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家電製品ミニレビュー

ムーブオン「ポータブルエナジーステーション PES-6000」

〜わずか8.6mmの薄型大容量モバイル充電バッテリー
by すずまり
ポータブルエナジーステーション PES-6000。専用の収納ポーチが同梱される

 スマートフォンやタブレットが普及するとともに、充電用のバッテリーを携帯する人が増えてきた。普段使いでも外出先での充電が必要なのだから、旅行時はなおさらだ。その土地の情報検索、位置確認、乗り換え検索、通話やメールでの連絡、写真や動画撮影、SNS等へのデータ送信と、端末の使用頻度は普段以上にハードになることが予想される。

 しかも、明るい屋外で使い続けるなら、画面の視認性を上げるために液晶の輝度も上がる。当然バッテリーの消耗は激しくなってくるわけで、知らない土地で、ぐんぐん減る端末のバッテリーを見るほど心細いものはないだろう。そんなときの最大のサポーターは、大容量のモバイルバッテリーだ。

 そこで、導入してみたのが、ムーブオンの「ポータブルエナジーステーション PES-6000」(以下、PES-6000)である。PES-6000の本体サイズは約75×160×約8.6mm(幅×奥行き×厚さ)で、本体重量180gという薄型軽量にも関わらず、6,000mA/3.7Vという大容量のモバイルバッテリーだ。このPES-6000を普段使いしながら、1泊旅行にも携帯することで、その使い勝手を試してみた。


メーカー ムーブオン
製品名 ポータブルエナジーステーション
PES-6000
購入場所 直販価格
購入価格 4,980円

 PES-6000の本体はステンレス製で、パッケージには、本体のほかに、USBケーブル、マイクロUSB拡張コネクター、AppleDockケーブル、取扱説明書、専用収納ポーチが同梱されている。AppleDockケーブルは同梱されない製品もあるので、はじめから両方そろっているというのは、とても気が利いていると感じた。

 付属のマイクロUSB拡張コネクターとUSBケーブルは、端末の充電と、バッテリー本体の充電の両方に使える。マイクロUSB拡張コネクターは着脱可能なので、コネクターを交換すれば、マイクロUSB以外のケータイなどの充電も対応可能だろう。充放電回数は約700回、使用可能温度は約0℃〜50℃となっている。

ポータブルエナジーステーション PES-6000。本体にはAppleDockケーブル、USBケーブルとマイクロUSB拡張コネクター、取扱説明書が付属する 本体の裏側。USB1のほうがハイパワー 薄くて長い。実はこれが意外と便利なのだ

 まずバッテリー本体へ充電する。充電は、USB端子をパソコンやUSB対応のACアダプターに接続し、マイクロUSB拡張コネクターを本体上部の充電用コネクターに差し込む。バッテリー本体への充電が開始されると、赤いLEDランプが1つ点灯し、充電が終了すると消える。充電時間は、パソコンのUSBインターフェイス接続の場合は12時間以内、別売りのPE-AC20を利用すると5時間以内とのことだ。

 スマートフォンやタブレットに充電するときは、本体上部にあるUSBの出力コネクターにケーブルを接続する。電源スイッチをオンにすると、残量を示す青いLEDランプが点灯し、充電が開始されたことがわかる。もちろん、端末側のアイコンも要チェックだ。

マイクロUSB拡張コネクターは交換できる 端末を充電するときの接続例 バッテリー本体を充電するときの接続例。急速充電するなら、ACアダプターは純正が理想的(写真のACアダプターはELECOM製)
2台同時充電の例 残量は青いLEDの数で分かる

 PES-6000は2系統の出力が可能で、電源ボタンに近いUSBポートが高出力のUSB1(5V/500mA MAX 1.2A)、もう一方が標準出力のUSB2(5V/500mA MAX 500mA)となっている。タブレットなど、高出力を要求される端末の充電はUSB1を使うとよい。2個同時に充電することも可能で、その場合にはUSB1が5V/700mA、USB2が5V/500mAとなる。充電がオンになっていても、機器が接続されていない状態なら、約10秒後に自動的に充電が停止するので無駄を防げるので安心だ。

縦長薄型の形状が思いの外使いやすい! できれば、専用ACアダプタもそろえたい

 携帯するときは、収納ポーチに収納する。ポーチにはポケットが1つついており、付属のケーブルが2本とも収納できる。コンパクトにまとまっていいのだが、それまで使っていたバッテリーは手のひらに収まるサイズだったこともあり「なんだか邪魔になりそうだな」と思ってしまった。

 しかし、使い始めたら即前言撤回となった。これが意外と荷物の隙間に収まりやすいのだ。ケーブル2本分の出っ張りは多少あるものの、想像したより場所を取らない。しかも高さがあるため、立てて収納すれば、常にそこにあると認識できるので探さなくて済むのだ。

収納ポーチにはポケットがあり、ケーブルが2本とも入る 収納ポーチに全部まとめた様子 荷物がぎっしりのバッグの中でも迷子にならない

 しかも、バッグに収納する際、接続部分を上に向けておけば、ポケットからケーブルをサッと取り出して、サクッと充電用コネクターに差し込めるなど使いやすさがアップする。電源ボタンも手探りでも分かるので、ポーチに入れたままでも操作しやすかった。手のひらサイズの小型のバッテリーも携帯しやすいが、荷物の多いバッグの中では沈みやすいため、早く充電したいと思っても、ゴソゴソと探してしまいがち。その点PES-6000は、充電しなきゃと思ってから、充電を開始するまでがスムーズだと感じたのだ。

荷物持ちを自認する筆者だが、邪魔にならない程度の存在感のおかげで、ケーブルの取り出しもラクラク ポーチを開けると、すぐ接続できる状態に 電源ボタンを押して充電開始。充電しておこうと思ったら、スムーズに準備できる。もはや旅行では欠かせない存在

 1泊旅行にも携帯してみたが、6,000mAhという容量が放つ安心感はダテではなかった。新幹線等の移動は別として、旅行時に充電できるのはホテルに戻ってからという例も少なくない。Android端末の消耗の激しさを目の当たりにし、一時は「もう1個バッテリーもってくるべきだったかも!? 」と不安に思う瞬間もあったのだが、蓋を開けてみると問題なし。朝7時前から家を出て、ホテルに戻ったのが22時過ぎ。その間、こまめに充電しながらiPhone 4SとAndroid端末の2台を使いまくり、ホテルに戻った頃は青いLEDランプが2つ、つまり残りがまだ40〜50%ある状態だった。

 逆に、心配だったのが、ホテルでのPES-6000の充電だった。ホテルではいろんな端末の充電祭り状態になりやすいが、容量が大きいということは、それだけ充電時間もかかることを意味する。今回はELECOMのACアダプター(5V/1A)を持参し、寝ている間に充電したが、朝までに終わるだろうか、と心配になった。専用のACアダプター「PES-AC20」は5V/2Aで、5時間以内でフル充電が可能になるという。存分に活用するなら揃えておくといいだろう。

 とはいえ結局は問題なかった。翌日朝9時前にチェックアウトして、18時頃に自宅に戻るまでずっと外にいたわけだが、バッテリーのことは一切気にせず過ごせた。

 スマートフォンはカメラの性能も上がっているため、デジカメも持たず、スマートフォンだけで身軽に過ごそうと考える方もいらっしゃるはずだ。しかし、バッテリーがなければ、旅の思い出が一切記録できなくなるという事態にもなりかねない。旅に持って行くなら、このような携帯しやすい大容量タイプが安心だとしみじみ感じた次第である。






2012年8月8日 00:00