家電製品ミニレビュー
ペットに新鮮な水を与えられる自動給水器「ペットファウンテン」
by 中野 信二(2014/9/18 07:00)
我が家では猫を2匹飼っている。水は、これまで水飲み用の皿で与えていた。その皿は、2匹の猫に水を与えるにしてはサイズが小さく、同時に飲み始めるとすぐに水がなくなる。水が少なくなったら補充するのだが、正直忘れることもある。
そこで、自動給水器を試してみることにした。今回選んだのは「ドリンクウェル ペットファウンテン 360」(以下、ペットファウンテン)。約3.7Lの水を溜めておけるし、水中ポンプで自動的に水を循環させてくれるので、毎朝水を入れ替えれば、その日は水の心配をしなくて済むのが魅力だ。ちなみに我が家では、2Lの水を毎朝入れ替えた。
メーカー名 | ラジオシステムズ |
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製品名 | ドリンクウェル ペットファウンテン 360 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,328円 |
ペットファウンテンは、受け皿に溜めた水を循環させるタイプの自動給水器だ。このタイプの長所は、常に水が循環しているため、器に溜まりっぱなしの水よりも新鮮なこと。新鮮な水を飲ませることで、泌尿器系の病気を予防することもできるので、一石二鳥だ。
ペットファウンテンでは、水中ポンプで吸い上げた水が、吸水チューブやフィルターを通過して、噴出リングから流れ落ち、コーンのなだらかな傾斜に沿って流れていく。
ペットファウンテンに電源をON/OFFするスイッチはなく、ACアダプターをコンセントに差し込むと運転が始まる。長時間、ACアダプターをコンセントに差したままにしておくと、発熱してかなり熱くなる。熱によってACアダプターが故障するのは避けたいので、猫がまったりしている時は、ACアダプターを抜いた。
水量は、水量調整キャップで無段階に調節できる。キャップを右に回すと増え、左に回すと減る。水量調整キャップは側面に凹凸があり、簡単に動かせるため、水量を微調整しやすかった。
組み立てと手入れが面倒……
ペットファウンテンは、組み立てと手入れに手間がかかる。組み立てでは、水中ポンプの向きと、電源コードを筒に通す順番に気をつける必要がある。自分は、プラモデルを作ったことがあるのであまり気にならなかったが、部品の多さに驚く人もいるだろう。
取扱説明書の手順通りに進めれば、悩むことなく組み立てられる。それでも最初は、水中ポンプの向きと、電源コードを筒に通す順番を何度か間違えた。水中ポンプの向きを変えたり、電源コードを筒から抜くのに手こずったのも含め、組み立てに約20分かかった。
手入れでは、水中ポンプを分解するのが面倒くさい。水量調整キャップやコーンなど、本体からすべてのパーツを外して洗う必要があるのに、その上、水中モーターを分解して洗わなければならないのだ。分解するのにドライバーが必要ないのはホッとした。
メーカーは、1週間に1回のメンテナンスを推奨しているが、組み立てや分解に時間がかかるので、我が家では2週間に1回、本体や水中ポンプを手入れしている。
ペットの健康を考えると自動給水器は魅力的
ペットファウンテンを使い始めて約1カ月半が経過した。最初の2、3日は、水中ポンプのモーターのうなり音(人間でも気になる)と、上から流れ落ちてくる水を警戒して飲まなかった。
その間は、今まで使っていた皿で水を与えていたが、それでは意味がないので、まずはボウルから水を飲むことに慣れてもらおうと思い、水中ポンプを止めてみた。
すると、しばらくクンクンと匂いをかいだあと、水を飲み始めた。その後、2日ほど、ボウルで水を飲むのに慣れさせてから水中ポンプを動かしてみたが(水量は最小)、気にせず飲み続けていた。
メンテナンスをするたびに、すべてのパーツを外さなければならないのは面倒だけど、それは飼い主が頑張れば済む話だ。それよりも大切なことは、水を循環させるタイプの自動給水器で新鮮な水を猫に与えて、泌尿器系の病気を予防することだ。
またペットファウンテンは、ボウルに水を溜められるため、万が一ACアダプターが壊れたり、停電しても水を与えられる。これまで、ペットに皿や器で水を飲ませていた人は、自動給水器の購入を考えてみてはいかがだろうか。