やじうまミニレビュー

タカラトミーアーツ「おかしなフリカケ」

~お菓子を砕いてフリカケにできるクッキングトイ
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


タカラトミーアーツ「おかしなフリカケ」

 子供向け雑誌を読んでいた娘が「これ欲しい! 」と大騒ぎしたのが、タカラトミーアーツの「おかしなフリカケ」だ。おかしなフリカケは、お菓子を砕いてフリカケにできるというクッキングトイなのだ。

 さっそく「おかしなフリカケ」の公式ホームページページを確認すると、ごはんと「柿の種」や、ごはんとスパイシースナックなどの組み合わせが紹介されていた……。大人にはちょっと遠慮したくなるような組み合わせだが、子供にとっては大好きなお菓子とごはんを組み合わせられるので、魅力的な製品に映るらしい。子供の熱意に負け、買ってみることにした。

 


メーカータカラトミーアーツ
製品名おかしなフリカケ
希望小売価格1,260円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,260円

 

3種類の替え刃付きなので、粗さを変えることができる

 おかしなフリカケは、スナック菓子やビスケット、おせんべいなどのお菓子を簡単に砕いてフリカケにできる商品だ。本体サイズは89×95mm(直径×高さ)で、対象年齢は15歳以上となっているので、小さなお子さんがいる家庭では親と一緒に使おう。

本体に替え刃などもすべて収納できるフタについている菓子おさえ替え刃の上に食材を乗せる
下にはフリカケ口。閉じることもできる挽けるお菓子、挽けないお菓子一覧パッケージには、おすすめのお菓子が紹介されている

 使い方は簡単だ。まず、本体に好きなお菓子を入れ、キャップを閉める。そして本体をしっかり抑えたら、本体をひねるように回す。回しているうちに、でこぼこしたプラスチックの歯が、お菓子を細かく砕いていく。

のり天わさび味のせんべいをごはんにかけてみることに替え刃の上にセット。乗せられたのは7枚ほどキャップを回すとガリガリと音がする。6才の子供にはなかなか大変そう

 砕かれたお菓子は本体下部に落ちて貯まっていき、本体下部のフリカケ口から直接ご飯に振り掛けて食べることができる。一度に入れられるお菓子はポテトチップスなら4~5枚程度なので、1回に付き、できあがるフリカケの量はごはん1杯分程度。我が家のように家族4人分ともなると、何度かお菓子を追加する必要がある。

フリカケになっていた! ごはんにかけてみる。勢いよくふるのり天わさびせんべいごはんのできあがり
ミニ揚げせんべいを3種類の刃でそれぞれ砕いてみることに4枚でいっぱいになってしまった

 砕く細かさについては、好みに応じて付属の替え刃を付け替えることで、「粗挽き」「中挽き」「極挽き」から選べる。

 個人的におすすめなのは「粗挽き」。素早く砕くことができ、スナック類のカリカリとした食感が残って楽しい。「極挽き」は、他のお菓子を使うと目づまりがしてしまうので、我が家ではほとんど使用しなかった。「極挽き」はラーメンスナックを細かく砕く時に使用するのに向いているそうだ。

替え刃は3種類粗さはこんなに違う
粗挽き中挽き極挽き
分解できるので洗うのも簡単

 手入れは、本体が完全に分解できるため、細かい部分まで洗いやすい。替え刃は本体に全て収納できるので、細かいパーツがバラバラにならないのも嬉しい。


ポテトチップを納豆にかけたり、「ゴパン」をトマトパスタにかけたり…色々試してみた

 実際にフリカケを作ってみることにしたが、何を組み合わせるのかは自分次第。取扱説明書にはレシピは紹介されておらず、「レシピの開発、味は自己責任でお願いします」と書いてあるのだ。娘と相談し、スーパーで色々お菓子を買ってきた。オススメ度は個人的評価で、★5つが満点だ。

のり天わさび味のせんべいを、ごはんに オススメ度:★★★★

子供にはちょっと辛すぎた「のり天わさびせんべい+ごはん」

 のり天わさび味のせんべい+ごはんは、かなりわさびが効いていてツーンとする。辛いものが大好きな6才の娘は大丈夫だったが、3才の息子はアウト。海苔の風味とほどよい油がごはんにマッチして、なかなかおいしい。大人向け。

チーズボールスナックを、コーンポタージュスープに オススメ度:★★★

 チーズ味のスナック「チーズボールスナック」をコーンポタージュに入れたところ、クルトンのような食感が! 子供達に大好評だったが、ポタージュスープが安っぽい味になってしまったような・・・。

チーズボールスナックを、じゃがバターに オススメ度:★★★★

 同じくチーズボールスナックをじゃがバターにふりかけてみた。バターとチーズの相性はバッチリ。意外としょっぱいので、全体的に味が濃くなる。子供達には好評だった。

子供も大好き「チーズボールスナック」コーンポタージュに合わせると子供にはウケたが……味が複雑になったじゃがバター

ポテトチップ「ヒーハー」を、カレーに オススメ度:★★★★

 いつも子供に合わせて甘口カレーを作っているのだが、辛口のポテトチップス「ヒーハー」を入れることによって辛さがアップ! 少しパリパリした食感も楽しく、大人も満足できる。

ポテトチップ「ヒーハー」を、納豆に オススメ度:★★

 納豆が油っぽくなってしまい、残念な味に・・・。やっぱりネギが一番合うような気がする。しかし、子供には大好評。大人と子供で評価が分かれてしまった一品。

何にでも合いそうなヒーハー甘口カレーにいれたところ、いい感じに辛くなった納豆が油っぽくなってしまった。しかしこういう味が好きな方も結構いるかも

「コパン バターソルト味」を、トマトパスタに オススメ度:★★★★★

 次に使ったのは、パンをカリカリに揚げたような食感のスナック「コパン」のバターソルト味。トマトソースと海老をいれたパスタに、粉チーズと砕いたコパンをたっぷりかけた。これはおいしい!大人も子供も納得のおいしさだ。クルトンのようなサクサクした食感と、バターのコクがよく合っている。

「コパン バターソルト味」を、ポテトサラダに オススメ度:★★★

 ついでにポテトサラダにもかけてみた。味としてはバターの香りがふわっと口に広がっておいしいのだが、ポテトサラダのなめらかな食感にコパンのザラザラした舌触りがいまひとつ合わない気が。

個人的に大好きなお菓子コパン。クセがなく何にでも合いそうトマトソースによくあ合う!絶品!

 中には想像したものと違ったものもあったが、期待していなかったものが意外とおいしかったりして大盛り上がり。特にコパン+トマトパスタの組み合わせは、家族全員「おいしい! 」と口を揃えるほどだった。最初の一口を、皆で恐る恐る食べる瞬間が楽しく、意見がバラバラなこともあって面白かった。

 同じスナック菓子でも、組み合わせによって味の印象が大きくかわる。一度に使うのはほんの少しなので、色々な食材で試してみると、新たな発見がありそうだ。

創意工夫で、レシピをあみ出すことを楽しんで!

 食育という観点からすると、ごはんにスナック菓子を合わせるなことに抵抗感を感じる親御さんもいらっしゃるかもしれない。しかしこの製品はあくまでもクッキングトイだ。子供が大好きなお菓子を利用し、創意工夫してレシピを生み出す喜びを子供と一緒に味わっていただきたい。きちんとルールを作って使えば、偏食を助長することにはならないだろう。

 我が家の場合は、おかしなフリカケを使うのは家族が全員揃っているときだけ、と決めた。子供達も、「ごはん+お菓子」という組み合わせは、ふだん食べる食事とは別物だと認識している。今では、子供たちは休日に家族揃って組み合わせを考えるのを楽しみにしている。家族の会話のきっかけ作りにもなるので、子供を見守りながら一緒に楽しんでいただきたい。

 大人だけで使うなら、おつまみやちょっとした夜食にもよさそう。トマトパスタ+コパンは、はじめは乗り気でなかった大人もやみつきになる味だった。組み合わせに失敗しても、それはそれで盛り上がるので、大人もぜひトライして欲しい製品だ。





2011年 7月 19日   00:00