やじうまミニレビュー

業界の異端児! 異例のヒットを飛ばした電源タップがコレだ!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 落雷ガード付きの電源タップは数あれど、どれもこれも機能重視でオフィスで使うにはいいけど、自宅で使うにはダセェというものが「非常」に多い(笑)。

 そんなオシャレなあなたにオススメしたいのが、機能性に合わせてデザイン性も非常に高く、どんな部屋にもマッチする木目調タップだ。

 そのデザイン性と機能性の高さから、タップとしては異例のシリーズ累計40万台を売り上げるという、タップ業界の映画『君の名は』的な製品。今回はテーブルの上にも置ける小さいタップもあわせて紹介!

ファーゴ「TAPKING USB」(下)と「Natural Wood Tap」(上)
メーカー名ファーゴ
製品名TAPKING USBNatural Wood Tap
価格(編集部調べ)5,680円3,629円

回転式で隣を塞がず! 雷ガードで安全! USBで便利!

 まずは大きなタップ「TAPKING USB」から。最大の特徴は、コンセントの差し込み口が左向き、中央、右向きにクルッ! っと回転できるところ。向きを互い違いにしておくと、ビデオやデジカメのバッテリー充電器やACアダプタを差し込んでも、となりの差し込み口を塞がないので、目一杯(6個)コンセントから電源を取れる!

 またコンセントの向きは、カチッ! カチッ! とクリック感があるロック機構があるので、不用意に向きが変わってしまうこともない。

差し込み口を左向き、中央、右向きに回転させられる
差し込み口の向きを互い違いにすると、隣を塞がず目一杯6個のコンセントが使える

 しかも差し込み口にはシャッターが付いているので、ホコリでショートして火災の原因となるトラッキング防止の安全策もバッチリなのだ。加えてコンセントを斜めにしておくと、子どもがコンセントに機器を差し込んだり、物を差し込んだりできないように、シャッターにロックがかかる機構も備えている。

 ロック機構を備えた物は、筆者も見たことがなく、小さな子どもがいる世帯に、ぜひオススメしたいテーブルタップだ。

中央や左右に向けているときは、刺し込み口のシャッターがオープン! 機器を差し込める
差し込み口が斜めだとシャッターがクローズして機器が差し込めない。ホコリの侵入防止や、子どものいたずら防止に効果を発揮!

 スマホの充電に欠かせないUSBが2個も付いているからさらに便利! 最大出力は、2つ合計で2.4Aあるのでタブレットの充電もラクラク。通常のスマホなら2台同時充電できるので、「USBの充電器どこ行った」と探す手間もなし!

USB出力がついているので、スマホを2台同時に急速充電可能!

 節電に欠かせないスイッチがついているので、タップにつなげている機器の待機電力をまとめてカットできるのも便利。しかもこのスイッチは、ブレーカーにもなっているので、タップに機器を差しすぎて15A(1500W)を越えちゃった場合は、自動的に電源を切って事故から守ってくれる。

 これだけでも買いなのに、さらにこの時期に安心の雷ガード機能も搭載。詳細は「雷ガードタップって何? しっかり解説しちゃうぞ!」を参照して欲しいが、もし落雷があってもこのコンセントにつないでいるノートパソコンや家電、充電中のスマホは、守られるという安心感がある。

スイッチをONにすると、SURGE GUARDのランプが点灯しすべてのコンセントがONになる。このスイッチはブレーカーも兼ねているので、合計で15A以上の機器を接続すると安全のため自動的に電源が切れる

 カラーは木目調のほかホワイトもあるが、断然オススメしたいのは木目調。写真では木でできているようにしか見えないが、実はプラスチック製。でも実際手に持ってみても、プラスチックとは思えないウッディー感が凄い!

 本体はホワイトオークっぽい木目なので、カジュアルな洋間なら溶け込むほど自然。トラディショナルな洋間でもちょっとワンポイントでマッチ。もちろん畳の和室でも、シックリ来ちゃうオールマイティさ。

見た目も触った感じも「木」そのものだが、実はプラスチック製。どうやら特殊印刷で、木のデコボコした質感を出しているようだ
大きさは食品ラップ程度、電線の茶色具合がちょっと残念だが、部屋にマッチする

 ちょっと残念だったのは、本体の木目調に比べて電線が茶色すぎる点。ただ薄茶色の電線って、秋葉原のどこを探しても売っていないので、コレばっかりはしょうがないかも?

 電線の長さは1.8mで差し込みのコンセントは壁にピッタリL字に曲げられる。本当に至れり付くせりのテーブルタップなのだ。リビングダイニング、自宅のワークデスクやダイニングテーブルの上など、ここはオシャレにしておきたいというピンポイントなテーブルタップにするといいだろう。

コンセントの差し込み部分は180度回転するので、すき間や壁にピッタリはまる

パーソナルスペースにピッタリのミニタイプ「Natural Wood Tap」

 勉強机やちょっと手芸をする机のテーブルタップとしてオススメしたいのは、ミニ版の「Natural Wood Tap」。先に紹介したのは、差し込み口が6個あり回転するタイプだったが、こちらは差し込み口が3個のパーソナル版だ。

 超リアルな木目調は6個口と比べると表面の凸凹がない通常のシルク印刷だが、固い桜や栗の木にカンナをかけたのと同じ手触りなので、素人目には木そのものに見えるはず。

大きさは食品ラップより2回りほど小さく、高さも3cmほどでコンパクト。見た目の木目調は、さっきのタップと変わらないが、盛ったときのデコボコ感がない通常のシルク印刷になっている
USBの出力は合計で2.1Aなので、タブレット1台充電、もしくは普通のスマホの2台同時充電、また大容量バッテリ搭載のスマホ+ガラケーの同時充電ができる

 USBの出力も2つ備える。ただしUSBの合計出力は2.1Aまでなので、3,000mAh程度の大容量バッテリを内蔵しているスマホは、1台のみ急速充電できる。電池を自分で交換できるタイプ(容量1,000~2,000mAh程度)のスマホなら2台同時充電も可能だ。

スイッチ付きのコンセントが2つと、常にスイッチONのコンセントが1つ。机のライトやノートパソコンの電源を取るのに都合がいい。時計などは常時スイッチONに差し込む

 コンセントは全部で3つ。そのうち2つはスイッチが付いていて、こまめに待機電力もOFFできる。またスイッチONにすると、スイッチ自体がオレンジに光るので、機器とタップのどちらのスイッチが切れているのか一目瞭然。

 さらにもう1個のタップは、スイッチのないコンセント。誤ってスイッチを切ってしまうとマズイ時計などは、ここに差しておく。

差し込み口には、シャッターが付いているので、ホコリなどが中に入らないようになっている。コンセントを差し込むと、自動的にシャッターが開く

 すべてのコンセントには、シャッターが付いているのでトラッキング防止もパーフェクトだ。コンセントの差し込みはL字型(固定)。電線の長さは1.5mなので、コンセントから机に引っ張ってくるのにピッタリ。

コンセントの差し込みはL字固定
緑のランプは雷ガードが有効になっている印

 また雷ガード機能も付いているので、ノートパソコンやプリンタの電源を取ったりという場合にも、便利で安心だ。

 ミニ版にはブレーカー機能はなく、最大電力を自分で計算しなければならないが、机で使うタップということを考えれば、レーザープリンタやストーブなどをつなぐこともないと思うので、制限オーバーになることは少ないだろう。

 もし壁などに引っ掛けておきたい場合は、別売のネジ2本で引っかかりを作ればOK。

ネジ2本を壁などに打ち、引っ掛けて固定することもできる
固定せず机に置いてあって安定する

ここぞ! という部分はオシャレな電源タップで安心・安全!

 たとえば居間のテレビの裏などは、電源タップをほとんど目にすることがないので、安いもので十分だろう(ただし、ホコリが積もりやすいので、シャッター付きがオススメ)。

 デザイン的にも、機能的にも満点のこの電源タップは、人目につく場所でポイント的に使いたい。ちょっと自慢できる一品だ。

一度にこんなにたくさん差せるのが、電源タップの魅力!

藤山 哲人