やじうまミニレビュー

Joseph Joseph「Chop2Pot」

~片手で食材が投入できるカラフルまな板
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 

Joseph Joseph「Chop2Pot」
 不況の真っ直中で、世の中はどよーんとした先の見えない空気が漂っている。そんな中、家庭において盛り上がりを見せているものがあるらしい。それが「内食(ウチショク)」だ。パナソニックのホットプレートの記事中にあったが、この不況で外食が減ったことで、逆に家庭で食事を楽しむ傾向にあるらしい。かくいう私も、最近は会社から帰宅する際にスーパーに立ち寄り、自炊のための食材を購入することが多くなった。

 そこで今回は、私が“内食”時に愛用している便利なまな板を取り上げる。イギリスのキッチン用品ブランド「Joseph Joseph」の「Chop2Pot」だ。


メーカーJoseph Joseph
製品名Chop2Pot
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,785円

 このChop2Pot、パッと見ではあまりまな板らしい形をしていない。取っ手が付いているし、表面には切れ目が入っている。さらには薄いし緑色だし……などなど。これを何の説明もなしに見せられて「まな板」と即答する人はかなり少ないだろう。むしろチリトリ? と思われるかもしれない。

 しかし、この形こそが本製品の特徴。まな板として使用し食材を切り刻んだ後に、取っ手部分を持つと、切れ目に沿って板が折れ曲がる。この板がガードとなるため、食材を鍋に投入する際に、食材を脇に落とさずポイっと簡単に鍋に投入できるのだ。まさに商品名の通り、“Chop to Pot(刻んで鍋へ)”なのである。

まな板として使用しているところ食材を刻んだ後、写真のように取っ手を握ると、まな板の切れ目に沿って板が折れ曲がる。これが食材投入時のガードとして機能するわけだ

 ここでカレーを作るために、にんじんやジャガイモ、タマネギを鍋に入れてみたが、食材はスルリと鍋に吸い込まれた。普通のまな板でも投入してみたが、ジャガイモはちゃんと鍋に入ったものの、タマネギとにんじんは鍋の外へこぼれてしまった。我が家のコンロはこういった“こぼれ食材”が多く、コンロの奥の届きにくいところへ転がってしまうことが度々あったが、このChop2Potならそんな心配はないのだ。

カレーを作っているところ。左手でChop2Potを持ち、右手でカメラを構え撮影しているが、片手でも簡単に投入できたこちらは普通のまな板で食材を切った後、そのまま鍋に食材を投入しているところ。両手を使ってみたが、タマネギが鍋のワキに落ちてしまった

 一般的なまな板は、片手でまな板を持ちながら、包丁やもう片方の手を添えながらゆっくりと投入するが、Chop2Potは片手でハンドルをガシッと掴んでゴロンと食材を転がすだけ。とにかく簡単だ。おかげで上の動画も三脚なしで撮影できた。

 さて、まな板として使用する前には注意したい点がひとつ。Chop2Potは内向きに折れ曲がるため、テーブルの上に置くと、まな板とテーブルの間にスペースができてしまう。そのため、刻んでいる際に手元が安定しないのだ。この場合はハンドルを上向きにすることで、このスペースを埋められ、スペースをなくすことができる。なお、素材は薄めのプラスチックだが、硬いため強度に問題はないだろう。

そのままテーブルの上に置くと、テーブルとまな板の間にスペースができる。食材のカット時には、写真下のように取って部分を立てると安定性が高まるまな板立てに、他のまな板と並べてセットしたところ。取っ手があるため大きめだが、取っ手には穴が開いており、フックに吊り下げることができる。ショップによっては小型タイプも売られている模様

 ここまでChop2Potの良さを語ってきたが、料理が上手な人なら「普通のまな板でちゃんと入れられるよ」という人もいるだろう。そういう点では、料理の上級者よりは、「これからはサイフを考えて内食に挑戦したい……」という、料理初心者向けの製品といえそうだ。なお、今回はグリーンを購入したが、カラーはほかにピンク、ホワイト、ブルーもある。キッチンのインテリアとして楽しむというのもアリだろう。

 食事を外食でなく家で済ませる“巣ごもり”な毎日を、ほんのちょっと便利にするためのグッズとしてお勧めしたい。


2009年 4月 6日   00:00