やじうまミニレビュー

セガトイズ「ホームスターアクア 東京スカイツリー」

~星空と一緒にスカイツリーも眺める、家庭用プラネタリウム
by 藤原 大蔵


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ホームスターAQUA 東京スカイツリー

 満天の星空を見上げていると、それだけで気持ちが安らぐもの。だが、夜も灯りが煌々と輝く市街地では、美しい星空はなかなかお目にかかれない。そこで、自宅で気軽に星空を楽しめるアイテムをご紹介したい。セガトイズの家庭用プラネタリウム「ホームスターアクア 東京スカイツリー」だ。



メーカーセガトイズ
製品名HOMESTAR AQUAx東京スカイツリー
希望小売価格4,725円
購入場所amazon.co.jp
購入価格3,570円

 ホームスターアクア 東京スカイツリーは、家庭用のプラネタリウム「HOMESTAR」シリーズの1つで、星空の中に「東京スカイツリー」を映し出すことができるというアイテムだ。

 東京スカイツリーは、現在建設中の自立式電波塔で、今年の3月には世界最高の高さ634mに達した。本製品はツリーの高さの634mにちなみ、6,340個の限定品だという。

 本体のサイズは84×87×118mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約220g。部屋のどこにでも手軽に持ち運びできる大きさだ。本体は防滴使用になっており、多少水がかかっても大丈夫なので、室内はもちろん、浴室でも星空が楽しめる。

お風呂で気軽に楽しめる家庭用プラネタリウムだ小さいながらも1万個の星々が楽しめる世界最高の634mの高さに達した、東京スカイツリーにちなんだ限定品だ。634は江戸時代の旧国名「武蔵(むさし)」を想起させ、歴史や地域への思いが込められているという

 外観は円筒形に近いシンプルな形状で、側面に500円玉ぐらいのスイッチが付いている。側面には「TOKYO SKY TREE」の正式ロゴマークとともに、その高さを表す「634」という数字が記されている。この「634」という数字は、「武蔵(むさし)」とも読み、東京、埼玉、神奈川の一部を含む一帯がその昔「武蔵国(むさしのくに)」と呼ばれていたことに由来する。スカイツリーが東京の新しい名所となるよう、願いを込めた数字と言えるだろう。

 使い方は簡単だ。別売の単4乾電池4本を本体の底蓋を開けて装着し、スイッチを入れる。底蓋の開け閉めにはドライバーが必要だが、プラスドライバーがあれば簡単にできる。

本体上部に投影レンズがあり、床に置いて天井に星空を投影する。電源スイッチは右に回してオン、左に回せばオフになる。ピント調整ダイヤルで、投影面との距離に応じて、ピント調整ダイヤルを水平に回してピントを合わす単4乾電池4本を別に用意する。プラスドライバーがあれば簡単に装着できる

 まずは浴室で使ってみるとしよう。浴室の照明は点けたまま、本体の電源を入れ、床などの安定した場所に設置する。そして浴室の照明を消し、必要に応じてピントを合わせる。すると、約2畳の浴室の天井いっぱいに、満天の冬の夜空がやさしく映し出された。

浴室では、水平で安定した床に設置する。防滴仕様ではあるが、我が家の浴室の床は凹凸があるので、CDのスピンドルケースの蓋に乗せて床に置いたやさしい冬の星空が約2畳の浴室の天井いっぱいにひろがった
投影される星空は、ロウソクの灯りでもかなりかき消されるほどはかないものだ

 投影されるのは、東京スカイツリーが竣工となる2011年12月の墨田区付近の星空だ。オリオン座、冬の大三角形はもちろん、北斗七星や天の川など、東西南北の全天の星空が一度に楽しめる。その星空と共に浮かび上がるのが、東京スカイツリーだ。

 星明りは、キャンドルを灯しただけで薄らいでしまうほど、はかない光だ。満点の星空が浮かぶ天井を見上げていると、露天風呂に浸かっているような気分が味わえて楽しい。浴室の天井は、換気扇や作業口などが付いていてデコボコしているのだが、星空を映し出している時はあまり気にならない。

 なお、ホームスターアクア・東京スカイツリーバージョンは、星空の原板が固定されているので、日周運動(星空が回転する機能)は無い。

 もちろん、普通の部屋でも使える。本体を部屋の床に設置したところ、約2.2mの距離の天井に、直径1.7mの星空が投影された。取り扱い説明書には星座解説が記載されているので、解説を読みながら星空を見上げるのも楽しい。

本体を床に設置したところ。2.2mの距離からだと、直径1.7mの星空が天井に投影された実際に投影された天井の星空の様子。12月の冬の星空だ取扱説明書の星座解説

 自宅に居ながら満天の星空が手軽に楽しめるホームスターアクアだが、連続使用時間は3時間という限りがある。投影できる時間と広さを考慮に入れると、浴室のリラックスグッズとして使うのがベストだろう。ゆっくりと湯に浸かり、暗闇に浮かぶ星空を眺めているだけでも、リフレッシュできる事は確かだった。

 「武蔵国」と呼ばれた江戸時代の夜空を想像しながら眺めてみるのも、なかなか楽しい。プレゼントにもオススメだ。





2011年 5月 19日   00:00