走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

暑い日のランニングでも快適に走れるサッカニーのニット地シャツ

<実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 サッカニーのランニングシューズといえば、渡米するたびにシリアスランナーから高い支持を得ていることを実感するブランド。特にレース時の着用率は、ナイキと3位争いをする大会も少なくない。

 そんなサッカニーで最近商品力のアップが著しいのがアパレル。特に今回購入したニットのランニングトップスは他ブランドの同種プロダクトと比較しても高級感に溢れ、快適な着心地を提供してくれた。

サッカニー「エンデュランス ショートスリーブ」

 これまでシューズの成功と比較すると、地味な存在に甘んじていたサッカニーのアパレル。正直いうとカッティングも野暮ったく、ライバルのブルックスあたりのアパレルと比較すると劣性にあったのは事実だった。

 しかしながらここ最近はかなり品質が向上した気がし、今回着用した「エンデュランス ショートスリーブ」は他ブランドの上級モデルと比較しても勝るとも劣らぬ品質を確保している。

メーカー名サッカニー
製品名エンデュランス ショートスリーブ
価格5,940円(ABC-MART プレミアステージ銀座)

 素材自体は流行のニット編みであるが、その柔軟性と伸縮性のハーモニーが絶妙で、着た瞬間からその快適性を体感できた。

高級感ある霜降りグレーのニット素材は吸汗速乾性に加え、柔軟性と伸縮性にも優れる

 実際に走ってみると柔軟な素材のおかげで、肌との擦れの心配はなし。エンデュランス ショートスリーブは、カジュアルテイストな雰囲気の1着だが、使用されたニット素材は汗をかいても吸汗速乾性に優れているので、テスト当日の28℃くらいの気温では不快な思いは全くしなかった。

 そしてエンデュランス ショートスリーブの特筆すべき点は、その高級感あるデザイン。普段着として着用しても違和感ないレベルであり、旅行時に持参すればオン&オフシーンの両方でフルに活躍してくれそうだ。

裾部分にはナイキやルルレモンのニットトップスと同様に“SAUCONY FIND YOUR STRONG (長所を見つけろ)”というメッセージが編み込まれている

 ちなみにこのモデルの注意点は、サイズが若干小さ目なこと。筆者はサッカニーのランニングアパレルの場合、これまではトップスもボトムスもUSサイズのS(日本サイズに換算するとM程度)を着用してきたが、このモデルの場合はUSサイズでMを選択した。

 あきらかに従来のサッカニーのアパレルよりも小さいことが、試着する前に一目でわかったから。一般的な日本人体形の人はワンサイズアップで着用するほうがいいだろう。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。