家電製品レビュー

ヨーロッパの丸いパンが自宅で作れちゃう! デロンギの高級オーブンをチェック! 前編

デロンギ・ジャパン「スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブン EOB2071J」

 熱を循環させ、食材を均一に加熱する「コンベクションオーブン」が人気だ。昨年大人気だったフィリップスのノンフライヤーから始まり、パナソニックでも小型のコンベクションオーブンを展開。実際、私も使ったことがあるが、その実力はさすが。ピザもグラタンも表面カリッと、中はジューシーに「これぞオーブン料理!」という仕上がりになる。

 今回紹介するのは、そんなコンベクションオーブンの中でも、最高級モデル。デロンギ・ジャパンの「スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブン EOB2071J」だ。希望小売価格10万円(税抜)で、オーブンとしてはかなり高額な製品だが、その分、機能も充実している。

メーカー名 デロンギ・ジャパン
製品名 スフォルナトゥット・パングルメ コンベクションオーブン EOB2071J
希望小売価格 100,000円(税抜)
購入場所 Amazon.co.jp
購入場所 89,250円

 特にユニークなのが、パンの生地こねから焼き上げまで自動で行なうオートメニューを搭載していること。いうなれば、ホームベーカリーの機能を搭載しているのだ。ホームベーカリーで焼けるパンといえば、食パンが一般的だが、デロンギのコンベクションオーブンでは、丸いパン型を使用。ヨーロッパで食べるような丸い形のパンを自宅で焼くことができる。

庫内容量は20L
トレイ2枚、ワイヤーラック2枚、肉を焼くときに使うオイルプレート、ピザを焼く時に使う、ピザストーン、トレイを取り出す時に使うグリップ、パンボウル、計量カップ、計量スプーンが付属する
本体背面

 本体容量は20L、上下2段調理に対応した本体は515×405×300mm(幅×奥行き×高さ)で、重量約12kgと一般的な「オーブントースター」と比べるとかなり大きめ。オーブンレンジと同じくらいの大きさがある。本体の両側面に5cmづつ、上面20cm、背面10cmに空きスペースを設けなくてはならないので、置き場所は事前に確保しておく必要がある。たとえば、電子レンジ用のキャビネットに収納しようと思ってもまず、サイズ的に無理。我が家ではキッチンカウンターの上に置いた。

 イタリアの家電メーカーの製品だけあって、本体デザインはカッコ良い! 大きな扉に3つのダイヤルが備えられている見た目は、いかにもプロっぽくてなんだかテンションがあがる。ただし、操作ダイヤル部分に日本語表記はナシ。機能が多いだけに、最初に取扱説明書を読む込むのは必須になるが、一度覚えてしまえば大丈夫。すぐに慣れる。

 また、特筆したいのが、付属のレシピブックの美しさ。写真もデザインもきれいで、見ているだけでワクワクしてくる。

側面、前方、背面にそれぞれスペースを設ける必要がある。我が家はキッチンカウンターの上に置いた
操作パネル
操作ダイヤル。日本語表記はない
付属のレシピブック
中の写真も大きくてきれい

できあがりに感動のイタリアパン!

 まずチャレンジしたのは、やっぱり丸い形のパン。レシピを見てみると、色々な種類があるのだけれど、中にはパン発酵のための中種から作るレシピもあって、時間は10時間以上! 初心者にそれはさすがにハードルが高いので、ベーシックなイタリアパンにチャレンジした。材料はデュラムセモリナ粉とドライイースト、オリーブオイル、塩、水のみ。

 これらの材料を付属のパンボウルに入れて、あらかじめよく混ぜてから、庫内にセット。庫内の網を外すとパンボウルをセットするための場所が設けられており、ボウルを上からしっかりとはめる。あとは、攪拌、発酵、焼き上げまで自動でしてくれる。

イタリアパンの材料。デュラムセモリナ粉とドライイースト、オリーブオイル、塩、水のみ
パンボウルにパン羽根をセットしたところ
全ての材料をパンボウルに入れる
庫内にセットするまえにあらかじめよく混ぜておく
庫内奥にはパンボウルをセットする場所が設けられている
パンボウルをセットしたところ
パンメニューを使う時は、右下のダイヤルを「BREAD」の方に合わせて、メニューを選択する
イタリアパンのメニュー番号は「AU:1」だった
運転をスタートしたところ。中の様子が見れるのが楽しい

 焼き上がりまでの時間は約2時間45分。途中、発酵時間が終わった時に、表面に強力粉をまぶして、ナイフで切れ目を入れるのも良いと書いてあったので、それも実行した。

焼き工程に入る前の発酵が終わった段階。ブザー音が鳴るので、そこで一度取り出すことが可能(取り出さないと、そのまま焼き工程に入る)
表面に小麦粉をまぶして、ナイフで切れ目を入れた
焼き上がりまでの時間は、ディスプレイに表示される

 焼き上がりは想像以上! シンプルでとっても簡単なのに、レストランで食べるような本格的なパンが焼き上がった。切れ目を入れたのも大正解。正直、このままパン屋さんで売っても違和感がないと感じるほど、大満足の仕上がりだ。

 中はぎっしりと小麦粉が詰まった重いパンで、表面はかなり硬め。必ず専用のパン切り包丁を用意した方がいい。日本で売っているようなフワフワのパンとはまた違う、いかにも主食という重みがあり、噛み応えのある食感。中にソーセージなどを挟んで食べてもおいしい。

 今回はデュラムセモリナ粉600gを使って、1kgのパンを焼き上げた。2人暮らしだと当然余ってしまうので、残った分はすぐに冷凍。後日、解凍しておいしくいただけた。

焼き上がり直前の様子。パンが膨らんできているのが分かる
庫内からパンボウルごと取り出す
パンボウルから取り出したところ
裏側にはパン羽根のあとがついている
側面。パンがしっかり膨らんだのがわかる
表面が固いので専用のパン切り包丁を必ず用意しよう
中はぎっしりと詰まっている
シンプルな味なので、ソーセージと良くあう
余ったパンはカットして、そのまま冷凍。解凍すればまたおいしくいただける

ハンバーグもチキンもプロ並みの仕上がりに!

 続いて試したのは、ハンバーグ。本体ではオーブン、コンベクション、グリル(上下)、スローべーク(下火)、保温、自然解凍など6種類の加熱方法が搭載されているが、実際使用頻度が一番高いのは、やっぱりコンベクション。食材を包み込むように焼き上げるので、とにかくおいしく仕上がる。

 ハンバーグの場合、一度フライパンで表面に焦げ目を付けてから、付属のトレイに入れて、庫内に入れる。そのままコンベクション加熱で15分ほど焼き上げれば、ふわっとジュシーに仕上がる。断言してもいいが、この仕上がりはフライパンではまず無理! いつものメニューがコンベクションオーブンを使うだけで、1ランクも2ランクもレベルアップしてしまう。

フライパンで表面に焦げ目をつけたハンバーグ。中はまだ赤い状態
そのままコンベクションで15分加熱
加熱中の様子が確認できる
焼き上がり。ハンバーグがふっくらと仕上がった
舞茸のソースをかけていただく。ふわっとした仕上がりはコンベクションオーブンならでは

 友人たちが自宅に訪ねてきた時に大好評だったのが、手羽元のオーブン焼き。ケチャップや醤油、みりんなどお好みのつけダレに事前に2時間ほど漬けておいたら、あとは焼くだけ。30分ほどで、見た目も豪華な一品に仕上がる。

 今回は、小さな子供もいたので、少し甘めの味付けにしたのだが、これが大正解。普段あまり、お肉を食べない6歳の女の子も1人で何本もかぶりついてくれた。手羽元ってスーパーで安く売っているけど、意外と食べ方のバリエーションが少ない。加熱の仕方によっては、お肉が固く、筋っぽくなってしまうので、我が家ではたいてい圧力鍋で煮込んでいた。

 それが、デロンギのコンベクションオーブンで焼き上げた手羽元は中がふっくら、表面カリっと仕上がっていて、まさにプロのような仕上がり。やっぱり加熱方法って、重要なんだなと実感した瞬間だ。

事前にタレに漬け込んでおいた手羽元。この日は10人ほど、友人が集まったので量も多め
一気に焼き上げた。一度にたくさんの料理ができるのもオーブン料理の魅力
お皿に盛ると、一気に華やかな印象に。小さい子供も喜んで食べるほど、柔らかく、それでいて表面はパリっとした仕上がりとなった

おいしく仕上がるから何にでも活用!

 高額で、サイズも大きくて、かなり多機能だし、最初は使いこなせるかなと不安を感じていたが、一度使い始めると、その仕上がりに満足して何にでも使ってしまう。正直、自宅のオーブンレンジの使用頻度が一気に下がってしまった。

 トーストを焼くのもこれまでオーブンレンジを使っていたが、デロンギのコンベクションオーブンで焼いた方が断然おいしいからついついこっちを選んでしまう。オーブン料理が好きで、パン作りが好きなら、レンジは1万円以下くらいの単機能タイプで、オーブンはしっかりしたものを選ぶという選択も十分アリだ。

冷凍トーストもコンベクションオーブンで焼く
6分ほどで、このやきあがり
裏側にもしっかり火が通っている

 来週掲載の後編では、「ザ・オーブン料理」とうべき肉の塊を焼き上げる。デロンギならではのピザストーンを使った、クリスピーピザも合わせて紹介するので、そちらもよろしくお願いします!

(阿部 夏子)