家電製品ミニレビュー
脱衣所での「ヒートショック」を防げる壁掛け式のカーボンヒーター
by 藤山 哲人(2015/11/19 07:00)
冬になるとお風呂場の脱衣所での着替えやトイレの寒さが身にしみる。高血圧を患っているいるヒトは、お風呂場とトイレは要注意。
寒さで全身の血管が収縮して、さらに血圧が上がり、脳卒中や心筋梗塞、大動脈瘤や解離を引き起こす原因になる。いずれも命に関わる危険な病気だ。たとえ病気を患っていなくても、凍てつく寒さは体に悪い。
そんな冬場の脱衣所やトイレにオススメしたいのが、電響社の「ZEPEAL 脱衣所カーボンヒーター」(DDH-A805-WH)だ。
メーカー名 | 電響社 |
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製品名 | ZEPEAL 脱衣所カーボンヒーター |
品番 | DDH-A805-WH |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 14,026円 |
壁掛けだから置き場所に困らない
脱衣所やトイレは狭く暖房機器を置くスペースに困るだろう。とくに脱衣所は洗面所をかねていたり洗濯機が置いてあったりと狭い上に、汚れ物置き場にもなっているので暖房機器は置きづらい。しかも脱衣所、トイレともに水を使う場所なので、水がかからない場所は限られている。
でもこのヒーターは、壁掛け式だから置き場所に困らない。水がかからない場所なら床から35cm(膝辺り)の壁に取り付けて、足元から温めてもいいだろう。
水がかからない場所が見当たらなければ、天井から35cm離した高い場所(ドアの上部)に設置すればいい。高いところにつけるとスイッチが操作できなくなるのでは? と心配するかもしれないが、このヒーターにはカード型のリモコンが添付されているので、不便さを微塵も感じない。
取り付けは、金具を壁にネジ止めする。とはいえヒーターは重さ2.3kgと軽いので、工事は簡単だ。木製や石膏の壁であれば、そのまま添付のネジで固定するだけでいい。とくに壁を補強する必要も、梁を探して固定する必要もない。
取り付け手順を簡単に説明すると、次のような感じだ。
取り付けたヒーターは、左右10度まで手動で首を振って位置を微調整できる。どうしても正面に取り付けられない場合などに利用するといいだろう。
なお電源コードは、本体から1.6mなので高所に取り付けた場合足りなくなる場合がある。その場合は1,200W(12A)以上の延長コードを使って、コンセントから電源を取る。本体消費電力は最大で800Wなので、たこ足配線は禁止。コンセントから単独で電源を取るようにすること。
人センサー搭載で消し忘れなし!
置き場所に困らず、簡単に取り付けできるヒーターというだけではない。本体には人センサーが内蔵されているので、近くに人がくると自動的に電源を入れ、いなくなると電源を切るという賢さももっている。
たとえば脱衣所に入って衣服を脱ぐとき、自動的にヒーターがONになり、そのままお風呂に入ると5分で電源が切れる。お風呂から上がると再びヒーターONになり、脱衣所を出ると5分後に自動で電源がOFFになる。
また本体のスイッチで電源をONにしても、5時間後には自動で電源OFFにする機能もある。これなら消し忘れの心配もなく安心して使える。さらに消し忘れ防止機能以外にも、1、2、4時間後に電源を切るタイマーもある。
ヒーターの強さは2段階あり、弱が400W、強が800Wとなっているので、一般的な電気ストーブの強さとほぼ同じだ。
高血圧の冬の必須アイテム
歳を取るとどうしても血圧が高くなり、寒い冬のお風呂やトイレは非常に危険な場所になる。そんな危険を回避するためのアイテムとして、ぜひこのヒーターをオススメしたい。お爺ちゃんやお婆ちゃんに、帰省のお土産として持ち帰り、取り付けもしてあげるのも良いだろう。
健康な人が使ってもかまわないが、脱衣所やトイレがパラダイスになること確実なので、長居してしまわないように注意して欲しい(笑)。