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長期レビュー
パナソニック「MC-JC10WX」(2/4)

~うっすらホコリを撃退! 拭き掃除機能の威力
Reported by スタパ齋藤

 「家電製品長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。次回更新は2月17日(火)を予定しています(編集部)





パナソニック「MC-JC10WX」
 パナソニックのサイクロン式掃除機MC-JC10WXの長期レビュー第2回目。使い始めてから約1週間経っての使用感などをレポートしてみたい。ちなみに第1回目の記事はこちら

 まずコレ、サイクロン式の掃除機である。パナソニック独自の新しい「ジェットスピン・サイクロン式」(遠心分離方式とフィルター濾過式を組み合わせたしくみ)を採用したことにより“吸い込む空気量の持続性が99%以上”となっている……けど、ソレ、ホントに? とか、思いがちな俺。

 てか、サイクロン式掃除機にな~んかこー吸引力弱いって偏見があるんですな拙者。99%云々はシロートじゃ計測できないからわかんないスけど、“あんまり強くない吸引力が99%持続”だったりしたら、4回にわたるこの長期レビューが文句だらけに……てな危惧も。

 しかし、その危惧ってゅーか不安ってゅーか「大丈夫かなぁ」的な眉唾心境は、使用開始初日にして払拭された。拙者的実感から言えば、MC-JC10WXにはフツーの掃除機と同等に強い吸引力がある。また、正逆回転する2本の回転ブラシを内蔵するダブルドライブノズルやイオンプレートによる“ふき掃除機”機能により、フツーの掃除機よりも効果の高いフローリング掃除ができた。


サイクロン方式の掃除機なので、吸った空気を遠心分離したりする機構がある。筒状のユニットがそれで、この部分はダストカップを兼ねている
2本のブラシがそれぞれ正逆回転する。押したときにも引いたときにも高い集塵性能を発揮するという。また、イオンにより床へと静電気的に吸着したホコリを浮かび上がらせて吸引する“ふき掃除機”機能も備えている
ノズル上面には床上30cmの空間に浮かぶホコリなどを吸引するエアダストキャッチャーがある

 吸引力についての体感的な強さは表現しにくいが、例えば床に散らばった髪の毛や糸くずやホコリ、それから小さな砂などは全く問題なく吸い込むし、気を抜いているとカーテンの端っこを吸い込んで引っ張っちゃって焦るほど。拙宅は、ほぼ全体がフローリングで、一部に絨毯を敷いているが、MC-JC10WXならそれらのどこでも“本腰を入れた掃除”ができると感じた。

 フローリングを掃除して特に感じるのは、ふき掃除機機能の効果だ。これは、プラスに帯電して床面に付着した微細なホコリを浮き上がらせて吸い込むというもの。床ノズル(のマイナスイオンプレート)からマイナスイオンを発生し、ホコリを床から分離し……た、瞬間!! 吸い込むんですな。理屈では「なるほど」てな感じだが、拙者の場合は「ニャ!! ニャニャニャんと!!」と嬉しくなる機能である。

 具体的な状況で言うと、例えばよくある樹脂コーティングされたフローリングってスグにホコリが付きがちだ。特にこの時期、乾燥しているので静電気により床にホコリが付きまくり。その上をスリッパで歩くと、ホコリが筋状に目立ったりして。

 そこで「あらホコリ」とか気になって、フツーの掃除機で掃除機がけ。ひととおりホコリが取れた……と思ったら、まだ微妙にうっすらとホコリが残っているような。太陽の反射なんかにすかして見ると、白っぽい微細なホコリが目視できたりする。

 その部分を指でスッと撫でると、「ちょっとスタ子さん、アナタ、お掃除はいつしたのかしら?」的に指先に白っぽい微細ホコリが。「おかあさま、あたくし、今朝掃除したばかりです」と釈明するスタ子に「ではこの指先のコレは、どういうことかしら?」と詰め寄る鬼(以下略)といった状況が実際あるわけですよ。

 ムカつくぜ微細ホコリ!! とか思っていた約5年前の俺だが、ナショナルMC-BF200ナショナルMC-P7000JXにより、現在はその鬱憤を感じずに済んでいる。両機とも前述の“ふき掃除機機能”を搭載しているからだ。

 だから俺的にはMC-BF200やMC-P7000JXがオススメ、って違~う>拙者!! MC-JC10WXの話でしょ>わし。そうでした。閑話休題。

 このサイクロン式掃除機MC-JC10WXにも、ふき掃除機機能がある。で、これを使うと実際どの程度の効果があるかと言うと───例えば、ごく一般のハンディ掃除機あたりで掃除して、一見ツヤがあるフローリング。だが、掃除直後でも、床を指先で拭うと微細なホコリが付着する。

 しかし、MC-JC10WXで掃除すると、掃除後に床を指でキュッと拭ってもホコリが付着しない。床を30cmくらい指でキュ~ッと拭ってもホコリが付かなかったりする。MC-JC10WXの場合、ふき掃除機機能のほか、ダブルドライブノズルやエアダストキャッチャー、それから吸引力の強さも加わっての効果だろう。ともかく、神経質な姑vs悩む嫁問題解決級の効果だと感じている拙者である。


 ……とは言っても、根本的に汚れているフローリングには効果がありませんな、ふき掃除機機能。触って若干ベタつくとか、掃除サボり続けていてツヤ失せまくりとかネ。そういう床は、キッチリと表面の油脂などの汚れを取り去って、ワックスがけ。そうしてキレイにした状態から、効果を発揮するふき掃除機機能だと言えよう。

 あと、MC-JC10WXに(も)あるオモシロくも実用的な機能がハウスダスト発見センサー、だ。掃除中、センサーが約0.02mmの微細なハウスダストまでを検知し、その量に応じて光で知らせつつ吸引力を4段階に制御するというものだ。

 ちなみに、センサーはホース根本にある赤外線センサーで、このセンサーが検知したゴミ量は取っ手部分やノズル直前にあるランプで示される。検知しない場合は消灯で、ゴミの量に応じて赤点灯~赤点滅~赤早点滅となり、これに応じて吸引力(モーターの回転数)が4段階に変化する。


取っ手にあるハウスダスト発見センサーのランプ。ゴミがない場合は消灯(緑色に見える)で、ゴミを発見すると赤で点灯したり点滅したり
ノズル直前にもランプがある。「ハウスダスト発見」という刻印がわかりやすく、かつ、何となくほほえましい

このように、掃除中に消灯/点灯/点滅し、目には見えにくいゴミの量を知らせてくれる。映像ではわかりにくいが、ランプ表示の度合いに応じて、掃除機の吸引力(モーター動作速度/騒音/消費電力)も変化している

 オモシロいのは、「ハウスダスト発見!!」な気分になれること。あ、やっぱソコにホコリとかあった? みたいに。逆に、えっソコってキレイだと思ってたけど……といった発見も。目に見えないホコリとかにもビシバシ反応するセンサーなので、掃除がプチ楽しくなる。やっぱ量などの視覚化は重要ですな。

 実用的なのは、ゴミの有無がわかること。その地点にゴミやホコリがあるとなれば、その地点がキレイになるまでノズルを通しますな。あ、ココにはまだホコリが。お、ココはもうキレイ、と。

 そんなふうにして掃除していくと、ホコリがありそうで実はナイ部分を一生懸命掃除したり、逆に、実はホコリだらけの箇所をスルーするような効率の悪さを避けられる。また、このランプを見つつ掃除機がけをしていくと、わりとカンペキに近い掃除ができるんじゃないかと思う。

 ちゃんと掃除できた床ではランプ点灯/点滅がなくなる。この状態が“約0.02mmの微細なハウスダストさえ検知できていないキレイな床”なのかは検証できない。でも、ぶっちゃけ、目視できるホコリなんざぁ見あたらなくなるし、キカイ(MC-JC10WX)もそう言ってるんだし、何と言うか後腐れのない掃除機がけができるのは確かだ。

 吸引力や掃除の効率はそんな感じで好印象。だが、MC-JC10WXを使っていての細かい違和感があったりもした。


MC-JC10WXのダストカップ内にあるフィルター部。内側がフィルター部分ですな。外側に見える青い機構が動き、フィルターに付着した微細なホコリを自動的に揺すり落とすという機構だ
 1つは、掃除開始時と掃除直後に、フィルターを自動的に掃除する機構が働くが、このとき、ガリガリガリっといった感じの動作音がする。これが、微妙に気になるサウンドなのであった。

 音としては、少し高め&やや耳障りなもの。ジューサーで硬いものを処理しているような音だ。この音は、コンセントに電源プラグを挿し込んだときと、掃除機のモーターをストップしたときにする。ので、掃除中、何度も聞くことになる。フツーの掃除機にはあまりない挙動だし、音も特殊だし、これにはなかなか慣れることができない。


電源プラグをコンセントに差し込んだ直後、このような音がしてフィルター部のホコリを揺すり落とす 掃除機のモーターを止めたときも、このような音とともにホコリ揺すり落とし機構が機能する

 音と言えば、前述のように吸引力が4段階に変化するので、モーター音や排気音は静かめだったりウルサめだったり。さすがに吸気量が最大のときはウルサめ。ノズルやキャスターを含めた床などへのアタリは、わりとソフトな印象。本体サイドには若干柔らかめの樹脂があり、壁へのあたりも少しソフトめ。

 とは言え、真夜中にかけられるほど静かな運転ってのは無理っぽい。吸気量は手動で変えられるが、そうするとせっかくの“ハウスダスト発見センサー”が機能しない。また、前述の“フィルターを自動的に掃除する機構が出す音”も静かとは言えない。やはりMC-JC10WXは、昼間に使う掃除機ですな。

 てなわけで、今後MC-JC10WXをさらに使い込みつつ、また1週間後にレポートをお届けしたい。次回もよろしくお願いいたします~。




その1 /  その2 /  その3 /  その4


URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=MC-JC10WX
  掃除機 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

関連記事
パナソニック、吸引力とパワーの持続を両立させたサイクロン掃除機(2008/09/16)
【新連載】長期レビュー
パナソニック「MC-JC10WX」(1/4)(2009/02/03)



2009/02/10 00:01

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