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やじうまミニレビュー

無印良品「携帯用温湿度計 OC246W」

〜熱中症警報もしてくれるミニ温湿度計
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


節電の夏は熱中症の危機

無印良品「携帯用温湿度計 OC246W」

 東京の夏は、2010年は猛暑、2011年は計画停電と節電が原因で過ごしにくいものとなった。消防庁の統計によれば、東京都内では2010年に4,000人以上、2011年は1,000人以上の人が、熱中症が原因で救急車による搬送を受けたという。

 今年も昨年のように数値目標はないものの、節電は欠かせない。また、気温も高めになることという予報が出ている。

 そこで、夏本番を控えて、熱中症対策グッズを紹介しよう。無印良品の「携帯用温湿度計 OC246W」という製品だ。


メーカー 無印良品
製品名 携帯用温湿度計 OC246W
販売価格 790円
購入場所 MUJI.net

小さな本体だが、電池は最長2年持つ

 OCW246Wは、小さな温湿度計だ。本体は小さく、100円玉を2個並べたぐらいの大きさだ。普段は、温度と湿度を数字で表示している。本体のスイッチでモードを切り替えると、熱中症になりやすい状態を検知して警報を発してくれる。

 本体サイズは、46×12×29mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約15g。電源はCR2032ボタン電池で、電池は付属する。

パッケージはいつもの簡素な紙箱 すっきりとしたデザイン 大きさは100円玉2個分ぐらい
本体背面には電池ボックスがある フタをコインなどで開け、付属の電池を入れる 上に熱中症注意表示の切り替えスイッチがある。操作部分はこれだけだ
普段は温度と湿度だけがデジタル表示される モードを切り替えると熱中症の警告表示が出る ストラップホールが用意されている

 ストラップホールも用意されているので、携帯電話やキーホルダーに留めたり、ネックストラップで首から下げることもできる。

 温度の測定範囲は0〜40℃(精度±2℃)、湿度は25〜80%(±8%)で、日常的に使える範囲に収まっている。温度と湿度は連続的にではなく、30秒に1回測定され、液晶に数字で表示される。

 使い始めに必要な作業は、本体裏のフタをコインで回してボタン電池を入れ、リセットスイッチを押すだけだ。

 熱中症注意喚起は、注意/計画/厳重警戒/危険の4段階で、液晶面にどの段階かが表示される。厳重警戒と危険では、本体のLEDも点灯する。

 警告のもとになっているのは、温度と相対湿度の関係から簡易的に算出される「暑さ指数(WBGT値)」というものだ。例えば、気温が30℃を越えていても、湿度が40%以下だと「注意」に留まる。逆に気温が28℃でも湿度が100%に達すると「危険」になる。

 液晶の表示画面は、コントラストが高くて読み取りやすい。視野角はあまり広くないが、正面から左右30度の範囲内であれば普通に読み取れる。机の上に置いていても、自分の方に向けておけば、問題なく読み取れる。

 電池がCR2032ということで電池寿命が心配だったが、温度と湿度を表示するだけなら約2年間も持つという。熱中症注意喚起モードを1日1時間オンにした状態でも、1年間とされている。このモードは真夏しか使わないので、1シーズンは持つだろう。

意外な場所でも警報が出る

 テストしたのは6月中旬の晴天で、湿度が高い日だった。アスファルト舗装の道路を歩いていると、汗が出る状況だ。

 まず、携帯温湿度計のスイッチを切り替えて、熱中症注意表示モードにする。温湿度計本体は、ストラップをベルト通しにひっかけて、腰から下げるようにした。

 インプレスがある、市ヶ谷周辺を歩きまわる。大きな靖国通りの歩道は、街路樹が陰を作ってくれるので、思いの外、温度が上がらない。

 しかし、市ヶ谷駅前の開けた場所に移動すると、直射日光と路面からの反射熱で、温度が急上昇する。チラッと見ると、4段階ある警告の3段階目である「厳重注意」になっている。さらに、陸橋方面に歩くと、湿度も上がり、ついに4段階目である「危険」が表示された。

JR市ヶ谷駅前では「厳重警戒」表示が 湿度が高い場所に移動すると、「危険」が表示された

 まだ、夏前だというのに、意外なほど簡単に「危険」になるので驚いた。場所による温度や湿度の変化というのは、気づきにくいものなのだ。それだけに、こういう熱中症になりやすい状況を警告してくれる製品の意味があるというわけだ。

もうちょっと派手に警告してほしい

 この日だけでなく、数日持ち歩いて見たが、曇天の日が多かったこともあって、「警戒」以上の表示になることはなかった。

 持ち歩いていて、感じるのは、警報がわかりにくいことだ。この温湿度計の場合、「厳重警戒」と「危険」の場合は、LEDが点滅して警告してくれるのだが、LEDが見えにくい。点灯のしかたが、チカっと光っては消える感じなので、わかりにくいのだ。もう少し長く点灯するか、いっそ、点きっぱなしでもいいんじゃないかと思う。

 ついでに言えば、小さくて低い音で良いので、音でも警告してほしい。今の状態だと、腰に下げていると、警告が出たことがわかりにくいのだが、ちょっとでも音がしてくれれば、パッと気がつくことができる。特にお年寄りや子供が使うことを考えると、警告の分かりやすさにもう一工夫ほしいと思った。

 あと、持ち歩くときに注意してほしいのは、ポケットやカバンの中に入れず、外にぶら下げるようにすることだ。ポケットの中は、意外に湿度が高く、簡単に「危険」の警告が出てしまう。

 警告の見やすさや、湿度のことを考えると、おすすめの持ち歩き方は、ネックストラップで首から下げることだ。また、室内では、卓上に置くと見やすいので、そういう使い方も良いだろう。

 今年の夏は、暑くなるという長期予報が出ている上、沖縄県を除く全国で節電が要請されており冷房が控えめになることが予想される。この製品は、価格も大きさも手頃なので、1つ用意して置くことをおすすめしたい。





2012年 7月 4日   00:00