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やじうまミニレビュー

無印良品「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」

〜USB充電端子が付いたテーブルタップシステム
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


USBは第2のコンセントだ

 もともとUSB端子は、パソコンとキーボードなどの周辺機器を接続するための端子だった。

 しかし、スマートフォンの普及とともに、ACアダプタの出力端子として、USBを目にすることが増えている。今年の夏は、USBから給電する扇風機を、パソコンではなく、スマートフォン用のACアダプタにつないで使っている人も多く見かけた。

 あえて大げさに言えば、USBは、100Vのコンセントに次ぐ第2のコンセントになりかけている。パソコンに興味がない人であれば、USBをスマートフォン用の充電端子の規格と思っていても不思議はないほどだ。

 電源供給端子としてのUSBの普及は、テーブルタップにも反映されている。すでに、多くの会社から、一般的なコンセント(100V端子)のほかに、USB端子を持つ製品が販売されている。テーブルタップ内にトランスなどを内蔵し、AC100Vの商用電源を、USB端子用のDC5Vに変換して供給しているのだ。つまり、テーブルタップの中に、ACアダプタを内蔵しているようなものだ。

 こういうUSB端子付きのタップでは、ACアダプタが隣りのコンセントを塞いでしまうこともないし、見かけがすっきりするというメリットがある。

 今回は、そういう製品の一例として、無印良品の「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」を紹介しよう。

無印良品「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」 コンセントの上に、USB端子が2個用意される

メーカー 無印良品
製品名 ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付
販売価格 900円
購入場所 無印良品ネットストア

 

タップとコードが別れたシステム

USB端子にiPhoneをつないだ例 ケータイの2台持ちをしていても、一度に充電できる

 この製品が属する“ジョイントタップ”シリーズは無印良品のオリジナル製品で、2つの大きな特徴がある。

 1つ目は、タップと電源コードがそれぞれ別々の製品になっていて、自由に組み合わせができること。

タップの片方に、電源コードを接続するための端子がある 左が電源コード、右がタップの端子 一番短い10cm電源コードを接続した状態

 タップと電源コードが、別の製品になっているのは、必要に応じた仕様のテーブルタップとして使うためだ。タップは、3個口と5個口の2種類、電源コードは10cm/1m/3m/5mの4種類が用意されていた。

用意されている電源コードは10cm/1m/3m/5mの4種類 電源コードの長さはこれだけ差がある。使う場所に応じて選ぶことになる

 つまり、使いたい場所と、機器の数に、最適のタップとコードを選べるようになっている。タップの周辺に余った電源コードが丸まっていたり、3つしか機器がないのに口が余っている大きなタップがごろんとしているというようなことを避けたいと思う人には最適なシステムだ。

 2つ目の特徴は、デザインがシンプルというかミニマルで、極端に単純化されていることだ。タップは凹凸のない直方体だ。電源コードも、よけいな要素をできるだけそぎ落とした形をしている。

ジョイントタップはこれで4製品になった USB端子は、コンセントからやや離れた位置に設けられている
USBポート2個口付は、長さが18cmあり、シリーズで一番長い 手前がUSBポート1個口、コンセントが2個口というのはちょっと少なく感じる

 そこに加わったのが、USB端子付きタップ2製品、「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」と「ジョイントタップ・コンセント2個口/USBポート1個口付」だ。端子が2種類載っているので、名前も長くなっている。

 今回は、私が携帯電話を2台持ちしているので、前者の方を使っている。10cm/1m/3m/5mの電源コードは、それぞれ367円/472円/577円/787円する。このタップが900円だから、組み合わせ価格は1,267円〜1,687円ということになる。

USB端子は2個、急速充電には未対応

 このタップに用意されているUSB端子は、Aタイプで、給電用の端子としては一番よく使われている形だ。定格出力はUSBの規格通り5Vで、2個の端子合計で1,000mA(1A)まで容量があり、USBの規格を満たしている。

 ただ、最近ではiPhoneやiPadを急速充電するために5V/2Aまで供給できる電源もあるが、それには対応していない。このタイミングで製品化するのであれば対応してほしかったところだ。

 2つのUSB端子の間は適当な距離があり、普通のUSBケーブルを接続するときに干渉するようなことはない。パソコンのUSB端子と違って、接続されるのはケーブルのみで、太めのUSBメモリなどを挿すことはないので、これで十分だろう。

 コンセントの間隔は広く、小さめのACアダプタであれば隣のコンセントに干渉することはない。ただ、大きめのACアダプタでは、隣りのコンセントまでふさいでしまうことがあった。この場合は、10cmの電源コードをACアダプタとタップの間に入れると干渉が避けられる。

コンセントの間隔は広めなので、小さいACアダプタであれば隣りの口をふさがない 大型のACアダプタでは隣の口まで干渉してしまう 10cm電源コードを使って、ACアダプタを接続すると、干渉が避けられる

 実際に使ってみると、多機能タップにありがちなごちゃごちゃした印象がないのが好ましい。スペースを取らないのも良い。USB端子やコンセントを全部ケーブルでふさいでも、あまりうるさく感じないのは、シンプルな形だからだろう。

コンセント4個、USB端子2個にすべて接続した例 余裕のあるコンセント側に比べ、2つのUSB端子がくっついているのがわかる

次はUSB専用タップが欲しい

 「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」は、USB端子が増えて便利になって、大きさもほとんど変わらないという、とても良い製品だ。

 ただ、コンセントだけだったタップに、コンセントとUSB端子という2種類の端子を並べているので、選び方が難しくなった。つまり、コンセントだけだったときは「必要な機器に必要なだけの口数」を用意すれば良かったのだが、つい「コンセントは3つでいいのだけれど、USB端子は2つ欲しいから、どうせなら口数の多い方を」というような選び方をしてしまうのだ。価格も100円しか違わないので、これで正解だと思うのだが、もともとのジョイントタップシリーズの理念からは、すこし外れてしまう。

 また、2種類の異なる端子を並べなければならないだけに、ジョイントタップシリーズ共通のシンプルなデザインが、やや複雑なものになっている。

 いっそ、コンセントと切り離して、USB端子だけを4個並べた「ジョイントタップ・USBポート4個口付」と、2個並べた「ジョイントタップ・USBポート2個口付」という製品を出してくれないだろうか。USBもコンセントも1つのタップで済むというメリットはなくなるが、デザイン的にはミニマルなものに戻るだろう。ついでに給電も2A対応してくれれば、なお望ましい。

 なかなか製品化は難しいと思うが、今後の方向性について考えてしまうほど、ジョイントタップシリーズのシンプルさを好ましく思っている。





2011年 11月 21日   00:00