家電製品ミニレビュー
はたしてフードプロセッサーで美味しいかき氷は作れるのか?
by 河原塚 英信(2015/8/20 07:00)
秋の気配も見え隠れするようになったものの、まだ昼間は暑い、というか熱い夏が続いている。夏と言えば、かき氷。ということで専用のかき氷器を置いておくスペースのない我が家では、かき氷を作れるレコルトのフードプロセッサー「カプセルカッター キャトル」をお取り寄せ。
メーカー名 | レコルト |
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製品名 | カプセルカッター キャトル |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 6,480円 |
3人家族の食材を処理するには大きすぎも小さすぎることもなく、程よいサイズ。6,000円前後というのも買いやすい。食材も力強くカットしてくれるので、フードプロセッサーとしては満足だ。
どのくらい氷をカットしてくれるのか?
野菜などの食材は、難なく切っていってくれたので、かき氷も難なく作ってくれるだろうと、期待を膨らませて氷を投入。まずは用意した半分を投入し、本体の頭をプッシュする。
ガリガリガリ〜〜〜と小気味良い音とともに氷が粉々に。フタを開けて、残しておいた氷をさらに投入。改めて撹拌していく。刃が回り始めてから15秒ほどで氷が粉々になり、氷が割れる音も静まり、モーター音だけがなる。フタを開けて確認してみると、かき氷という感じではなく、まさに粉々にされた細かい氷という感じ。もっとサラサラにして欲しかったが、これが限界のようだ。
氷の場合は、粉々になったものが、容器の壁面にくっついていってしまうことがわかった。刃の当たらないところにかたまって貼り付くので、撹拌が不十分に終わってしまうのだ。
食感は悪くないが、いわゆるかき氷屋さんで食べるようなサラサラとした感じはない。ガリガリ……ポリポリ……と食べていく感じだ。
正直にいうと、かき氷を作るのは難しいな、と。もっと根気よく、撹拌したら壁面の氷を落として、さらに撹拌して氷を落として撹拌して……とやれば食べやすくなるのかもしれないが、労力が必要。カクテルなどに使うと良いかもしれないな、などと思った(筆者は下戸なのですが……)。
かき氷は難しかったがフラッペは美味しくできた!
付属のレシピを開いて、次に作るべきスイーツを探した。作ってみたのが、キウイメロンフラッペ。キウイとレモン汁、メロンシロップ、それに氷を容器に入れて撹拌するだけで完成する。
このキウイメロンフラッペは、とても美味しかった。作ったのが朝の出勤前ということもあり、ヘルシーな感じで元気が出そうだ。
キウイも美味しいけど、単にバナナと氷、牛乳を少量混ぜて撹拌したら、美味しいバナナジュースができた。これは、毎日でも食べたいし飲みたい。
牛乳を凍らして作った「しろくま」もイケますね
レシピには「しろくま」というのがある。鹿児島の、あの「しろくま」だろうか? だが材料を見ると、カルピスを凍らした氷を使うとある。
カルピスの氷は、仕上がりがサラサラに。舌触りも滑らかで美味しい。少し薄めのカルピスで氷を作ったが、凍らすと味が弱まるので、濃い目で作ればもっと美味しかったかもしれない。
トッピングしたフルーツが、食べている間にキンキンに冷えて、少しかたくなる。製品とは関係ないが、これまた美味しい。
だが、鹿児島に行った時に見た「しろくま」は、カルピスだったのか? という疑問が残る。ネットでレシピを検索してみると、やはり圧倒的に牛乳を凍らせた氷で作るものが多い。
ということで、牛乳を凍らせて作ってみることにした。
牛乳を凍らせた氷を撹拌すると、また違った食感に仕上がった。トッピングしたフルーツにもよるが、甘さの加減は練乳で調整。舌触りもテイストも良い感じだ。
結論としては、純粋なかき氷には満足できなかった。やはりサラサラのかき氷は、専用機もしくはお店で買って食べることにした。だが、フラッペ系としろくまには満足。氷を混ぜたバナナジュースも美味しかった。
本体サイズが116×233mm(直径×高さ)で、それほど場所を取らないのもいい。さらに大きなパーツが4つで、洗いづらい形状のパーツがないので、作り終わったらササッと洗えるのも嬉しい。
もちろんフードプロセッサーとしても優秀なので、いろんな調理にも使える。我が家には欠かせないものになりそうだ。