家電製品ミニレビュー

電菱「L魂 DLB-40W/DLB-40D」

~全周発光仕様のLED電球
by スタパ齋藤
電菱の40W形のLED電球「L魂(えるだま) 」の「DLB-40W」(白色相当)と「DLB-40D」(電球色相当)

 家電Watch編集部から「チミはLEDに対するフッキングが良い発光ダイオード野郎だから新しいLED照明を試してみなはれ」的なメールとともに、電菱の40W形LED電球「L魂(えるだま) DLB-40」シリーズ2製品が送られてきた。


メーカー電菱(DENRYO)
製品名L魂(えるだま)
型番DLB-40WDLB-40D
希望小売価格オープンプライス
購入場所次世代照明器具展
購入価格5,000円

 LEDを光源とした照明器具が毎月のように増えまくり中。なかでも注目を浴びているのはE26口金に対応した製品。どの家庭でも使われまくりの電球ソケットことE26口金に取り付け可能な、電球のカタチをしてるけど中身はLEDだという、いわゆるLED電球ですな。

 このL魂シリーズもLED電球のひとつで、明るさは40W白熱電球相当だ。DLB-40Wが白色相当で、DLB-40Dが電球色相当となる。白熱電球と比べると、消費電力は約1/6、寿命は約20倍(約4,000時間)。省電力&長寿命なエコ照明ってトコロは、ほかのLED電球と同様だ。

 ついこのあいだも東芝のLED電球についてレポートしましたな。わりと最新型のLED電球であった。が、この「L魂(えるだま) DLB-40」シリーズは、そういった最新型のLED電球と比べても、プチ斬新な特徴を持っている。それは、電球の周囲360度に光を放射する全周発光仕様になっていること。

一般的な電球ソケットとして使われているE26口金にそのままねじ込んで使えるフツーの電球形蛍光灯と比べるとこんな感じ。ほとんどの電球用照明器具に問題なく装着できるLED電球なので内蔵の回路やLEDのための放熱フィンがある

 これまでのLED電球は、ソケットの反対側のみに光を放つ。初期のLED電球はほとんどスポットライトのような光り方。最近の、白熱電球とのリプレイスをより意識したLED電球でも、レフランプのようにやや一方向に光が集中するという印象だった。

 それでも問題ないケースもあるが、白熱電球との置き換えを考えると、LED電球では微妙に困ることが。例えばデスクライトやシェードランプにこれまでのLED電球を入れると、光が一方向に集中しがちになる。結果、「な~んか机の一部分だけ明るい」とか「ランプシェードがキレイに光らない」といった違和感が出た。

 が、L魂シリーズの場合、光が本体周囲から均等に出る。白熱電球と同じような光り方になるので、これまで白熱電球を使っていたところへL魂を入れても、照明器具として違和感が出ない、と。

 実際に使ってみるとソレはホントで、確かにほとんど違和感ナシ。てか、一見、白熱電球ですなコレ。もちろん、色は白色と黄色み強めの電球色なので、白熱電球とまったく同じという印象ではないが、対象の照らされ方は白熱電球のそれと非常に近い。

L魂のDLB-40W(白色)を光らせたところ。上下左右にまんべんなく光を放っているという印象だ。色温度は6,300K前後だったL魂のDLB-40D(電球色)を光らせたところ。光り具合は白熱電球とソックリ。ただ、若干黄色みが強い!? という印象も。色温度は2,600K前後だったL魂は本体周囲にまんべんなく光を放つので、反射式をはじめとする白熱電球向けの照明器具で使っても違和感がない

 ただ、一般的な電球型蛍光灯と比べると、L魂のほーがビミョーに影が濃く出るという印象。電球型蛍光灯のほうが光の拡散が強いのだろうか? とはいっても、これまでのLED電球の印象を大きく覆してくれたL魂である。

 少し気になったのは、(特に問題になる部分ではないと思うが)本体の発熱だ。気温24℃の室内で点灯させ続けると、放熱フィン部分がギリギリ持てるか持てないかくらいの熱さになる。夏場はアチチかも。しかし白熱電球よりはずっと低温だ。

 あと、拙者的に残念なのは、L魂シリーズは40W相当のみという点。60W相当も100W相当も発売して欲しいっス!! そうすれば徐々に拙宅照明をL魂に移行するのに~、みたいな。実際、40Wだとデスクランプとかシェードランプとかトイレの照明といった狭いエリアへの照明くらいにしか使えない。もーちょっと広い範囲を照らし、かつ、白熱電球と同様に本体周囲をまんべんなく照らすLED電球をゼヒ出しておくんニャさい、と思う。

 でも、これまでのLED電球にあった光り方の特殊さがない、という点でL魂は買い度の高いLED電球だ。白熱電球と違和感なくリプレイスでき、省電力・長寿命な光源であり、それから白熱電球と比べると発熱も少ない=夏場とかは涼しい、というメリットを考えると多くの利用シーンが見えてきそうだ。





2009年5月11日 00:00