やじうまミニレビュー
DOPPELGANGER OUTDOOR「ヒューマノイドスリーピングバッグ」
DOPPELGANGER OUTDOOR「ヒューマノイドスリーピングバッグ」 |
朝、寒さで目を覚ますことがある。冬だから、寒いのは当たり前だが、私の場合は寝相が悪く、寝ている間に掛け布団をはいでしまうことが最大の原因だ。
寝相が悪いのは子供の頃からで、ハタチを過ぎても一向に治らず、最近ではすっかり諦めモード。とはいえ、掛け布団をはいだまま寝ていると、風邪を引きやすかったり、熟睡できなかったりするので、何とかしたいと思っていた。
そこで試したのが、DOPPELGANGER OUTDOORの寝袋「ヒューマノイドスリーピングバッグ」だ。ヒューマノイドスリーピングバッグは、人型の寝袋。一般的な封筒型やマミー型の寝袋と違い、手足を動かせるものなのだ。布団の替わりにこの寝袋を着こめば、寒さに震えて目を覚ますということはなくなるのではないかと考えたのだった。
メーカー | DOPPELGANGER OUTDOOR |
製品名 | ヒューマノイドスリーピングバッグ DS-06 Carol |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 6,450円 |
ヒューマノイドスリーピングバッグは、サイズ約20×33cm(直径×高さ)程度の黒いポーチに納まっている。広げた状態でのサイズは約45×250cm(幅×長さ)で、「よくもまぁこんな大きなものが収まっていたものだ」と感心してしまうほど、デカイ。重量は約1.3kg。素材は、表地、裏地、中綿全てポリエステルとなっている。
コンパクトなポーチに収まっている | 広げると、ベットを占領するほど大きい |
今回選んだのは、身長143~185cmに対応する「レギュラーサイズ」。ほかに、身長120~160cm向けの「フィットサイズ」、身長165~200cm向けの「ルーズタイプ」もある。
カラーバリエーションは豊富で、今回使用したピンクの「キャロル」のほか、ベージュの「アンディ」、ブラックの「デビィッド」、ブルーの「エリック」ブラウンの「ブライアン」という4タイプがあり、それぞれニックネームが付いている。
カラーバリエーションは豊富で、それぞれニックネームが付いている |
本体には、胴体の両側をはじめ、手先や足先などいたる所にチャックが付いており、これらを順番に開閉して着ていく。はじめは身動きが取りにくく、着るのに手間取ったが、慣れれば、ものの2、3分で着れるようになる。
実際に着てみると、身長164cmの私には、結構ゆったり、というかダボダボで布が余った。もうひと回りコンパクトなフィットサイズを選んでも良かったかもしれないが、まぁ、これくらいゆったりしているほうが、寝心地は良いだろう。ただし、廊下を歩く時などに裾の部分を引きずってしまうので、注意が必要だ。ダボダボの寝袋に身を包んだ私を見て、うちの母は「ユルキャラ? 宇宙飛行士? 変わったシルエットね」と怪訝そうな顔をしていた。
まずはチャックを開く | 片方ずつ足を入れる | チャックを閉じる |
慣れれば、ものの2、3分で着れるようになる | フードを被ってアジャスターを絞れば、耳まですっぽり収まる | 完成 |
横から見たところ | 後ろから見たところ。やや足の部分がダボついて布が余っている |
手先や足先のチャックを開ければ、手足を出すこともできる。実際、足を出しておけば階段も上れるが、一応、取扱説明書の注意事項の欄には、「寝袋としてご使用いただき、着用したまま歩かないでください」と書かれている。ただ、製品情報ページでは、靴を履いて近くに出かける際や、野外フェスなどのアウトドアが使用例として挙げられているので、要するに、自己責任で、滑って転ばないよう気をつけろということなのだろう。
このほか腹部には、ドラえもんのようなポケットが付いている。文庫本や、テレビのリモコンも収まるサイズだ。
手先や足先にもチャックが付いている | 自己責任だが、階段を登ることもできた |
チャックには、外側からでも内側からでも開閉できるタイプを採用している | 腹の部分には、ドラえもんのようなポケットが付いている |
■自由に手を動かせるので、寝る前の読書にもピッタリ
ヒューマノイドスリーピングバッグを就寝時に使ってみたところ、どんなに寝返りを打っても、掛け布団のようにはがれないので、当初の悩みであった、夜間に布団をはいで、寒さで目を覚ますことがなくなり、気兼ねなく眠れるようになった。着ているだけで温かいので、掛け布団はいらない。
気をつけておきたいのは、この快適さは惰性と隣り合わせである点だ。いちいち寝巻きに着替える必要もないし、布団を掛ける面倒もないし、ベットだろうがソファだろうが場所を問わずに寝転がれる。要するに、映画を見ていようが本を読んでいようが、いつでも寝落ちできる環境が整っているわけだ。メリハリのある生活を望む場合には、強い精神力が試されるだろう。
寝る前は、本を読んだり、携帯をいじったり、音楽プレイヤーを操作したりと、何かと手先を使うが、ヒューマノイドスリーピングバッグなら自由に手を動かせるので、寝る前の読書にもピッタリだ | どんなに寝相が悪くても、寝返りを沢山打っても、体からはがれることはない | リビングでくつろいだまま寝落ちすることも可能 |
もちろん不便もある。トイレに行くのは一大事。狭いトイレでは、チャックを降ろして脱ぐのもひと苦労だった。
【お詫びと訂正】 初出時、取扱説明書に従い「洗濯できない」と記載しておりましたが、メーカーに確認いたしましたところ、実際には「寝袋本体は、手洗いで丸洗い可能」とのことでした。編集部の確認不十分で、ご迷惑をおかけして、大変申し訳ございませんでした。ここにお詫びして訂正させていただきます。ご指摘を頂きました読者の皆様には、深く感謝いたします。
■着ているだけで温かく、節電効果も期待できる
東京ではこのところ、気温10℃を下回る日が続いているが、家でヒューマノイドスリーピングバッグを着ていると、それだけで暖かい。暖房をつけると逆に暑く感じてしまうほどで、暖房をつけている時間は減り、節電に繋がったのは嬉しかった。
とても寒がりな方や、寝相が悪くて掛け布団をすぐはいでしまう方、ソファなどで寝落ちして風邪を引くことが多い方にはオススメだ。
2012年 1月 26日 00:00
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