家電製品ミニレビュー
初心者にも使いやすいサイズのスチーマー付きのアイロン
by 河原塚 英信(2015/6/24 07:00)
しわくちゃなシャツやスーツを着ているビジネスパーソンを見ると、どうも便りなさそうに見えてしまう。振り返ってみると、自分が着ている服もシワが目立つ。これはイカン! とアイロンデビューすることにした。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | 衣類スチーマー NI-FS360 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,526円 |
紹介するのは、パナソニックの衣類スチーマー「NI-FS360」だ。先日のレビュー記事で「ズボラさんでも手軽に使える!」(衣類スチーマー「NI-FS310」)と書かれていた製品のメンズ仕様。
「NI-FS310」との違いは、同じくスチーマーとしての機能を搭載しつつ、アイロン面がフラットになっていることでプレスがしやすくなっている点。シャツの襟元やズボンの折り目などをピシっと、プレスできるのだ。
スチーマーでシワがどれくらいキレイになるのか?
まずは衣類スチーマーとしての実力を見てみる。自宅のアイロンにはスチーマー機能がないので、スチーム機能を使うのは久しぶり。さっそく本体前部にある給水口から水を注ぎ、電源スイッチをONにする。本体のLEDランプが点滅から点灯に変われば準備は完了。アイロンやスチーマーとして使える。
ハンガーで吊るしたワイシャツに、スチームをプシュ〜プシュ〜っと掛けてみる。みるみるシワがなくなっていくのを想像していたが、それほど甘くはない。シャツにサッサッとてきとうにスチームを噴きつけてもシワは取れない。説明書にある通り、シャツを引っ張りながら、スチームを生地に浸透させるんだと自分に言い聞かせながら丁寧に噴きつけていくと、やっとシワが取れ始めてきた。
スチームさえ噴き付ければ簡単にシワが伸びていくことを期待していたが、やはりそれなりに丁寧さとコツは必要なのだ。
比較的にすんなりとシワが伸びたのは、麻綿混紡のシャツ。乾いた体に水分が浸透していくようにスチームが吸収されていくのか、シワが目立たなくなるのが速かった。
ジャケットのタバコ臭を一掃!
スチーマーの利点は、アイロン台不要でシワが伸ばせるだけではない。脱臭や除菌効果もあるという。
さっそくタバコの煙で燻製されたジャケットに、スチーマーを掛けてみた。シワの方は頑固でなかなか消すことが出来なかったが、脱臭効果は如何に。数分スチーマーを噴きつけてから、臭いを嗅いでみると、見事にニオイが消えていた。
噴きつけたスチームが乾いたらニオイが復活するのでは、とも思ったが、時間を置いてニオイを嗅いでも臭くない。脱臭効果は本当だった。
これなら菌が発生しやすい梅雨時期や、クリーニングに出した時の独特のニオイも消せそうだ。なかなか頻繁に洗えないスーツやジャケットなどには最適だ。
小ぶりなサイズで、アイロンとしての使いやすさは抜群
スチーマーをかけながら感じたのが、「やっぱりプレスした方が早いのでは?」ということ。確かにある程度は、スチーマーでもシワを伸ばせたのだが、アイロン台を出すのさえ苦にしなければ、プレスした方がラクなのではと思ったのだ。
さっそくアイロン台を出して、シャツをプレスしていく。小ぶりなサイズがアイロン初心者の筆者には扱いやすい。また、アイロン面の前後どちらの方向に押しても布が引っかかったりせず、アイロンジワができにくい「Wヘッドベース」が使いやすさを増している。
小ぶりなため、標準サイズのアイロンよりは、何度も往復しなければいけないのだろうけど、それ以上に、襟元や袖口、ボタンの間など細かいアイロンがけがしやすい。
アイロン初心者の方にもお勧め
前述の通り小ぶりな本体サイズやWヘッドベースのアイロンがけのしやすさ、ジャケットの臭いが消せるスチーマー、電源ONから約30秒で使い始められる高速起動など、気に入った点が多いアイロンだった。
こうした利点を考えると、アイロン初心者や喫煙者、独身者などに共通してお勧めできる製品だ。今まで億劫に感じてサボっていたアイロン掛けを、積極的にやろうと思わせてくれるはず。