やじうまミニレビュー
ANABAS「電動ワインオープナー」
~誰にでも簡単に開けられます。しかも、結構楽しいかも!?
by 座間 佳子(2013/6/14 00:00)
か弱い人も、不器用なあなたも、これでワインの開栓はお手のもの!
お宅のワインオープナーはどんなタイプでしょうか? スマートなソムリエナイフ? ユーモラスなドール形? もしかして、酒屋さんでもらったT形のすこぶるシンプルなあれ? そのどれを使っても、いまひとつ上手にワインが開けられない、とお嘆きのかた、朗報です!
簡単で、力入らずで、しかもあっという間に開いてしまうANABASの「電動ワインオープナー TW113」をご紹介しましょう。ポイントはこれ、“電動”だということです。
メーカー名 | ANABAS |
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製品名 | 電動ワインオープナー TW113 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,230円 |
電動といっても、コンセントを必要とするわけではなく、電池で動きます。電動だから、力の弱い女性でも大丈夫。ちょっと不器用な人でも失敗はありません。「奮発したのに結局開かなかった」なんていう悲劇や、「コルクがぼろぼろになっちゃった~」といった惨劇ともお別れできるはずです。
本体は、高さ26cm余り。結構背が高いですね。幅は5.5㎝と細く、センターにシルバーがすっと走ったデザインが、余計にスリム感を漂わせています。黒のボディにシルバーのライン、という見た目もスタイリッシュ。素材はマットなラバー仕上げで手触りもよく、300gというほどよい重さも(電池を含まず)高級感があり、なかなかのハンサムぶり。
本体だけでも自立しますが、スタンドもついているので、そこに立てれば安定感も増します。おまけに、このスタンドが、ワインのキャップシールを切り取る“ホイルカッター”でもあるのがミソ。カッターとオープナー、ボトルを開けるための2アイテムがセットになっているという便利さです。
使い方は簡単。ボトルの上に本体をかぶせて立てたら、正面の下向きスイッチを押してコルクを抜き、次に上向きスイッチを押してコルクを排出する、といたってシンプルな作業です。そして、スイッチを押すときは、背面にあるボタンを押しながらでないと作動しない、という安全面の配慮もされています。これにより、何気なく持ったときに正面のスイッチに力が加わっても、背面の安全スイッチが同時に押されていない限り、スクリューは動かない仕組みなのです。ね? 電動といっても、安心でしょう?
楽しく、楽ちん! “楽”が二重でワインをもっと楽しめそう
早速、使ってみました。ホイルカッターでキャップシールを切り取ったら、いざ本番、本体をボトルにかぶせてまっすぐ立てます。でも、オープナーのくぼみがボトルの口にジャストフィットするわけではないので、多少ぐらつきます。そして、ボトルをしっかりと押さえて(これ、大切!)、スイッチオン。背面の安全スイッチを押しながら、正面の下向きスイッチ▼を押します。ウィーンと音を立てながらスクリューが回転し始めました。
数秒で一旦カチンとした感触があり、その後、抵抗が大きくなったと思ったら、ほどなく回転が自動で止まります。この間、10秒もありません。本体をボトルから離すと、コルクの栓はすっぽりとボトルから抜けていて、本体内のスクリューに刺さっています。えー! もう終わり? 物足りないほどの簡単さ。次は、スクリューからコルクを外します。今度は、さきほどの逆向き、上向きスイッチ▲を押せば(もちろん背面のボタンも同時に)、あっという間にコルクがぽろりと出てきました。う~む、楽である。
気をつけるのは、自動で止まるまでスイッチを押していること。途中のカチンとした感触のところで「あ、終わった」と思いがちですが、そこでスイッチを離しても、まだ栓は抜けていません。初動→スクリューがコルクに刺さっていく段階、フィニッシュ→コルクを上に引いて抜く段階、なので、最終段階までスイッチを押し続ける必要があります。といっても、トータルで10秒足らずのことです。
あと、ボトルをしっかり押さえておかないと、一緒に回ってしまいます。ボトルを押さえつつ、オープナーの本体がぐらぐらしないようにしっかり立て、さらに正面と背面のスイッチを2つ同時に押す……というのが、最初はちょっとコツがいるかもしれません。私は最初、ボトルが一緒に回ってしまい、腿にはさんだりしました…いやぁ、かっこわるいですね。でも、慣れれば力の入れ方がわかるので、そんな、はしたないことはしなくて済みます。とにかく、強い力がいらず、すこぶる早い、という点がポイント高し、といった感じです。
ワインのある時間をどう過ごしたいか?が大切。
使ってみれば、電動オープナーは、確かに便利です。でも、あまりにも簡単に開いてしまうので、ちょっぴり味気ない気がしなくもありません。細かいことを言えば、スクリューが自動で止まる段階では、スクリューがコルクを突き抜けているため、コルクカスが落ちることもあるかもしれません。またさほど大きくはありませんが、電動特有の音がするのも無粋だ、という感想もあるでしょう。ソムリエナイフで1本ずつゆっくりと、それぞれのワインの様子を見ながらオーダーメイドな手つきで開けていく場合と比べると、物語が足りない……とでもいいましょうか。
でもそれは、ケースバイケース。誰にでも簡単に失敗なく開けられる、というのは大きなメリットですし、たくさんのワインをどんどん開けたいパーティなどにはもってこいです。やってみると楽しいので、会話のきっかけにもなりそう。つまりは、どんなワインをどんなシチュエーションで楽しむか、道具はその時間を彩るひとつの要素ですから、それに添ったものを選べばいいということです。そのひとつとして、この電動ワインオープナーは十分に活躍しそうですよ。
最後にひとつ。このオープナー、単3のアルカリ乾電池4本で開栓できるのは、約40本のワインです。この数を「そんなにできるの!」と思うか「たったそれだけ?」と感じるか…。それは、飲む人の日頃のワイン指数によりますね。さて、いかがですか?