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長期レビュー
無印良品「M-AW70A」(3/3)

~新生活者に“とりあえずコレ!”と勧めたい洗濯機
Reported by 本誌:正藤 慶一

 「家電製品長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です(編集部)。





無印良品「M-AW70A」。今回はまず汚れ落ちテストを行なってみる
 過去2回連載してきた「M-AW70A」の長期レビューも、今回の3回目で最終回となる。最後は、洗濯機能と無印良品の家電を購入するうえでの豆知識を述べたいと思う。1回目の記事はこちら、2回目の記事はこちら


しょうゆ/コーヒー/ドレッシング/ソース……どれが落ちにくい?

 これまで過去2回は「M-AW70A」の基本的な使い方と簡易乾燥機能について述べてきたが、実際に汚れが洗えているか、というのを試していなかった。そこで、「汚れ落ちテスト」を敢行してみよう。

 今回試す汚れは「缶コーヒー(ジョージアのブラック)」「ソース(中濃)」「しょうゆ」「ノンオイルドレッシング」の4種類。いずれも料理や食事のシーンで服にひっかけてしまいそうなものを揃えてみた。白いTシャツにこれらを垂らし、約2時間屋外に干してシミにした後、標準モードで洗濯した。洗剤はライオンの「部屋干しトップ」で、洗剤の量は、第一回目で紹介した、衣類の量に合わせて洗剤の投入量を示すランプに従っている。


汚れを付けたTシャツ。写真左から、ノンオイルドレッシング/ソース/しょうゆ/缶コーヒーを垂らし、2時間干してシミにした後、洗濯する 洗濯後のTシャツ。ノンオイルドレッシング/しょうゆ/缶コーヒーはきれいに汚れが取れたが、ソースの部分だけはシミになってしまった

 この結果は以下の通り。コーヒー、しょうゆ、ノンオイルドレッシングの汚れは、見事にキレイに落ちた。ところが、ソースを垂らしておいた部分には、シミがガッツリと残ってしまっている。ソースの成分に油が含まれていることが原因だろう。油汚れは基本的に落ちにくいものだが、本製品では残念ながらそのセオリーを覆すことはできなかった。


 ちなみに、これらの液体をTシャツに垂らし、乾かさずに約5分間だけ置いた後で洗ったところ、すべて真っ白に仕上げることができた。ソースをかけた部分にもシミはまったく残らなかった。

 まとめると、ソースのように油分を含むもの以外は、割と簡単に落ちる。油分を含むものを付着してしまった場合は、シミになる前になるべく早めに洗いたいところだ。


今度は液体を垂らしたあと、5分間だけ干して洗濯してみた。Tシャツには左から、野菜ジュース/しょうゆ/ノンオイルドレッシング/ソースが付着している 今後はソースも含めすべての汚れが落ちた。早めの対処が汚れをうまく落とすための鍵となりそうだ

OEM元の製品とはどちらがおトク?――無印良品を賢く買う方法

 「M-AW70A」の機能についてはこんなところだが、最後に、無印良品と大手メーカーの製品との違いなどについて終わりとしたい。

 ここまで敢えて触れてこなかったが、「M-AW70A」は無印良品の商品ではあるが、製品自体は東芝製だ。東芝が製造し、これを無印良品のブランドとして販売する――いわゆる“OEM”というやつだ。無印良品で販売されている家電はこのOEM製品が多い。過去にレビューで取り上げた製品では、掃除機が東芝製、加湿器鼻毛カッターが三洋製であった例もある。


M-AW70Aと同じ機能を備えた東芝「AW-70GE」。フタに「POWERFUL AIR DRY」という文字が刻まれている。また、洗濯槽が覗ける窓も付いている
 そのこともあって、製造元でも無印良品と同じ製品を販売しているケースがある。このM-AW70Aであれば、東芝ホームアプライアンスの「AW-70GE」という製品がそれに当たる。「M-AW70A」も「AW-70GE」も、実は同じ機能を備えている。

 メーカーでも同じ製品を出しているのに、ここで無印を選ぶ理由とは、「デザイン」の違いだ。両製品を見比べると、東芝バージョンのフタ上面にある「POWERFUL AIR DRY」という文字とロゴマークがない点に気付く。国内メーカーの家電製品では、本体デザインに製品の特徴的な機能を表示しているケースが非常に多い。機能をアピールしたいのはわかるが、こうした“これ見よがし”なデザインは逆にうるさく感じられる。

 一方無印良品では、フタのマークはおろか、庫内を除き見る窓すらも省かれており、白一色でシンプルで主張を抑えている。この“デザインをしないデザイン”は、さすがは無印良品と言ったところ。どんな部屋でも無理なく馴染むことだろう。


こちらはM-AW70A。文字もロゴも省かれ、本体内を覗く窓もない。白一色のシンプルデザインだ 本体すべてがホワイトで、メーカーのロゴすらもない

 また、価格の面でも“意外と”有利である。意外、と書いたのは、無印良品の製品は基本的には自社ストアのみで販売され、値引きされずにそのままの定価で売られているからだ。対する「AW-70GE」なら、東芝の製品として家電量販店で取り扱われるため、他店との価格競争により、「**%OFF」といったセールで売り出されることもある。

 しかし、先月某大型家電量販店を見たところ、「AW-70GE」が「M-AW70A」の購入金額である39,000円よりも高い約5万円で売られていた。発売から1年以上経っている製品にもかかわらずに、である。もちろん、インターネットの価格情報サイトではこれ以上安く売られているケースも見られるが、それでも3万円台より安くなることはなく、逆に高いショップもある(2月17日現在)。2008年の4月の時点で39,000円で購入したのは非常にお買い得だった。

 逆に考えれば、元となるモデルを知ることができれば、大手メーカーの同モデルを、ネットショップなどで安く購入することも可能だ。ただしその場合は、無印ならではのシンプルなホワイトデザインをあきらめることになるが……。

 ちなみにこのほかの製品を見ると、無印の4.2kgの洗濯機「M-W42E」では定価が21,899円だが、OEM元モデルとなる東芝「AW-42SE」の実売価格も2万円台前半のものが多かった(2月18日現在)。過去にレビューした無印製品を見ても、実売価格はおおむねメーカー品と大差がない。

 以上のことを踏まえると、新生活家電を無印良品で揃えるのは、デザインの面でも価格の面でも、かなりオススメだと言える。


買い替えの場合は、家電リサイクル券は郵便局で事前に購入する!

 現在家庭にある洗濯機を買い換える人に特に伝えたいことだが、無印良品で家電を買い換える場合は、事前に「家電リサイクル券」を購入しておく必要がある。

 「家電リサイクル券? なんだそりゃ?」という人も中にはいるかもしれないが、家電を廃棄する場合には一定のリサイクル料金を支払う、ということが法律で決められている。洗濯機の場合は、リサイクル料金として2,520円が必要だが、これを支払った証しが「家電リサイクル券」となる。

 このリサイクル料金、大手家電量販店では製品購入時に同時に支払うケースが多くなっているが、無印良品の場合は完全に別会計なのだ。

 家電リサイクル券は郵便局で配布されており、券に名前や回収する製品のメーカー名を記したうえで、郵便局の窓口で所定の料金を支払う。その後、購入した製品の配送業者にリサイクル券を渡したうえで、古いものを回収してもらう、という手順になる。

 私の場合、この手続きを配送業者のお兄さんから初めて知り、あわてて近所の郵便局へ向かった。あらためて無印の商品ページを見ると、引き取りには家電リサイクル券が必要、との注意がちゃんと記されていた。買い換えを検討している読者の方々は、私のようなうっかりミスをしないよう、事前にリサイクル券を購入していただきたい。

 なお、郵便局で家電リサイクル券を支払うのは、ネットストアでの購入の場合のみ。無印良品の店頭で購入する場合は、同時にリサイクル料金も支払うことができる。


買い替えの場合は、郵便局で家電リサイクル料金を支払い、家電リサイクル券を入手する必要がある 家電リサイクル券がないと、古い家電を業者に引き取ってもらえない。写真は記者がこれまで使っていた大宇電子「DWA-T55」




 この1年使ってきた「M-AW70A」を3週に渡ってレビューしてきたが、4万円クラスの製品では十分な条件を備えた製品だ。新生活向けの洗濯機では、4kg台の少容量で2万円台の製品も出ているが、本製品ならまとめ洗いも可能、簡易乾燥も使えるなど、ワンクラス上の使用感が味わえる。将来、結婚して家族が増えても対応できるだろう。この春から新生活を始める学生や社会人に“とりあえずこれ買っとけ!"と先輩風を吹かせたい(お勧めしたい)洗濯機だ。




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URL
  無印良品
  http://www.muji.net/
  製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247483116
  洗濯機 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/washer.htm
  家電リサイクル券
  http://www.rkc.aeha.or.jp/text/r_procedure_p.html

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2009/02/19 00:01

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