家電製品ミニレビュー

“パン派”の人に絶対おすすめ! 2分でこんがり焼けるポップアップトースター

ボダム「ポップアップトースター BISTRO」

 平日の朝はコーヒーと果物だけで済ませてしまう私だが、休日の朝(というかお昼に近い)は、ほぼ100%パンを焼いて食べている。パンを焼く道具としてこれまで高機能オーブンレンジやトースターなど色々試してきたが、結局たどり着いたのは、今回紹介するボダムの「ポップアップトースター BISTRO」だ。

メーカー名ボダム
製品名ポップアップトースター BISTRO
希望小売価格10,500円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格8,480円

 ポップアップトースターの一番の利点は何よりパンが早く焼けること。BISTROの場合、5段階から調節できる焼き目を1に設定した場合は1分15秒程度、3に設定しても2分ほどであっという間にパンが焼ける。スピードだけでいったらどんなに高機能のオーブンレンジ、トースターよりもダントツで早くパンが焼けるのだ。

 ボダムの家電製品といえば、ポップなカラーとデザインが特徴だが、BISTROもその特徴をしっかり受け継いでいる。ブラック、オフホワイト、レッド、ライムグリーンの4色から、今回はキッチンをパッと明るくしてくれるレッドを選んだ。

製品本体
本体側面にレバーと、焼き目調節ダイヤルが用意されている
焼き目は5段階から調節できる。ダイヤルの左側にあるのが冷凍パンを焼く時に使う「解凍ボタン」、右側にあるのが動作をストップする「ストップ」ボタン

 使い方はごくシンプル。2つある投入口にパンをセットして、サイドのレバーを下に下げるだけ。焼き終わったら自動でパンが上にあがってくる。5段階の焼き目調節は、ダイヤル式で直感的な操作が可能。このほか、焼いている途中に動作をストップする「ストップ」ボタンと、冷凍パンを焼く時に使う「解凍ボタン」、クロワッサンなど投入口に入らないパンも温めることができる「ラックリフト」が用意されている。

使用時はパンを投入口において、側面のレバーを下に下げるだけ。焼き上がると自動でパンが上がってくる
ラックリフトをセットした状態
クロワッサンなど投入口に入らないパンも温められる

 投入口のサイズは140×30mm。種類にもよるが、5枚切りのパンまでは十分焼くことができる。ただし、火力の調整はできないので、8枚切りの薄いパンを焼くときは焼き目調節ボタンを低めに設定すると良い。また、連続してパンを焼くと焼き目のコントロールが難しくなる場合があるというので、焼き目が気になる場合は、30秒間空ける。

 私の場合は、よく焼いてあるパンが好みなので、焼き目調節はいつも3以上を選択。焼き目調節を5に設定すると、焼き目というよりも焦げ目が付いてしまうので、使い始めは色々試してみると良いだろう。

 トースターやオーブンレンジとは異なり、ヒーターがかなり近い場所にあるので、1に設定しても表面はパリっと仕上がる。パン屋さんで焼きたてのパンを買ってきたときなどは、1に設定して、パンのふんわり感を楽しむのもアリだ。

焼き目1で焼いたパン。焼き目はないが、表面はパリっとしている。焼き時間は1分15秒ほど
焼き目3で焼いたパン。個人的にはこれくらい焼き目がついているのが好み。焼き時間は2分ほど
ヒーターがパンに密着しているので、短時間でパンをカリっと焼き上げることができる

 不満というか、気になるところと言えば、山型のパンが入らないこと。投入口のサイズの関係で、上の山の部分だけぴょこんと飛び出してしまう。私の場合は、それほど山型パンを買わないので問題ないが、山型のパンが好きという人は違う製品を選んだ方が良い。

山型のパンは、サイズの都合上、山の部分が飛び出してしまう
焼き目4に設定して焼いてみた
下の方はしっかり焦げ目がついているが、上の部分は白く残ってしまっている
キッチンカウンターにちょこっと置けるサイズ感はポップアップトースターならでは

 最近の高機能オーブンレンジでももちろんパンは焼けるのだが「時間がかかる」、「仕上がりが思い通りにならない」という不満を持っている人は実は結構多い。オーブンレンジと並べてトースターをもう1つ置くのもスペースが必要だ。そういう人にぜひお勧めしたいのが、今回のようなポップアップトースター。キッチンカウンターにちょこっと置けるサイズ感も良い。毎朝パンを食べるという“朝パン”派の人なら、きっと満足できるだろう。

阿部 夏子