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家電製品ミニレビュー
ツインバード「ジェットサイクロンS TC-T131」

~安価ながら扱いやすいスティック型クリーナー
Reported by 平澤 寿康

ツインバード工業 スティック型クリーナー「ジェットサイクロン S TC-T131」
 ハンディクリーナーでは物足りないけど、そんなに広くないワンルームに住んでいるので本格的な掃除機までは必要ない。そういった人にとって、置き場所を取らず、使いたいときにすぐに取り出して使え、ハンディクリーナーよりも本格的な掃除ができるスティック型クリーナーは強い味方となる。比較的安価なのも魅力だ。

 今回取り上げる、ツインバードのスティック型クリーナー「ジェットサイクロン S TC-T131」(以下、TC-T131)も、そういった用途に最適の製品だ。

メーカーツインバード
製品名スティック型クリーナー ジェットサイクロンS TC-T131
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格6,965円


 TC-T131の特徴は、使い勝手を考慮した仕様が随所に盛り込まれているという点だ。

 まず、ハンドル部分に電源及びパワー切り替えスイッチが用意されている点。このクラスの掃除機では、電源ケーブルやモーターの近くにスイッチが用意され、パワー切り替えができない製品が多い。それに対しTC-T131では、ハンドルを握った状態で電源やパワーのコントロールができるという部分は、扱いやすさという点からも大きな魅力だ。

 安価なスティック型クリーナーでは、モーターやダストボックスがスティック中央や上部に用意されていることで重心がかなり上にきて、掃除の時にふらついたり取り回しが難しいという製品も少なくない。それに対しTC-T131では、モーターなどの重いパーツを本体下部に集中させることで重心を低くしており、安定した移動や取り回しが行なえるように工夫されている。実際に使ってみても、ハンドルを持つ手に重さが伝わらず、かなり快適な操作が可能だった。


本体正面。高さは1,000mmあるが、収納スペースはかなり小さい
本体側面。下部の青い部分にモーターやダストボックスが置かれ、重心が低く扱いやすいよう工夫されている
本体背面。こちらはかなりすっきりしている

ハンドル部分を外して本体側面に取り付ければ、コンパクトに収納できる
ハンドル部分に電源およびパワー切り替えスイッチが用意されており、容易にコントロールできる

 また、目立たない部分ではあるが、コードリールが搭載され、電源ケーブルをワンタッチで収納できる点も見逃せない特徴の1つ。使いたいときに電源ケーブルを引き出し、使い終わったらボタン1つで電源ケーブルを巻き取れるという点は、実際に使ってみないとわかりにくいものの、とにかく便利だ。いくら機能面が優れていても、電源ケーブルが手動巻き付け収納タイプのものは、取り出し・収納時の手間がかかり、魅力も大きく損なわれる。そういった意味でも、コードリールの搭載は大いに歓迎したい部分だ。


掃除のときに電源ケーブルが邪魔にならないよう、ハンドル裏に電源ケーブルをはさむスペースも用意されている
コードリール内蔵で、電源ケーブルは本体にワンタッチで収納できる
コードリールの巻き取りボタンが本体底部に用意されている点は少々扱いづらい

集じん方式はサイクロン方式を採用。集じん容量は0.5Lだ
 ただし、そのほかの機能面は、いい意味でも悪い意味でも価格相応といった雰囲気だ。

 集塵方式はサイクロン方式を採用しているが、基本的には遠心分離での集じんではなく、フィルターを使ってゴミをこし取る方式だ。フィルターは、円錐型のメッシュフィルターと、じゃばら状のプリーツフィルター、モーター直前に配置されているプレフィルターの3種類で、大きなゴミをメッシュフィルターで、細かなホコリをプリーツフィルターでこし取ることになる。

 本体には、手動で回転させることで、プリーツフィルターを震わせてゴミを落とすチリ落としノブが用意されているが、ある程度こまめなゴミ捨てや手入れは不可欠だろう。実際に使ってみたところでは、短時間で吸引力が大きく落ちるといった印象は受けなかったものの、ゴミ捨てをせずに3日ほど使うと、かなり吸引力が落ちてしまった。加えて、排気のニオイもかなり気になるので、そういった意味でも定期的なゴミ捨ては欠かせない。


ダストボックス内部の様子。側面から吸い込まれたゴミが、円錐形のフィルターでこし取られる
円錐形のメッシュフィルターで大きなゴミをこし取り、上部のプリーツフィルターで細かなホコリをこし取る
ダストボックス上部のチリ落としノブ(銀色のダイヤル)を回転させると、プリーツフィルターに付着したゴミをふるい落とせる

 ゴミ捨ては、本体からダストボックスを取り出し、ノブを押して底面のフタを開けて行なう。ただし、ダストボックス内部のフィルター部分を取り出し、内部のゴミも捨てなければならないため、ゴミ捨ては比較的面倒に感じる。このあたりは安価な製品ということもあり仕方のない部分だが、もう少し手軽にゴミ捨てができると良かったように思う。ただし、ダストボックスやフィルター類の水洗いが可能になっている点は、清潔に利用できるという意味でも歓迎できる。


メッシュフィルターだけでなくプリーツフィルターも水洗い可能だ
ダストボックス横のレバーを押して底面のフタを開け、ゴミを捨てる
ゴミ捨て時には内部のフィルターを取り出し、プリーツフィルターを外して内部の細かなゴミを捨てる必要があり、少々面倒だ

 また、吸引力についても、やや弱いという印象だ。パワーは弱と強の2段階に調節できる(強の吸込仕事率は約100W、弱の吸込仕事率は約40Wとされている)が、強でももうちょっとパワーが欲しいという印象を受ける。

 もちろん、ゴミの吸い残しが目立つということはないが、強の場合の騒音がかなり大きく、これだけうるさいのにパワーはこの程度か、と思ってしまうのかもしれない。加えて、ヘッドには回転ブラシが取り付けられているが、パワーブラシではないため、強力にゴミをかき出すには少々力不足という印象だ。


ヘッドには回転ブラシが取り付けられているが、吸い込む空気のパワーで回転するため、強力なかき出しパワーは期待薄だ
ヘッドを分解してブラシを水洗いできる点は嬉しい

本体を倒しても、モーターやダストボックス部分が大きく、ベッドの下などの掃除は難しい
排気口は、本体後方下部の左右に用意されている。強運転時にはかなり強い排気があり、騒音も大きいが、吸引パワーは思ったほど強くない

 ただし、このような気になる部分も、価格を考えると納得できる。さすがに、1万円を大きく下回る実売価格の製品に、高価な製品に匹敵する機能を求めるのは酷だろう。その中でも、ハンドル部分に操作スイッチを配置したり、低重心構造やコードリールの搭載など、使い勝手を重視した仕様を実現している点は、他の安価な製品に対する大きなアピールポイントとなる。価格以上の期待は禁物だが、その中でも十分満足できる製品と言っていいだろう。





URL
  ツインバード工業株式会社
  http://www.twinbird.jp/
  製品情報
  http://www.twinbird.jp/product/tct131/
  掃除機関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

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2008/10/29 00:02

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