やじうまミニレビュー

小林製薬「すい取ってポイ! 」

~玄関掃除がラク! 掃除機用の使い捨てノズル
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


小林製薬「すい取ってポイ! 」

 毎日出入りする玄関の、履物を置くタタキ(土間)のスペースは、ホコリや砂が溜まりやすい。ホウキとチリトリでせっせと掃き集めても、掃き残しがあったり、隅に掃き溜めたゴミがちょっとした風で舞い上がったりして困り物だ。

 小林製薬の調査によれば、75%の人が、玄関掃除にホウキを使っているという。掃除機を使えばもっと手っ取り早く済むのだろうが、土足で踏む場所に掃除機を這わせるのにはなんとなく抵抗があったり、大きめのゴミや砂が掃除機に詰まってしまうのが心配で今まで踏み切れなかった。

 そこで試したのが、小林製薬の「すい取ってポイ! 」だ。すい取ってポイ! は、掃除機の先端に付けて使う使い捨てノズルで、土足で歩く玄関の床に、掃除機のブラシを汚すことなく、ゴミを吸い取ってくれるというものだ。

 


メーカー小林製薬
製品名すい取ってポイ!
購入場所楽天市場
購入価格238円

 

 すい取ってポイ! のパッケージには、使い捨てノズルが4個セットになっている。

 ノズルは厚紙でできていて、内側に白いメッシュ状のフィルターが付いている。ここで、大きなゴミや砂をキャッチし、掃除機が詰まるのを防ぐしくみだ。

4個セットで238円だったノズルは紙製で、内側に白いメッシュのフィルターが付いているノズル裏面

 使うにはまず、ノズルを組み立てる。手順は、振ってある番号の通りに折り込むだけ。コツをつかめば、ものの2、3秒で完了する。

 組み立てたノズルは、一見ゆがんで見えるのだが、これが掃除機の吸気口に差し込むと、スッポリはまる。対応する掃除機は、掃除機のヘッドが外れ、内径が3.5~5cmのもの。

組み立ての手順が番号で記されている組み立てた状態。慣れればものの数秒で完成する掃除機の先端のパイプにすっぽりはまる
ノズルの先端は斜めになっているので、タタキに沿わせやすい

 ノズルをはめたら、掃除機の運転を開始。玄関のタタキの上に沿うように、掃除機をかけると、細かいホコリや砂がどんどん吸い込まれていく。ホウキとチリトリで掃除する際よりも、ゴミが舞い上がらないのは嬉しい。

 そして面白いのは、ノズルの開閉式の弁だ。掃除機の運転を開始すると、空気の流れに合わせて紙の弁が内側に開き、運転を止めると自然と弁が閉じる。これにより、玄関掃除中、ずっと掃除機のノズルを下に向けていても、ゴミやホコリの逆流を防いでくれるのだ。

ノズルには開閉式の弁が付いている運転を止めている時は弁が閉じ、吸い込んだゴミの逆流を防ぐ。なかなかいいアイデアだと感心した運転中。空気の流れに合わせて弁が内側に開く
掃除機運転前はホコリや砂が散らかっていたタタキだが……掃除機を使うと、ゴミが舞い上がらずに吸引できるのが嬉しい

 掃除機の延長管の先にノズルを付ければ、チリトリでゴミを拾う時のように、腰を屈める必要がない。玄関棚の下のスペースも、ノズルを入れて掃除しやすかった。特に我が家のように、タタキが一段低くなっている家には便利だ。

腰を屈めずにゴミを吸引。大きいゴミは吸い込まない我が家はたたきが一段低い位置にあり、ゴミが溜まりやすいのだが、延長管の先にノズルを付ければ、隙間に入ってゴミを吸い込んでくれるので便利だ

 掃除は5分程度で終わり、ノズルにはゴミがパンパンに詰まっていた。使い終わったノズルは、そのまま外してゴミ箱に捨てるだけ。とても手軽なので、ついでに玄関扉の外側や、マットの上も掃除してみた。ホウキとチリトリで掃除するよりも、ゴミがよく取れるのがわかる。

掃除後、ゴミの詰まったフィルターノズルはゴミで膨れ上がっていた
細かい隙間にゴミが詰まった玄関マット。ホウキだと、絡まったゴミを取り出しにくい隙間にノズルを這わせて吸引していく頑固にこびりついていたゴミも8割は取れた

 気になったのは、ノズルのフィルターにゴミが溜まるスピードが、予想以上に早かった点。我が家の玄関が汚れていたからかもしれないが、週1回の掃除で、だいたいノズルを2、3個消費してしまい、意外とコストがかかる。

 また、掃除機を使うという特質上、電源を確保しなければならない点や、ホウキとチリトリよりも大掛かりになる点、掃除機の運転音が出るため、掃除の時間帯が限られてくる点などにも、留意したい。

 といっても、玄関のゴミを短時間で片付けるには、便利なアイテムだった。掃除機本体や内部を汚さずに、溜まったゴミはそのまま捨てられる清潔さ。棚の下やせまい隙間まで掃除でき、ゴミが逆流したり、舞い上がったりしないという使い勝手の良さ。特に、玄関のタタキが一段下がった場所にあったり、玄関のスペースが広くて、掃除に手間がかかるというご家庭には、一度試していただきたい。





2012年 5月 25日   00:00