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家電製品ミニレビュー
ツインバード工業「HC-4301GR」

~意外に使える乾電池式ハンディクリーナー
Reported by 本誌:伊達 浩二

ツインバード工業「HC-4301GR」
 ツインバード工業の「HC-4301GR」は、乾電池を電源にする珍しいハンディクリーナーだ。

 ハンディクリーナーは、ニッカド電池による充電式の製品が多い。乾電池式といえば机の上のホコリを払うためだけのようなノベルティ向けの製品に限られていると言って良い。それに対して、HC-4301GRは単一乾電池を4本使う、かなり本格的なハンディクリーナーなのだ。

 乾電池式のメリットとしては、ACアダプタがいらないことや、充電池の寿命や充電状態を気にせずに使えるという手軽さが考えられる。一方で、掃除機として、どれぐらいまともに使えるのかという疑問もある。そのあたりを試してみたくて購入してみた。

 メーカー希望小売価格は3,150円で、Amazon.co.jpでの購入価格は2,480円だった。


 到着した本体は、想像していたよりも一回り大きい。単一乾電池4本が入るので、ずっしりとしている。中型の防水型懐中電灯ぐらいの大きさと重さだ。

 メーカーによれば、大きさは90×315×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は830gとされている。電池の入った状態での重量は実測で826gだった。


CDとの大きさの比較。乾電池を使う掃除機という言葉から想像するよりも大きく感じる
本体は電池込みで826gある

 単一乾電池4本は付属している。購入した製品には富士通(FDK)ブランドのマンガン乾電池が使われていた。乾電池は本体内に入っているが、梱包された状態なので、一度取り出してセットする必要がある。

 本体色はグリーンで、おしゃれというよりは実用性重視のデザインだ。本体は2つの部分に分かれており、前半分がダストケース、後ろ半分がモーターと乾電池が入った本体になっている。


操作部分は上面にある。手前に見えるボタンがダストケースの開閉、後ろが電源スイッチ 左側がダストケース、右側が本体

背面の取っ手の下に、電池ボックスのフタが見える
電池は単一乾電池を4本使う

 集塵はフィルター式だ。簡単に言えば、ゴミはモーターで起こした風で吸い込まれ、ダストケースにセットされた布製のフィルタに当たって溜まる。シンプルだが、ハンディクリーナーでは一般的な構造だ。ダストケースの入り口には、弁の働きをするゴムの板がついているので、いったん吸い込んだゴミが、吸い込み口からこぼれることはない。


ダストボックスの構造
ダストボックスの先端にはフタがついており、ゴミが逆流しないようになっている

 操作は電源スイッチ1つだけ。電源スイッチはON/OFFのみで、吸引力の調整はない。動作音は大きめで、“ブィーン”という安っぽい音がする。まぁ、ボディの側面にある排気口からモーターが見えているのだから、こんなものだろう。



本体側面の排気口からはモーターが見える 電池ボックスを覗くと、電極とモーターが見える

 本体の底面には隙間ノズルがはめ込まれている。別に管理すると無くしやすい部品だけに良いアイデアだ。ただ、固定のツメが固くて取り出しにくいので、改良を期待したい。


底面に隙間ノズルが固定されている
隙間ノズルを取り付けた状態

 とりあえず、あちこちを掃除してみる。サッシのホコリはよく吸うが、湿っている汚れなどはとれない。こぼれた顆粒状のキャットフードは吸い込むが、ハンディクリーナーの口元にあるとスポッと吸い込まれるという感じだ。一般的な掃除機を使ったときの、キャットフードが向こうから飛び込んでくる爽快な印象はない。

 それでも掃除が終わってみれば、ハンディクリーナーとしては十分な吸引力だと感じた。充電式のハンディクリーナーでも、これより吸わない製品を見たこともある。

 ただ、掃除の対象となるゴミは、ホコリや髪の毛のような軽いものだろう。せいぜい、こぼした粉末やキャットフードの粒ぐらいが上限と思って良い。また、シーツや家具などの布地について猫の毛などは、あまりとれない。布地の繊維にからんだ毛を吸い取るほどの吸引力はないようだ。


【動画】パソコンの吸気口を掃除。大きなホコリはとれるが、内側にこびりついたものは難しい(WMV形式,1.11MB) 【動画】床においたキャットフードを掃除(WMV形式,254KB)

ちょっと周囲を掃除したあとのフィルタの状態。思いのほか細かいホコリが取れている
 掃除を終えたあとで、ダストケースを開けてみると、思っていたよりもずっと多くのホコリが取れていた。ダストケースに溜まるというよりは、フィルタにくっついている状態なので、ゴミを捨てるときはダストケースのヘリで、こそげ落とすようにすると良い。

 乾電池の寿命は、約25分とされているが、数日使ったぐらいでは変化が感じられなかった。

 ついでに言うと、吸引力は電池の寿命よりも、フィルタのゴミの溜まりぐあいの方が影響する印象だ。

 しばらく使ったあとの印象を一言でいうと、とても気に入っている。たぶん、机の脇に置いて使い続けると思う。

 もちろん、言い出せば欠点はいろいろあるのだが、構造がシンプルで、製品の限界が見えやすく見通しが良い印象なのだ。これはできるだろう、これはできないだろうという想像がつきやすく、それがハズレないのでイライラしない。また、ACアダプタなどの部品を管理する必要がなく、本体だけで動くところも気に入っている。個人的には、“ハンディクリーナーって、これで十分じゃないか”という気がする。

 あえて言えば、もう少しだけデザインはがんばってほしい。部屋の中にゴロンと転がしておいても恥ずかしくない印象になってくれれば、なおうれしい。





URL
  ツインバード工業
  http://www.twinbird.jp/
  製品情報
  http://www.twinbird.jp/product/hc4301/

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2007/08/23 00:01

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