家電製品レビュー

スクリューで果物も野菜も搾っていくスロージューサーを初体験!

パナソニック「低速ジューサーMJ-L500」

 バナナジュースが大好物で、喫茶店や駅にあるジューススタンドでよく買って飲んでいる。最近は「コールドプレスジュース」がトレンドだとは聞いていたので、気になっていた。だが専門店が近所にないので、コールドプレスジュースが作れる「スロージューサー」を使ってみた。

メーカー名パナソニック
製品名低速ジューサーMJ-L500
購入場所Amazon.co.jp
購入価格22,490円

 使ったのはパナソニックの「低速ジューサー(ビタミンサーバー) MJ-L500」。届いた箱を開けると、いろんなパーツが入っている。スクリュー状の塊は、手に持つと重さをズシっと感じる。これでジュワジュワッと搾ることで、果物などが熱することなく栄養価の高いジュースが作れるのだ。そう考えると、スクリューの重さが心強く感じる。

必要なパーツを並べてみたところ
各パーツに記された目印を頼りに組立てていく

 パーツを取り出して、その多さに少したじろいだ。スクリューやフィルター、ワイパーと呼ばれるフィルターの目詰りを防ぐパーツ、それにカスとジュースを分けて排出するものなど、一般的なジューサーとはパーツ数が違う。普段あまり説明書を読まないのだが、今回は説明書を読みながら組立てていく。

 説明書通り、正確に設置していくとカチッと音がしたり、2つのパーツに記された目印がきちんと合うようになっていたりする。思ったほどに難しくはなかったが、説明書を見なくても組立てられるようになったのは3度目くらいから。

ざくざくと切った果物や野菜
本体上部の投入口に入る大きさに素材を切っていき、入口に詰める。葉物は、上からプレッシャーで押し込むように入れる
電源を入れると搾り始める
動き始めると、すぐにジュースと搾りカスが出てくる
排出口には蓋がついており、最初は閉めておいた方が安全。受け皿を用意したことを確認してから蓋を開ける

 用意したのは、リンゴやバナナ、オレンジなどの果物。さらにほうれん草とレモン。皮をむかなくてもいいスロージューサーは、繊細な包丁さばきができなくても使えるので、ありがたい。

 最初なので、同梱されていたレシピを見ながら作っていった。リンゴやほうれん草、レモンを投入。“スロー”ジューサーなので、じわりじわりと搾られて出てくるのかと思ったが、投入するとすぐにジュースとカスが別々の口から出てきた。ちょっと驚き。

栄養が凝縮されたジュースで元気になる
レモンを少量入れた方はピリッとパンチが聞いた飲みくちに。バナナベースの方は、ほぼバナナジュースになって美味しい

 出来上がったジュースを見ると、投入した野菜に比べて量が少ない印象。ただ、この中に栄養が凝縮されていると思えば、ありがたくも感じる。フィルターで濾しているので、噂どおり一般的なジュースよりも飲みくちがやさしい。また、一般的に売られている缶などの野菜ジュースよりも、それぞれの素材の味が伝わってくる。鼻から抜ける果物や野菜の香りで風味もいい。そのため、より栄養をダイレクトに摂取している気分になり、体が元気になっていく。

 冷やさず飲んだ方が、体が栄養を吸収しやすいはずだが、夏は出来上がったジュースに、氷を入れて飲んでもいいだろう。

洗うのが正直面倒……
使い終わったらすぐに水に浸けておけば汚れが落ちやすい

 今のところ、スロージューサーの宿命とも言えるのが、重さとパーツの多さ。一度使うといくつものパーツを洗わなければいけないのが、正直めんどうだった。特に細かい網目のフィルター部は、なかなか線維が落ちない。

 実は筆者の自宅に製品が届いた時に、嫁の反応が不機嫌だった。「私は絶対に使わないからね」と念を押してくる。とにかく重いのは使いたくないというのだ。

 とはいえ、最初はカッター式のジューサーも大きなものばかりだった。それが今では、水筒くらいの大きさにまで小さくなっている。スロージューサーもダウンサイジング化し、パーツが洗いやすくなるのを期待したい。

野菜不足の一人暮らしにもいい

 一人暮らしは野菜不足に陥りがち。また、サラダを敬遠しがちな筆者のような人には、果物などと一緒に、葉物野菜をおいしく飲めるのはうれしいポイントだ。

 果物などの皮をむく必要がなく、ザクザクと細かくしていけば良いのもうれしい。皮を包丁でむくのさえままならない筆者のような人でも準備がしやすい。

河原塚 英信