家電製品ミニレビュー
曲げ、カットが自在。日常生活に活用しやすいカラーLEDテープライト
by 藤原 大蔵(2015/8/10 07:00)
簡単にインテリアの雰囲気を変えたいなら、明かりを変えるのも1つの方法だ。そんな用途にお手軽かつ、安価に対応できるLEDライトを紹介しよう。日本トラストテクノロジーの「貼レルヤ USB レインボー」だ。
メーカー名 | 日本トラストテクノロジー |
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製品名 | LEDテープライト 貼レルヤ USB レインボー |
品番 | LEDTLHAURA1M |
購入場所 | JTTオンラインストア |
購入価格 | 1,980円(ライト単体) |
貼レルヤは、LEDユニットを透明な樹脂でくるんだ細長いテープ状のライトだ。薄く柔らかいので、自由にライトを曲げられる。取り付け場所の寸法に合わせて、ハサミで簡単にカットして長さの調整もできる。裏側にはあらかじめ両面テープが付いているので、裏紙を剥がすだけで好きなところに取り付けられる。
ランプ本体の長さは105cmで、幅は1cm。厚みは3mmに満たないほど薄く、重さは62g。長さ105cmのうち、100cmのテープ内部にRGBのLEDユニットが33mm間隔で30個が並び、残り5cmに光色、明るさ及び点滅速度、パターン点滅を選択、調節するコントローラーが組み込まれている。コード部の長さは117cmだ。
特徴的なのは、20色という色の豊富さだ。なんと、白色だけで色温度の違う4色(色温度7,000K/9,000K/5,000K/4,000K)の中から選べるので、昼光色(6,000K前後)や昼白色(5,000K前後)のシーリングライトとも合わせやすい。しかも、5段階の明るさ調節に、19パターンの点滅もできる。
コントローラーはON/OFFができないので、今回は「ON/OFFスイッチ付 USB延長ケーブル(1m)」のセットを購入した(スイッチ付きUSB延長ケーブルセットは2,580円)。電源はUSBから供給するタイプなので、手持ちのUSBポートのあるコンセントを利用した。消費電力は最大時が6Wで、最小時はワットチェッカーでは測定不能の0Wだった。
日常の明かりに貼レルヤをプラス。より印象的なインテリアを演出
ここから、貼レルヤを使った実用例を紹介しよう。おすすめの取り付け場所は、光源が隠れる場所や目に触れにくい場所だ。というのも、貼レルヤはたとえ最小の明るさにしても目に残像が残るほど眩しいからだ。そこで、1つ目に棚の裏側、2つ目に冷蔵庫の上に取り付けた。どちらも光源が見えにくい場所だ。
棚の裏側に取り付けた
普段筆者は、リビングルームの照明を過ごし方によって、昼白色のLEDシーリングライトで部屋全体を明るく照らす、または、別の器具で電球色の間接光と使い分けている。
メインの照明には手を加えずに、部屋にある長さ240cmの棚の裏側に貼レルヤを2本取り付けた。両面テープ付きなので、取り付けは10分もかからなかった。
【シーリングライト+貼レルヤ】
シーリングライトで部屋全体を明るく照らしている時、貼レルヤの5,000Kの白色光(光色13番)をプラスすると、壁面に光の表情が加わり、部屋の印象がキリッと引き締まった印象になった。
棚の横方向のラインが光で強調され、奥行き感も加わったかのように見えて面白い。シーリングライトを消すと、暗闇に一筋の光のラインが浮かび、見慣れた部屋の様相が一変するのも新鮮だ。
【間接照明+貼レルヤ】
次に電球色の間接照明と組み合わせてみよう。
間接照明だけでは、光の届かない壁面はどうしても薄暗くなりがちだ。これはこれでくつろぐ時間は落ち着きのある雰囲気が演出できるが、ある意味面白味には欠ける。
そこで、貼レルヤの山吹色(光色7番)を選んで点灯した。貼レルヤを点灯するだけで、棚の上の木目も浮かび、落ち着いた明かりでありながら、それまでの間接光では得られない華やかさが加わった。山吹色の光色は電球色との相性がとても良い。
ここで光色を変えてみよう。電球色の補色に近いライトブルー(光色9番)で点灯すると、涼しげな雰囲気に一変。夏の熱帯夜のくつろぎの明かりに活用している。冬ならば、オレンジ色(光色3番)にすれば、より暖かみのある空間が演出できる。
メインの明かりはそのままでも、貼レルヤを使って部屋の一部の光色を変えるだけで、雰囲気がガラリと変わる。たとえ非日常的な色の光でも、間接光と組み合わせれば、違和感なく生活に取り入れやすいと感じた。
パターン点滅は、くつろぎの明かりに遊び心のある賑やかな雰囲気がプラスできる。ホームパーティなどを盛り上げるのに活用できるだろう。
1つの空間を明かりで分割する
我が家はダイニングキッチン形式で、キッチンの上には白色の天井光があり、作業台を挟んだダイニングテーブルの上に電球色のペンダントが取り付けてある。
料理が終わってテーブルを囲んで食事をする際、いつも気になる点があった。それは、キッチンの照明を消すと、キッチン側はどうしても薄暗くなり、特に背の高い冷蔵庫の上から側面にかけて圧迫感のある陰気な暗闇が広がっていた。そうかと言ってキッチンの照明を点けっぱなしにすると、今度はキッチンの細々とした物が目に入り、どうしても雑然とした印象になりがちだった。
そこで、冷蔵庫の上に貼レルヤを折り曲げて貼り付けた。
山吹色の光で点灯すると、今まで暗闇だった冷蔵庫の上から側面にかけて光が広がり、食事のシーンの雰囲気がグッと改善された。たった1本の貼レルヤを加えるだけで、1つの空間を、料理の時間、食事の時間と、気分良く使い分けられるようになった。
テーブルの上は今までどおりのペンダントの電球色のまま、冷蔵庫の上の貼レルヤの光色を変える。すると、目に触れる壁の一部分の色が変わるだけでも、季節や気分、食事の時間、お酒を楽しむ時間といったように、用途に合わせた雰囲気作りも楽しめる。
普段の照明にプラスする使い方がオススメ
オススメの使い方は、貼レルヤ単体で使うよりも、普段から慣れ親しんでるメインの照明に「光のアクセント」としてプラスする方法だ。特に間接照明との組み合わせを気に入っている。少し空間に光の色を加えるだけで、違和感なくインテリアの印象がガラリと変えられ、見慣れた部屋が新鮮に映るからだ。
スイッチが別売りで、電源を別に用意する必用があり、光を調節する際にはコントローラーを手動で切り替える手間はある。とは言うものの、その分ライトの本体価格は手頃なので購入しやすい。長時間点灯していてもテープは温かくなる程度なので、家具に直接取り付けても問題はなさそうだった。音響機器のそばで点灯してもノイズ等の影響はなかった。
手軽にインテリアの雰囲気が変えられるアイテムとして、貼レルヤを是非試して欲しい。取り付ける場所やアイデア次第で、いつもの空間をより快適に、より楽しいものに変えられるだろう。