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家電製品ミニレビュー
山善「YB-RC251」

~奥行きをとらないすっきりデザインの扇風機
Reported by 西谷 有人

山善 25cmボックス扇風機「YB-RC251」。シンプルな四角い本体デザインのため、狭い部屋でも邪魔に感じない
 すっかり蒸し暑さを感じる毎日になり、部屋で普通に暮らしていても、汗ばむことが多くなってきた。こうなるとエアコンに頼りたくなってくるのが人情というものだが、実際エアコンが必要なほど暑いというわけでもないし、エアコンをつけっぱなしだと電気代も気になるし、とまあ、なんとも微妙な季節なのである。

 こういう季節こそ、そう、扇風機の出番だ。というわけで今回は、山善の25cmボックス扇風機「YB-RC251」をご紹介したい。

 家電店の店頭を覗けば、実にさまざまな種類の扇風機が並んでいる。思えば家電製品の中でも扇風機ほど、その形状がバラエティに富んでいるものはないのではなかろうか。長く伸びた台の上に首振り式のファンがついたオーソドックスなデザインから、ファン部分だけをコンパクトにまとめた卓上式の扇風機や、スリムファンと呼ばれる縦長の省スペースデザインのものまで、千差万別である。

 今回ご紹介するYB-RC251は「ボックス扇風機」と呼ばれるタイプ。350×380mm(縦×横)の、ほぼ正方形と言っていいボディに、直径25cmのファンが埋め込まれている。厚みは、最大で13cmほどだろうか。スッキリしたデザインである。Amazon.co.jpでの購入価格は4,980円だった。


本体背面。正方形に近い本体の中央に、直径25cmのファンが配置されたデザイン 横から見たところ。扇風機の一般的イメージを覆す、驚異的な薄さである

 扇風機の風の強さは、モーターのパワーと、ファンの直径で決まるのだが、本機はボディの真ん中にファンを配置するというデザインによって、大き目のファンの搭載を可能としているのである。

 取扱説明書の記述によると、風速は分速226m(50Hz使用時)ということだ。大型の首振り扇風機と比較しても、まったく遜色ない性能である。

 風量は、弱、中、強の3段階。強にするとかなり強力な風が吹いてくる。また時間がたつと電源が切れる「切タイマー」機能も搭載。設定時間は1、2、4時間から選ぶことができる。寝ている間に体が冷えすぎて、風邪をひいてしまうようなことも防げるのがありがたい。

 残念ながら、首振り機能はない。本体の形状を考えると、仕方ないところだろうか。しかしその代わりにルーバー機能がついている。ファンの前に取り付けられているルーバー(風向板)を回転させることで風向きを調節できるのだ。回転させ続けると、部屋のすみずみに風を送ることもできる。また体に風が当たりっぱなしなのが不快だという時も、このルーバー機能が役立つ。

 また風向きを上下に変えることも可能である。こちらは手動でファン部分を上下に回転させる。下方向には約45度、上方向には90度(つまり真上まで)傾けることが可能となっているのだ。ただし安全のため、この上下回転はファンが止まった状態で行なうようにしたい。


ファンの上下角は手動で変更可能。下方向へは約45度まで動かせる
上方向へは約90度、つまり真上向きに動かすことが可能。サーキュレーターとしての使用を踏まえた構造だろう

 各種の機能は付属の赤外線ワイヤレスリモコンでも操作できる。リモコンはとても小さく、手の中にすっぽり納まってしまうほど。ここまで小さいと逆に紛失するのではと心配になってくるが、本体に収納スペースが設けられているので大丈夫だろう。

 ただし、本体側のリモコン受光部が、正面ではなく上面に取り付けられているのは、本機の大きな欠点であろう。このためリモコンを向けて操作しても、まったく反応しないことが多いのだ。

 しばらく使っているうちに、リモコンを天井に向けて、赤外線を天井に反射させて扇風機本体に受信させると良いということを発見した。これは本機を使う上で非常に有効なテクニックなので、ぜひ皆さんもお試しいただきたい。

 なお、リモコンを使わなくても、本体のスイッチでも操作が可能だ。


付属のリモコン。手にすっぽり収まってしまうサイズである
リモコンは本体上部に収納可能。黒い長方形はリモコンの受光部だが、これは前面に配置して欲しかった
本体コントロールパネルはリモコン収納部に隠されている。LED表示式で操作もしやすい

 手入れのしやすさという面でも、十分な配慮が払われていることがうかがえる。いちばんホコリが溜まるであろう本体前面のルーバーは、何の工具も使わずに簡単に取り外すことができ、丸ごと水洗いができる。また後面のガードネットやファンの羽根も(こちらはドライバーやナットが必要だが)分解が可能。ワンシーズンごとにスッキリ掃除して、新しい季節を迎えることができるのだ。


ルーバーを取り外した状態の本体 本体前面のルーバーは簡単に取り外し可。ホコリのお掃除が手軽にできる

 実際に数日間使ってみての率直な感想としては、やはりコンパクトなのがいちばん嬉しいところだ。扇風機というのはとても便利なものだが、一方でいささかジャマっけなものでもある。特に台つきの首振り扇風機は、あの独特な形のせいで、意外と場所をとるのである。

 それに対して本機は、まず四角い。そして厚みも比較的薄い。そのため狭い場所でも置けるのだ。でありながら卓上扇風機とは違って、ファンの直径自体は決して小さくはなく、強力な風をしっかり送ってくれる。そこが本機の魅力と言えるだろう。

 私のような狭い部屋に住む人や、寝室、キッチンなどで使いたいという人に、特にオススメできる商品である。

 また、本機はサーキュレーターとして使用することも視野に入れて設計されているようであり、パッケージにもその旨が大きく書かれている。

 冷房や暖房の入った部屋の空気を循環させ、冷暖房の効率を大幅に向上させるのがサーキュレーターの役割である。本機の、置き場に困らないコンパクト設計とルーバー機能は、まさにサーキュレーターとしての使用にうってつけだろう。「ファンを真上に向けることができる」という、扇風機としては無意味に近い機構も、サーキュレーターとして使うことを考えれば十分に意味のあることだ。暖房によって部屋の上の方に溜まってしまった暖かい空気もうまく攪拌される。

 難点としては、やはり先述したように、リモコンの受光部が本体上面に位置していることだろうか。前面に配置することもできたと思うのだが、なぜこのような設計になっているのだろうか、疑問に思うほどだ。


取扱説明書には、なぜか同社の別機種のイラストが描かれている!?
 また、機能には関係ないことなのだが、取扱説明書の「各部の名称」と「お手入れと保管」の所に描かれているイラストの一部が、明らかに本機とは別の扇風機のものだった。調べてみたところ、どうやら同じ山善製の「YSB-R251」らしいのだが、こちらは本機にはない首振り機能を搭載した機種であり、形状もかなり異なる。このせいで私はしばらくの間、いささか混乱してしまった。実に不可解なことである。





URL
  株式会社山善
  http://www.yamazen.co.jp/

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2008/05/30 00:02

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