やじうまミニレビュー

京セラ「セラミックナイフ with CASE」「カラーまな板」

~ポップなカラーが楽しいコンパクトサイズの調理器具
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


京セラ「セラミックナイフ with CASE」「カラーまな板」

 味の決め手とか、料理人の命なんて例えられることも多い包丁。黒や白木の持ち手のものがほとんどで、デザインよりも切れ味が重視されることが多い。今回はそんな包丁のイメージを打ち破るカラフルなパステルカラーのラインナップを揃える京セラ「セラミックナイフ with CASE」をご紹介しよう。


メーカー京セラ
製品名セラミックナイフ with CASEカラーまな板
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,643円840円

 カラーのラインナップは全6色。6色を一堂に並べるとまるで中高生向けの文房具のような可愛らしい雰囲気。感心したのはディテールの細かさ。ただ、カラーリング展開を多くしただけではなくて、ちょっとした細かい所もしっかり「かわいい」のだ。本体はそれぞれ、専用のケースに入っていて、同色のバンドまでついているという念の入れ用。

 また、京セラでは同じく6色を揃えたまな板も展開している。まな板は薄く、柔らかい素材を採用しており、表面には白地で目盛りが入っている。

 せっかく包丁がパステルカラーならば、まな板もそれに合わせたものにしたい。というわけで、一緒に購入することにした。

 両方に共通しているのは、全体的に丸みを感じるデザインを採用していること。特に、包丁はケースや持ち手、さらに刃先に至るまで曲線になっている。

パステルカラーの包丁とまな板のセット専用のケースには柄と同色のバンドが付いている柄の先は丸くなっている

 無類のピンク好きの私は6色あるカラーの中から迷うことなくピンクを選んだ。本体は全体的に丸みを感じるデザインで、全てが曲線で構成されている。

 包丁のサイズは、刃渡り115mm、サイズは39×229×16mm(幅×奥行き×高さ)。一般的な包丁と比べると、一回り小さいサイズ。たとえば、大きめのキャベツを半分に切ろうとすると、刃の部分が全て埋まってしまう感じだ。

 まな板のサイズも同様に小さいので、キャベツの千切りや玉ねぎのみじん切りなど、細かくて場所を取るような調理には向いていない。正直、大人が日常的に使う調理器具としては少々物足りないかなという感じだ。

丸ごとのキャベツと大きさを比べたところ柄の長さが短めなので、キャベツ半玉でも切ろうとすると柄が埋まってしまうキャベツ4/1をまな板に置いたところ。千切りなどをするにはややスペースが足りない

 ただ、サイズが小さい分、手軽に使えるという利点もある。カレーやハンバーグ、野菜をたくさん使う煮物などを作るときは確かにもどかしい気持ちになるだろうが、パスタを作るときにちょこっとニンニクを切るとか、サラダの彩りでちょこっとトマトをなんていう時にはこのサイズ感がちょうど良い。柔らかいので、切った材料をそのまま鍋に移動させるなんていう使い方も可能だ。

 また、お子さんの料理デビューセットとしてはどうだろう。専用のケースがあったり、自分の好きな色が選べるところなんか子供が喜びそうなポイントだ。また、刃先が丸くなっているところや、普通の包丁より小さめのサイズも子供向けだ。それ以外にもケースが付いていることからアウトドアや持ち出し用の包丁としても良い。錆びにくくお手入れが楽なセラミックならば、外で使うのも怖くない。

京セラではピンク色のキッチン用品をピンクリボンの対象製品としている

 最後になるが、今回選んだ製品はピンクリボン寄付金対象製品となっている。ピンクリボンは、乳ガンの早期発見、診断、治療を訴えるシンボルマークで、ピンクリボンに協賛したメーカーは製品購入を通して寄付金を集めている。女性にとっては無視できない乳ガンという病気。製品購入が活動の支援になるというのは、嬉しい仕組みだ。京セラではこの製品以外にもピンクリボン対象製品をいくつか扱っている。いずれもテーマカラーはピンク。製品を購入するときにちょっと気にして選んでみてはいかがだろう。

 「本格的」というよりは「ポップ」という言葉が似合う包丁だが、カラーリング展開や、オモチャっぽさはこれまでの包丁にはなかったアプローチだ。まずビジュアルに興味が惹かれる製品なので、包丁が苦手という人や、子供と一緒に料理をしたいという人にオススメな製品だ。





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2009年 7月 1日   00:00