家電製品ミニレビュー

バルミューダデザイン「Highwire Smooth」

~広く照らし、目が疲れないデザイン系LEDデスクライト
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   文字を読むのが職業である編集者。当然、手元は明るい方がよい。一時期、デスクライトを使っていたのだが、すぐにやめてしまった。理由は簡単で、デスクライトの明かりがパソコンの液晶パネルに影響して、画面が見にくくなるからだ。それ以来、デスクライトなしで、紙の資料や原稿も読んでいるのだが、やはり疲れ目が激しい。そんな折りに知った製品が、バルミューダデザインの「Highwire Smooth」だ。


メーカーバルミューダデザイン
製品名Highwire Smooth
希望小売価格39,900円
購入場所直販サイト
購入価格同額

 バルミューダデザインというメーカー名を聞いたことがない人も多いだろう。バルミューダデザインは、寺尾玄氏が運営するデザイン系のプライベートブランド。今回紹介するLEDライトのほか、Mac用のアクセサリや、オフィス用のデスクなどOA用品を手がけている。

 同社のLEDデスクライトも、Macと組み合わせて使うことを想定したものだ。今回紹介するHighwire Smoothも、アップル純正の24inch Cinema Displayと共に使用した写真が同社のWebページに掲載されている。

 なんといってもまず触れなければならないのはデザインだろう。素材は、アップルのMacBook Proを思い起こさせるアルミで統一。どっしりとしたベースに細いワイヤーが伸びるデザインは、海外のデザイナーズブランドを思わせる外観だ。

LEDを2個搭載している点灯させたところスポットライトのようにならず、机全体をムラなく照らしている

 本体サイズは525×340×552mm(幅×奥行き×高さ)。前述したように、24inch Cinema Displayと併せて使えば、ディスプレイの上を這うように光源がきて、ぴったり収まるようになっている。ただ、現状を考えると多くのユーザーがノート型を使っているだろう。ということで、今回は13インチディスプレイのMacBookと併せて使った。

 動作モードは2種類。電源ボタンを1回押すと「強」、その状態から長押しすると「弱」のモードで点灯する。スペック上の直下照度は950lx以上。LEDの寿命は約50,000時間。消費電力は4.5Wとなっている。

 まず点灯させて気づくのは、光の照射範囲が広いこと。一般的に、LEDは蛍光灯や白熱電球に比べて照射範囲が狭く、スポットライトの用に見えてしまう傾向がある。今まで試したLEDデスクライトも、机のごく一部分だけを明るくすることしかできない製品もあった。だが、Highware Smoothでは、LEDを2個しか使っていないのにも関わらず、デスクのかなり広い範囲を照らしている。おそらく、LEDそのものの質と、光を拡散させるような実装の仕方が効いているのだろう。

「強」で照らしたときの光の強さ「弱」で照らしたときの光の強さ

 光は白色で、ムラなくデスクを照らしてくれる。懸念していた、LEDの光でディスプレイの色味が変わる現象もない。

 ところで、13インチのMacBookだとディスプレイの上端とライトまでに距離がある。見た目は少し格好悪いが、実用上は問題はない。むしろ、ディスプレイと光源が近いときより、ライトの光によるディスプレイへの影響が少ない分、目は疲れないのではないか。

まるで同じメーカーの製品のような一体感があるベース部分はどっしりと重量があるACアダプタとそのケーブルは黒色なのが残念

 アームが自由に曲がればヘッドを好きな位置に動かせるのだが、この製品のワイヤーは固定式。ヘッドの自由度より、スマートな外観を優先させた形だが、離れたところから、Mac本体とライトが置いてある光景を見れば、その意図は理解できる。

 実用品として十分、機能を果たしてくれるのもありがたいが、やはりこの製品はデザインに注目すべきだろう。たとえば電源ボタンは、明らかにMacの電源ボタンを意識した作り。メッキや素材の質感も高く、安易なコピーな感じはしない。また、ベース部分もどっしりと重量があり、安定感がある。このように、細かく見ていくと、数千円のデスクランプとは明らかに違う作り込みが見て取れる。

MacBookの電源ボタンHighwire Smoothの電源ボタンワイヤーは固定式で曲げることができない

 1点だけ残念なのは、ACアダプタとそのケーブルが黒いということ。現在販売されているMacのラインナップのACアダプタとケーブルはすべて白で統一されている。もちろん、普通のメーカーにそれを求めることはないが、アップル製品との組み合わせにこだわる同社ならば、ぜひ白くして欲しかった。

 価格は決して安くない。しかし、それに見合う質感を備えた製品であることは間違いない。こだわり派のための製品といえるだろう。





2009年7月2日 00:00