家電製品ミニレビュー

取り付け簡単! 防犯・キャンプ・車に便利! 屋外で使えるLEDセンサーライト

 夏の暑い夜は、防犯上危険だと分かっていながらも、網戸1枚で寝てしまうことがある。またキャンプに行ってテントで寝泊りしたり、お祭りや花火などで夜の外出が多くなったりするのもこの時期だ。

 そんなときにオススメしたいのが、センサーライト。人が近づくと自動的に点灯して、防犯にも屋外の照明としても使える。なかでもオススメするのが、数多くのセンサーライトを手がけるムサシの製品。

 同社のセンサーライトには、100Vのコンセントにつなぐ強力ハロゲンライトから、ソーラータイプなどさまざまある。今回紹介するのは、ソーラー式と乾電池式のLEDライト2点。

ソーラー式「ASL-093」。太陽の光が当たるところに置いておけば、勝手に内蔵電池を充電してくれて、夜に人が通るとまぶしいLEDライトが光る
乾電池式「ASL-092」。乾電池駆動なので、太陽光が当たらないような場所でも使え、2つのLEDで人が近づくと広範囲を照らしてくれる
メーカー名ムサシ
製品名どこでもセンサーライト 防雨型
型番ソーラー式 ASL-093乾電池式 ASL-092
実勢価格4,047円3,508円

自由に曲がる足3本を支柱に絡めて取り付け簡単!

 本格的なセンサーライトは、外にコンセントを延長したり、高所や家の外壁にネジで取り付けたりと、設置の敷居が高かった。しかしここで紹介する2製品は、取り付けが驚くほど簡単。

 ひとつは、本体についている磁石で金属部分にくっつける方法。たとえばガレージの支柱や鉄製のキャンプ用品などにカチン!とくっつけるだけ。本体の重さも軽いので、わずか3cmほどの磁石だが、ガッチリ固定できる。取り外しも簡単なので、自動車のエンジンルームの中を見たり、暗い中作業をするときなどにも、手近な金属のパチン!とつけて、固定できる懐中電灯としての利用価値も高い。

エアコンの屋外器のように鉄でできている場所には、磁石でくっつけられる

 さらに標準付属の自由に曲がる三脚も便利。こちらは机の上に置くといった場合に使うもので、針金のように自由に曲がる足を調整して、高さやライトの角度を調整する。

自由に曲がる三脚を使ってテーブルなどに設置もできる

 この三脚はさらに応用して、磁石ではくっつけられない場所にも固定できる。たとえば階段の木製の手すり。自動でライトが点灯する階段灯として使う場合や、アルミ製の柵などに取り付けたいときに便利だ。三脚はご存知の通り3つの脚を持つ。これを鳥の手(ツメ)と考えれば分かりやすいだろう。木の手すりなら手前からツメを1本、後ろからツメを2本回し込んで固定すればいいのだ。足には滑り止めのゴムがコーティングされているので、しっかり固定できる。

鳥が止まり木を掴むように、三脚の脚で棒状のものをギュッ!と掴ませる。こんな取り付け方もできる

 また、どうしても設置場所がないという場合は、鉄製のプレートとネジが付属しているので、鉄板ををネジ止めして本体の磁石で固定もできる。もしくはホームセンターなどで10cm四方の鉄板やトタン板(500円もしない)を買ってきて、表面テープで壁などに張り付け、本体の磁石で固定するのもいいだろう。

 とにかくこのセンサーライトは、設置がとても簡単というのが最大のポイントだ。

付属の鉄製プレートをネジや両面テープで壁に張り付け、そこに磁石で固定する

ソーラーパネルで充電するから手間いらず

 まずはソーラーパネルと電池を内蔵した「どこでもセンサーライトソーラー 防雨型 ASL-093」をご紹介しよう。

 大きさはマグカップほどで、片側に5cm角のソーラーパネルを備えている。だから昼間、外に出しておけば勝手に充電されるというスグレモノだ。なお充電電池の交換はできないが、内蔵電池がニッケル水素電池なので、繰り返し充電の回数を一般的な1500回と想定すれば、およそ4年間放置したまま使える計算だ。

 なお、フル充電で60分の連続点灯が可能。春夏に1日充電しておくと15分、秋冬だと10分の点灯が可能だという。

センサーの向きとソーラーパネルの向きは、それぞれ独立して変えられる

 ソーラーパネル側とライト+センサー側は、それぞれ独立して回転するようになっているので、あらゆるアングルで置いても、ソーラーパネルをできるだけ南に向けて設置できる。同様にセンサー+ライトの向きも変えられるので、屋根から吊るしたり、壁に設置したり、机の上に置いたりということも可能だ。

ライトとパネルの向きを変えられるので、縦でも横でも設置できる

 センサーが感知する範囲は、最大4m程度まで。周りが暗く、かつ人がセンサー内に入り込むとLEDライトが点灯する。ライトの明るさは直視できないほどで、60W相当のLED電球ほどまぶしい。

まぶしいほどの光で、10m先程度まで道路を明るく照らせる

 玄関や庭、ガレージやベランダなど様々な場所に簡単に取り付けられ、自動点灯ライトまた防犯用のライトとして最適だ。

スイッチでセンサー連動(暗くてかつ、人が近づいたときに10秒点灯)、OFF、連続点灯を切り駆られる
本体の磁石と三脚。いろいろなところに簡単に取り付けられるセンサーライトは、女性の一人暮らしの防犯にも有効だ

乾電池式のセンサーライトは廊下や階段灯、キャンプ用に便利

 続いて紹介するのは、単三形乾電池3本で駆動する「どこでもセンサーライトダブル(乾電池式) 防雨型 ASL-092」。ソフトボールほどの大きさの球は3つに分かれていて、中央の黒い部分がセンサーと電池ボックス、左右の白い部分がLEDライトになっている。

中央の黒い部分が電池ボックス&センサー。両端の半球がLEDライトになっている

 このライトは左右が独立して、手前に180度、上下に270度回転するので、あらゆる方向を照らすことが可能。たとえば廻り階段の中間に取り付けておけば、階段の上と下に近づいた人に反応し、階段の上階と下階を同時に照らすといったことも可能。またT字の廊下に設置すれば、廊下の突き当たりに向かう人に反応し、左右の廊下を同時に照らすことができる。

左右のライトはそれぞれ独立して向きを変えられる
本体自体も傾きが変えられるので自由度は高い

 家では試しに廻り階段に設置したのだが、ライトが点いたり消えたりするタイミングや、点灯時の明るさ、照らす方向など、もともとある階段灯よりずっとドンピシャ。なので、今はこのライトが階段灯になっている。

階段の手すりに三脚を固定
階段灯代わりとして超便利!

 気になるのは電池の寿命だが、ここ1カ月間センサーONの状態で使っているが、暗くなったり反応しなくなったりすることはなく、暗くなる気配すらない。説明書によれば、1日10回点灯した場合でも、およそ120日間電池が持つということだ。つまり4カ月は電池交換不要ということ。

単三形乾電池3本で駆動できる。その割にはスゴク明るいという印象

 なお黒い本体自体も上下に120度回転できるので、センサーを的確な向きに変更できる。明るさも階段灯には十分な明るさで、懐中電灯以上にまぶしい。

三脚を輪のようにすれば、壁のフックなどにも引っ掛けられる
廊下を歩いていくと、左右の廊下を照らしてくれる。こんな便利な使い方もできる

 また、屋外でも利用できる防雨型になっているので、先のソーラー式が使えない日当りの悪いガレージや玄関灯としても便利に使えるだろう。

車のエンジンルームなど暗い場所で作業するときにも便利。ボンネット裏に磁石でくっつけているところ

 さらにキャンプに持って行き、テントの前のタープや車につけておけば、夜中トイレに起きたときの懐中電灯としても便利だ。

キャンプなどに行ったら、テントの前に止めてある車に固定して、夜中トイレに起きたときの足元灯としても便利

簡易防犯グッズとしてキャンプや車の常備アイテムとして

 数々のセンサーライトを発売しているムサシだけに、細かなところまで考えられていて、コストパフォーマンスの非常に高い製品。安っぽく見える三脚も(ごめんなさい!)、本体をガッチリ固定でき、いろんな場所に取り付けられる。ネジや両面テープで固定するといった面倒な工作は不要で、「工作はさっぱり」という人でも簡単に設置できる点が、本製品の最大の魅力だ

 この夏の防犯アイテムとして、キャンプや車の常備アイテムとしてぜひオススメしたい。

左がソーラー式、右が乾電池式

藤山 哲人