家電製品ミニレビュー

ティファール「オベーション」

〜ホームパーティーで使いたい木枠がおしゃれなホットプレート

これまでのホットプレートのイメージを覆すおしゃれなデザイン

ティファール「オベーション」

 最近の調理家電の大きなトレンドとして、デザイン性が重視されるようになったということが挙げられる。炊飯器ひとつとっても、私が子供の頃には考えられないくらいおしゃれになって、ツヤのあるブラックやレッドが採用されるのも、もはや当たり前になっている。今回紹介するティファールのホットプレート「オベーション」もそんな流れを汲んでいる。私が小さい頃使っていた白や黒、グレーのプラスチックの枠が付いた大きな楕円形のホットプレートとは全く違うデザインで“大人の食卓をおしゃれに演出”してくれるという。

メーカー ティファール
製品名 オベーション
希望小売価格 31,500円
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 18,180円

 オベーションの一番の特徴はやはりそのデザイン。長方形のプレートに木枠が施されたデザインは、「ホットプレート」というよりも「バーベキューグリル」のようなデザインで、高級感を醸し出している。サイズは500×375×110mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3,790g。木枠を使っていることもあって、一般的なホットプレートより重いのかなと思ったが、それほど重くはない。ただ、厚みがあるので、食卓に置くとかなりボリューム感がある。

 本体の構造自体はごくシンプルで、木枠に水受け皿をセットしたら、その上に独立した電熱線と電源を載せて、最後にプレートを載せて使う。電熱線を取り外せる構造というのは、日本のホットプレートではあまり馴染みがないので、最初は少し驚いたが、電源部分が取り外せることで、木枠部分まで丸ごと水洗いできるという利点がある。

製品パッケージ
本体は全て分解できる
水受け皿に電熱線をセットしたところ

 温度調節は60℃から最大250℃で、消費電力は1,300Wだ。大きなダイヤルで操作し、予熱時はダイヤル上のランプが点灯、目標温度に到達するとランプが消える仕組みだ。本体には、平面プレートと波形プレートの2枚のプレートが付属し、目的に合わせて使い分けられる。

操作ダイヤルは電熱線と一体化している
温度調節は60℃から最大250℃でダイヤル操作する。ダイヤルの上には予熱を知らせるランプが付いている
平面プレート(左)と、波形プレート(右)が付属する

木枠が熱くならないので安全に使える

 まずは、平面プレートを使って「フレンチトースト」を作った。食パンを牛乳と卵、砂糖から成る卵液に浸して、焼き上げるだけの簡単なレシピで、我が家の朝食定番メニューだ。

 温度は100℃ほどに設定。予熱が終わったらさっそくパンを焼き始める。ティファールのフライパンは日本でも人気があるが、オベーションのプレートもフライパンと同じコーティングプレートを採用している。こびりつきや焦げ付きしにくいので、少量の油でもパンがくっついてしまうことがない。

 フライパンでフレンチトーストを作ると、火加減が難しく、焼き上がりにもムラができてしまうが、ホットプレートなら100℃以下の低温を維持しながら、ムラなく焼き上げてくれる。焦げ目も付きすぎることなく、ちょうどよく仕上がった。

食卓にオベーションをセットしたところ。木枠を使っているだけで、いつものホットプレートとはだいぶ雰囲気が変わる
温度は100℃くらいに設定
食パンを牛乳と卵、砂糖から成る卵液に浸して、焼き上げるフレンチトーストを作った
焦げすぎずちょうど良い焼き目
コーティングプレートを採用しているので、食材がくっついてしまうことが少ない
付け合わせのベーコンとフレンチトースト。休日のブランチにぴったりなメニューだ

 使い始めて気付いた利点としては、木枠が熱くならないということ。ホットプレートは高温のプレートを食卓に出して使うため、小さいお子さんがいるお宅ではかなり気を使うものだが、オベーションはプレートまでの枠の幅が一般的なものより広めに取ってあるため、手をだしずらい。また、プレートと枠の高さがほぼ同じなので、プレートの縁に腕を当ててしまって火傷するなんてこともなさそうだ。

波形プレートで焼き目が付いたステーキ

 次に波形プレートでステーキを焼いた。シックというよりはワイルドな雰囲気のオベーションには大きなステーキが似合うと思ったのだ。

 200℃以上の高温に設定して、さっそくお肉を焼いていく。波形プレートは、表面が波形になっているので、余分な脂を落としながら焼けるのも魅力。網目の付いた大きなステーキ肉を目の前で調理するのは、ちょっと本格的な気分が味わえて面白い。

大きなステーキ肉を焼き上げる
いつもとは違った雰囲気が味わえるので、来客時にもおすすめ
波形のプレートで表面には網目が付く
付け合わせのもやしも同じプレートで焼く
焼きたてのお肉をそのまま味わえるというのはホットプレート調理ならでは

 まるでバーベキューにでも来たような雰囲気が味わえるのは、デザインにこだわったオベーションならではだろう。自宅で焼き肉というと、いかにも家族でするものというイメージだったが、オベーションなら、もう少し格上げしたホームパーティでも活躍しそうだ。

手入れしやすい長方形プレート

 お手入れに関しても満足している。プレートは取り外して、水洗いできるほか、食器洗い乾燥機にも対応している。これは、食器洗い乾燥機が普及している欧米の製品ならではだろう。構造が単純なので、分解しやすく手入れもしやすい。

 また、プレートの形が楕円形でなく長方形というのも手入れしやすいポイントだ。楕円形のプレートの場合、サイズが大きすぎてキッチンのシンクで洗うのに苦労することがあるが、オベーションのプレートはシンクにすっぽり置いて洗える。縁が低いので、油や水が溜まりにくく、洗い流しやすいという利点もある。

 逆に気になったのは、電源コード。長さ1.8mのコードは太くて取り回しに苦労する。一般的なホットプレートは楕円形もしくは、円形のものが多いので、コードを端のほうにすることが多いが、オベーションの場合、長方形の本体のど真ん中、操作ダイヤルの下から電源コードが出ているので、食卓の中央に太い電源コードが来ることになる。

 国内メーカーのホットプレートが多く採用しているマグネットコードではないことにも注意。コードは本体と直接つながっているので、足をひっかけたりしないように、くれぐれも気をつけたい。

ステーキを焼いたあとのプレート
プレートを取り外して、そのままシンクで洗える
電源コードは本体中央分から出ている。一般的なコードより太く、取り回しに苦労した。

 全体的に満足度が高い製品だが、現在ホットプレートを愛用しているという家族に奨められかというと、それはちょっと違う。ホットプレートの定番料理である焼きそばや餃子を作るのには向いていないのだ。プレートの縁が低いので、大量の野菜を一気に炒めるという用途には向いていないし、フタがないので、蒸し焼きもできない。

 オベーションの場合、やはりまずはデザインが気に入った人向け。これまでホットプレートというとなんとなく、「家族で使うもの」というイメージがあったが、木枠を採用した高いデザイン性でそのイメージを良い意味で覆している。これまでホットプレートでの調理に興味がなかったという人にこそ、一度チェックしてもらいたい製品だ。

(阿部 夏子)