家電製品ミニレビュー

スマホで「あっ!」と言う間にラベルが作れる「テプラ」

子どもの持ち物の名前付けに親は翻弄……

キングジムのラベルプリンター「テプラ PRO SR5500P」

 子どもが幼稚園に入るとき、あらゆる持ち物に名前を付けるという大変な作業に追われた。園バッグや体操服、上履きはもちろん、お道具箱にあるクレヨン1本1本にも名前を書かなくてはいけない。しかも、うちの子が通った幼稚園は、名前を漢字で付ける方針だったため、あまりの名前書きの量に音を上げて、「お名前はんこ」を注文した。

 そして子どもが小学生に上がるとき、今度は鉛筆や消しゴムなどの筆記用具にも名前を書くことになった。どれもやたらテカテカして曲面も多いため、はんこがうまく押しにくいし、インクも落ちやすい。いよいよ観念して、ラベルライターの購入に至ったのだ。

 そのとき購入したのは、文字の入力方法が携帯電話のように並ぶキーを数回押すタイプ。「い」と入力したかったら、「あ」のキーを2回押すおなじみの操作法だ。文字の大きさやフォントが変えられたり、イラストが挿入できたりするのだが、表示画面が小さくて見づらいうえ、ほとんどが1つの「機能」ボタンに集約されているため、基本機能以外は使いこなせないでいた。

 そんな折り、スマホで簡単に編集できるラベルライターがあると聞き、「ぜひ使ってみたい!」と飛びついた。それが、キングジムのラベルプリンター「テプラ PRO SR5500P」だ。

メーカー名 キングジム
製品名 テプラ PRO SR5500P
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 12,300円

 このテプラは筆者が使っているラベルライターとは見た目が異なり、かなりシンプル。そもそも専用ソフトを使ってパソコン上で文字入力や編集をする仕様のため、キーボードがない。つまり、この本体はプリンターであって、正確にはラベルライターではないようだ。

本体サイズは、54×132×146mm(幅×奥行き×高さ)。キーボードはないが、コンパクトというほどではない
ラベル幅は、4・9・12・18・24mm。今回は、12mmを使用した
電源はACアダプターのほか、単三形アルカリ乾電池6本にも対応しているので、電源のない場所でも使える
付属のラベルソフトは、Windowsのみ対応。Macはダウンロード版を使用する

パソコンで編集するからフォントや位置の微調整もラクラク!

 さっそくソフトをインストールし、ラベルを作ってみた。ソフトを開くと、操作ガイドバーに「新規作成」や「保存」などのアイコンが並んでいるので、取扱説明書を見なくても直感的に使うことができる。試しに1枚、作成してみた。

「新規作成」のアイコンを押すと、横書き、縦書き、その他が選べ、スムーズにセレクトできる
ラベル型の空白が出てくるので、ここに文字を入力する
とりあえず「家電Watch」と入力してみた

 ここまで、何の迷いもなく入力できた。フォントも文字の大きさも簡単に変えられるし、操作ガイドバーには、「イメージ」や「記号」のアイコンが並んでいるため、このソフトでどんな編集ができるのか、だいたい分かる。

 最後に本体とパソコンをケーブルでつなぎ、「印刷」アイコンを押せば操作終了。ウイーンとそこそこ大きな音を立てながら、スルッとラベルが出てきた。

「印刷」を押したら……結構なスピードで出てきた!
パソコンに書き込んだ通りのフォントでプリントされている

 編集はパソコンで行なうと聞いたとき、「本体があるのに、わざわざパソコンを開いて入力するのは面倒だな……」と思ったが、使ってみたら杞憂だった。

 なにしろ筆者が持っているキーボードタイプより、はるかに直感的かつスピーディーに作成できるのだ。第一、本体で編集するタイプは、ほとんどが小窓程度の表示画面しか持たないため、モニター全体を見ながら作業するのとは、訳が違う。

 さらにエクセルデータを流し込んだり、日本語を英語や中国語などに翻訳したり、写真を取り込んだり……と従来のラベルライターの枠を超えた機能も搭載。パソコン接続モデルならではの多機能さだ。

 ちなみに筆者が、なるほどよくできていると思ったのが、「貼り合わせ印刷」。これは、例えば「帰宅したら手洗い、うがいを忘れずに」といった、1枚のテープにするには少々長めの文章を、短いテープにわけて作成するというもの。大きなマークなども、複数のテープに分けて印刷可能なので、色々なシーンで活用できそうだ。

少々長めに文字を書きたい場合、改行するとテープ幅が収まりきらない
そのままずらずら書き入れると、テープがかなり長くなってしまうのは、ふつうのこと
これは「張り合わせ印刷」を選択することで、短いテープ3枚を縦に貼り付ける前提で作成してくれる
このように3枚出てくるので、貼り合わせればOK!
正方形に近いマークも印刷可能。ただし余白はハサミでカットする必要がある

スマホを使えば、さらに手軽にラベルが作れる!

 このテプラが便利なのは、パソコンで作成できる点だけではない。Bluetooth対応で、専用アプリを使えばiOS端末からも作成できるのだ。というより、筆者は、むしろこちらの機能に興味津々。さっそく試してみた。

スマートフォンなどのiOS端末にアプリ「TEPRA LINK」をインストール
本体を起動し、スマートフォンとBluetooth接続する
スマートフォン上で、ラベル作成する

 パソコンより、さらにシンプルかつ分かりやすい画面が現れたので、とりあえず文字を入力、「印刷」を押したら、あっという間にラベルになって出てきた。そのあっけなさ、簡単さに、感動すらおぼえた!

スマホを使い慣れた現代人には、こちらのほうが入力がスムーズかも
「印刷」アイコンを押せば、コードレスでも印刷できた。簡単すぎて、あれもこれも試したくなる

名前付けに、整理収納に! 手軽に作れるテプラの用途はかなり広い

 このテプラを使ってしまうと、もう以前のものには戻れない。まるでワープロからパソコンに変わったような、そんな進化を感じてしまった。

 ちなみに筆者は今、あまり名前付けに翻弄されることもなくなったが、引き続きラベルライターを愛用している。調味料をおそろいのビンに詰め替えたり、雑多なものを無印良品などのシンプルな収納ケースにしまったり、といった収納ワザを実践しているのだが、このときに必須なのがラベルライターなのだ。

 そのラベルが、おしゃれなフォントで作れたら、ますます満足感もアップする。このテプラはフォントの種類も豊富なのが嬉しいところ。高機能かつ手軽で、ビジネスシーンではもちろんのこと、家庭の中でも大活躍するアイテムと言っていいだろう。

個人的に気に入ったフォントはこちら!

(田中 真紀子)

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