありました」などのイラストもあったので、そちらを手直しして作ってみた。「領収書在中」は請求書在中に、「電話がありました」の下には自分の名前を入れてみた。このようなビジネススタンプも簡単に作ることができる。

ちょっとオシャレな「請求書在中」ハンコ。かわいくてお気に入り
このように名前を入れてしまえば、その都度名前を書かなくてすむのでラク!

スマホからも簡単! 営業用の名刺やママ名刺には写真スタンプが便利

 スマホから本体に接続するには無線LANを使用する。アクセス方法は直接接続するアクセスポイントモードと、ネットワークプリンターとして無線LANルーター経由で接続するクライアントモードの2種類だ。今回はアクセスポイントモードで作ってみることにした。

 スマホでもPCとほぼ同じ操作が可能で簡単だ。自分の写真をスタンプにするのも5分程度でできてしまった。コントラストなども調整でき、文字を追加したり、フレームを入れることもできる。

イラストは多い。PCでもスマホでも直感的に選ぶことができる
大人用のイラストも使えそうなものばかり

 元の写真はコントラストがはっきりしたものを選んだほうがよさそうだ。顔写真の場合、女性は口紅をはっきりした色にしたほうがきれいにできる。

 ここでは一番小さい15×15mmのスタンプで作ったが、顔写真スタンプはインパクトが大きいので営業用の名刺などにもぴったり。自分の名刺でもやってみたが、これなら顔を覚えてもらえそうだ。

スマホにもアプリを入れて同じように作ることができる。顔写真スタンプもバッチリ
名刺に押せばインパクト大!

 ママ友同士が連絡先を交換するために使われる「ママ名刺」にもおすすめだ。名前とメールなどの連絡先だけでは「誰のママだっけ」と忘れてしまうこともあるが、写真付きなら忘れることもない。子供の写真+名前でスタンプを作っておいても便利そうだ。

オリジナルスタンプがいつでも作りたいときに作れる

色々なスタンプが作れる

 ポムリエで作ったスタンプは、付属のインクを一度浸透させると50回程度押印できる。インクを再度染み込ませれば繰り返し使え、スタンプ台不要でサッと使える。

 別売りの布転写シートを使えば、アイロンを使って布にスタンプを転写できる。バッグやハンカチの名前付けもできるので、入学・入園準備にも役立つ。

 子供たちから「こういうスタンプも作って! 」とあれこれリクエストされた。あっという間にできるし、作るのも楽しいので、いくつでも欲しくなる気持ちはよくわかる。ただ、別売りのスタンプキットは500円~2,000円と少々高い。キャップも付属しており、しっかりした製品で品質的には文句ナシだが、もう少しチープな質感でもよいので、安いスタンプキットも併売してもらえると嬉しい。

 子供を持つママや女性向けの製品に見えるが、写真や住所スタンプはビジネスでも色々活用できる。これほどまでに自由度が高く、きれいに作れるスタンプ作成キットは他に見たことがない。手書きイラストや写真までスタンプにできるので、一台持っていれば家族全員で使える。本体がコンパクトで場所をとらず、簡単な操作でいつでも家で作ることができるのも便利だ。スタンプのあたたかみと楽しさを再確認できる、イチオシの製品だ。

石井 和美