老師オグチの家電カンフー
紙でできたサンドイッチみたいなデジカメ「PaperShoot」を台湾で購入
2017年5月17日 07:00
三明治。
意味わかりますか?
三明治は中国語でサンドイッチのことで、サンミンチーと発音します。日本の明治時代や明治大学とは関係なく、当て字ですね。ちなみにハンバーガーは、漢堡(ハンバオ)。台湾の街角にはサンドイッチ屋さんがたくさんあって、朝から買って行く人を多く見かけます。炭水化物におかずをセットにして食べるという意味では、小籠包や肉まん、おにぎりも同様。大昔に世界規模で起こった、食のイノベーションといえるかもしれません。
さて先日、台湾でサンドイッチみたいなカメラを買ってきました。台北駅の地下街をぶらぶら歩いていたところ、お姉さんが謎のガジェットを売っています。見ればデジカメのようですが、デジカメの機械部が基板そのもので、ケースとなる紙のジャケットが交換できる仕様です。
製品名は「PaperShoot(ペーパーシュート・紙可拍)」。画素数は500万画素と、スマホのフロントカメラレベル。液晶モニターも持たない、いわゆるトイカメラです。2014年頃からある製品で、当初は紙ジャケットが白1色だったのですが、今ではジャケットの種類がかなり豊富になり、木製のものも展示されていました。1回出して、フェードアウトしていくガジェットも多い中、着実にバリエーションを増やしているのはうれしくなります。
メイド・イン・タイワンであり、1個買うと好きなジャケットをオマケで付けてくれるというので、アタッチメントレンズ付きのセットを購入しました。価格は2380元(約8500円)。細かいことは写真のキャプションに書きますが、見た目の面白さとジャケットが交換できることがキモ。サンドイッチは中の具が変わりますが、PaperShootは外側が変化するのです。
トイカメラというとたいてい、安っぽい外観ゆえに飽きやすいのですが、これなら、おもしろTシャツのように着替えられます。なんなら、デザインを自作してみたいぐらいです。企業のノベルティグッズとしても利用できるのではないでしょうか。
PaperShootは液晶モニターがないので、撮影してすぐに確認することはできません。これは昭和40年代生まれのオッサンには、懐かしい感覚です。後で現像するまでは、失敗しているかもしれないというドキドキ感。今、若い女性に「写ルンです」が人気らしいですが、すぐに結果が出ないことに新鮮さを感じるんでしょうかね。
考えてみれば、今はすぐに結果が見えることだらけです。Webの記事もすぐにページビューやSNSのシェア数で人気がすぐに可視化されますし。紙メディアで育ったライターにとっては、面白くもあり、ちょっと息苦しくもあり。ぜひ「いいね!」「シェア」をよろしくお願いいたします。