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やじうまミニレビュー
岩崎書店「よく聞こえる本格聴診器+本 聴診器でからだを診る」

~お医者さんでよく見る聴診器で身音を聴く
Reported by 林 佑樹

岩崎書店「よく聞こえる本格聴診器+本 聴診器でからだを診る」
 昨年、ついにまだ先だろうと思っていた三十路に突入した。この仕事は頻繁に昼夜逆転が起きたり、2日くらい眠れなかったりと体に悪い。友人にもいつも心配されてしまう。

 食生活もあまりよくない。仕事がゆるいときは栄養バランスを考えて、生物や野菜をよく食べるのだが、仕事がきつくなってくると食あたりの可能性を極力低くするため、揚げ物ばかりになってしまうのだ。つい先日もそんなことを話していたら、友人から「絶対、早死にするだろ」と言われてしまった。たしかに突然死の可能性はある。

 そんな折に、友人があるアイテムを薦めてくれた。聴診器で自分の体内の音を聴いて、健康状態を知るという岩崎書店「よく聞こえる本格聴診器+本 聴診器でからだを診る」である。

メーカー岩崎書店
製品名よく聞こえる本格聴診器+本 聴診器でからだを診る
希望小売価格2,310円
購入場所岩崎書店


 「よく聞こえる本格聴診器+本 聴診器でからだを診る」という長いネーミングでよく中身がわかると思うが、本書は全80Pで東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎氏が監修しており、本格的な聴診器が付属している。つまりは自分で、自分の体内の音を聴きながら本書で「正常な音」「異常な音」を確認するというユニークなものだ。


パッケージ。聴診器が見えるようにデザインされている
聴診器が入ったボックスと80Pの本書という構成だ

 まず、聴診器を見てみよう。見た目はお医者さんで見たことのある聴診器そのもの。開封直後は聴診器の先端部分であるチェストピース、Yチューブ、耳金具がバラバラの状態となっているが、Yチューブにチェストピースと耳金具を接続するだけとカンタン。もちろん、この聴診器は一般医療機器として認められたもので、本格的な仕様だとわかる。ちなみに聴診器単体の販売名は「カラー聴診器」というそうだ。


開封直後の聴診器。チェストピース、Yチューブ、耳金具がバラバラの状態
Yチューブにチェストピースと耳金具を接続するだけで組み立ては終わる。チューブとのリンク部分には2つ溝があり、2つ目まで挿し込む
完成した状態

 チェストピースはシングルタイプで、皮膚との接点側にダイアフラムという集音目的の膜が張られている。それは低音をカットし、高音を聴きやすくする効果があり、呼吸音や心音、心雑音などが聴きやすい。お医者さんでよく見るタイプはダブルタイプで、チェストピースの両側に聴診機能を持っており、ダイアフラムの反対側をベルという。役割はダイアフラムと真逆で低音を聴くときに活用される。


チェストピースの皮膚に当てる部分をダイアフラム面という
ダイアフラム面の反対側。ダブルタイプの場合はこの面にも聴診器がある

耳に挿し込む部分はイヤーチップという
耳金具で頭部を固定するが、それほど締め付けはきつくない

 本書は聴診器の使い方から、臓器の場所の見つけ方、音の聴き分け方、健康につながるセルフチェックのやり方をイラストと簡潔平明な文章で解説している。また各所にある「Dr.藤田のちょっとひと言」で語られるうんちくは面白く、単純に書籍としても面白い。筆者は本書で知ったのだが、心音の「ドクンドクン」の「ドク」が第1音で心臓が縮んだ状態で、「ン」が第2音で心臓が大きくなったときなのだそうだ。


わかりやすい表記で心音の様子が記載されている。また可能性のある疾病や発音する部位など詳しく掲載され、読んでいるだけでもたのしい ただ聴くだけでなく、聴いていく順番も掲載されている 「Dr.藤田のちょっとひと言」は興味深い内容が多く、気になってペラペラとページをめくってしまうほど

 体内から聞こえてくる音で解説されているのは、心音、呼吸器官、胃腸の音で、「ドクドクドク」というように語感で判断できるようになっている。徐脈性不整脈の可能性のある「ドク、ド、ク、ド、ク」という心音であっても、必ずしも徐脈性不整脈ではなく、空腹や疲労の蓄積が原因である可能性もあり、素人では判別できないので、不安を感じたらお医者さんに行くようにと各所に記載されている。語感である程度わかるのだが、呼吸器系はややわかりにくく感じた。Webサイト上で音声が聴けると、よりわかりやすいのではないだろうか。

 さて、心雑音が聞こえてきたらどうしよう……と思いながら、自分の音を聴いてみた。このとき、聴診器を装着した直後に聴くとだいたいワクワクからか心音が早くなっているので、深呼吸をして、追いついてから胸などに当ててみるといいだろう。心臓の位置はだいたい左乳首の下で、肋骨の間に聴診器を当てると音を拾いやすい。聞こえてきた音は「ドク、ド、ク、ド、ク」……「ドクンドクンドクン」とリズムが一定ではない……。


聴診器を前に15°ほど傾けておくと、操作がしやすい
心音をチェック中のところ
服の上からでも心音がしっかりと聴き取ることができた

 きっと疲れているからということで誤魔化して、気管の音を聴いてみた。「スースー」と普通の呼吸音だけで「ヒューヒュー」「ぐうぐう」といった気管支ぜん息特有の音は聞こえてこなかった。

 胃腸は何も食べていないときだと音はしないと思っていたら「ゴロゴロ」といった音が聞こえてきた。腸のほうで音が聞こえない場合は腸閉塞などの可能性アリとのことだが、幸いにもどこでも元気に腸は働いていた。


メタボ最前線のお腹もチェック!
高音が聴き取りやすいのならと思って動作中のデジカメにも当ててみた。シャッターを切ったあとにいつも聞こえない電子音が多数確認できた

 自分の体を知ることは健康への第一歩だ。毎日、体の各所の音を聴いておくといつもと違う音には気がつきやすくなり、疾患に対して早期にアプローチできる。目ではわからないが、音で体内を知るというのはなかなか楽しいし、親子で聴診器を当てあうというのもコミュニケーションとしていいだろう。筆者は心音がなにやら怪しかったので、さっそくお医者さんへ行ってきます。





URL
  株式会社岩崎書店
  http://www.iwasakishoten.co.jp/
  製品情報
  http://www.iwasakishoten.co.jp/products/4-265-80174-9.html

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2009/01/13 00:00

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