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家電製品ミニレビュー パナソニック「けむらん亭 NF-RT700P」
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~煙やニオイをカットしながら魚をおいしく調理する
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Reported by
清水 理史
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● おいしいものを「食べたい」と思える季節に
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パナソニック「けむらん亭 NF-RT700P」
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食べることさえ億劫になりがちだった暑い夏から、涼しくて過ごしやすい秋へと季節が変わり、気持ち的にも、体調的にも、ようやくいろいろな食べ物が「おいしそう」に思えるようになってきた。
ちょっと前までは、「今夜何が食べたい?」なんて聞かれても、「何でも良い」としか答えなかったが、最近では夕食のメニューをリクエストする機会も増えてきた。
特にリクエストが最近増えてきているのが、今の定番とも言えるサンマだ。安くて、おいしくて、それでいてヘルシー。大根おろしでサッパリと、なんて考えると、また食べたくなってくる。
とはいえ、魚というのは、調理する方にとっては少々手間のようで、焼くときのニオイや煙から、調理後の後片付けなどの悩みもあるようだ。
そこで手に入れたのが、このパナソニックの「けむらん亭 NF-RT700P」だ。いわゆるフィッシュロースターで、手軽に、そしておいしく焼き魚を調理することができる。
メーカー | パナソニック |
製品名 | けむらん亭 NF-RT700P |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 19,800円 |
● 手間なく、おいしく
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背面のカバーの奥に強制排気用ファンと14層フィルターが内蔵されている
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この製品、最大の特徴は、その「けむらん亭」という名前からもわかる通り、とにかく煙やニオイと無縁な点だ。
外観はちょっと横長のオーブントースターといった印象だが、背面に注目すると左上に四角い出っ張りが見える。この部分が、内部の煙を上方へと排気するためのダクトカバーになっており、さらにその奥に強制排気用のファンとフィルターが配置されている。
この部分がニオイをカットするポイントだ。魚などを焼くと、どうしても煙やニオイが発生するが、これを内蔵ファンで強制排気するとともに、14層にも及ぶフィルターを通すことで、ほぼニオイをカットできるようになっている。
インターネット上の製品情報ページによると、サンマ4尾を焼いた際に発生する煙やニオイ成分の除去率を同社が実験したところ、その90%をカットできたというのだから、その実力はかなり高いと言えそうだ。
実際に使ってみたところ、確かにニオイがほとんど気にならない。
前面の取っ手を持って焼き網部分を引き出してから実際にサンマをセット。電源ボタンを押してスイッチを入れ、メニューキーを「生・姿焼き」にセットしてサンマを焼き始めてみた。
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正面のトレイを引き出してサンマをセット
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スイッチを入れてからメニューを選択
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魚の種類などによって6つのメニューがプリセットされている。手動で焼き加減と時間をセットすることも可能
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ちなみに、本製品にはサンマなど向けの「生・姿焼き」に加えて、「切り身/干物」、「つけ焼き」、さらに「とり肉」、「焼きなす」、「焼きいも」などのモードがプリセットされており、これらのモードで焼くと、自動的に焼き加減や時間を調節しながら、実にうまい具合に焼き上げてくれる。
さて、焼き始めてから、しばらくすると上部のヒーターが赤くなり、じわじわとサンマが焼けてくる様子が見えるが、一向にニオイはしてこない。
さらに時間が経過し、10分ほども経つと、中では油がしたたり落ちるほどに、ジュージューと音を立ててサンマが焼ける気配があるが、これまたニオイは一向にしてこない。
背面を見るとファンはしっかり回転し、そこから熱い空気が排出されているので、しっかり排気はされているようだが、ニオイはしっかりとカットされているのだ。これはスゴイ。
普通にガスレンジやフライパンなどで魚を焼くと、家中が魚のニオイで充満し、ともすれば外からでも「今日はサンマか」などと分かるくらいだが、本製品で焼くと、その気配すらわからない。確かに「けむらん亭」という名前も納得できるところだ。
● こんがり、パリっと、ふっくらと
焼き上がったサンマも実に見事だ。
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完成したサンマ。見事な色でおいしそうに焼き上がった
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皮はパリッと中身はふわっと、実においしい
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前述したように、メニューキーで自動調理をすると、ヒーターのON/OFFを繰り返しながら、自動的に調理が行なわれるが、これが実に絶妙な色具合で、見た目でも皮がパリッと焼けていることがわかるほどだ。
食べてみると、これがまた良い加減。皮に箸を入れるとパリッと音がして身が割けたかと思うと、ふわっとした身が現れる。外はパリッと、中はふんわりという具合で、実にうまく焼けているのだ。
サンマを入れて、10分ほど待っていれば、これができてしまうのだから、実に手軽だ。
せっかくなら、ということで、取扱説明書などでも紹介されている焼きおにぎりとタンドリーチキンも作ってみた。
焼きおにぎりは手動設定で、焼き加減「中」の調理時間「15分」にセット。コンビニで買ってきたおにぎりの海苔を取って、醤油をつけながら焼いてみたが、これまた外はカリッと、中はふっくらというすばらしい完成度。
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焼きおにぎりにも挑戦
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コンビニのおにぎりだが、醤油をつけながら焼くだけで、こんなにおいしそうに
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タンドリーチキンは市販のスパイスをまぶした後、「とり肉」モードで自動調理してみたが、完成したチキンの皮のパリッと感たるやもはや芸術品といった感じ。しかも、このおいしさがまた見事で、パリッとした食感の後に、肉汁をたっぷり蓄えたやわらかい肉がジワーと口の中に広がる感じで、まさに絶品。
いや、大げさかと思うかもしれないが、本当においしいのだ。
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タンドリーチキンに挑戦
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ヒーターの様子
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パリッとおいしそう
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中までしっかりと火が通っている
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● 焼き料理に特化したメリット
当初は、オーブントースターでも同じような調理ができそうだと思っていたが、徹底した煙とニオイ対策は、やはり専用機ならではの大きなメリットであるうえ、プリセットされたモードによる調理も見事の一言。オーブンレンジのような余熱などの手間もいらない。
油が落ちる魚や肉の調理が多いだけに、お手入れの手軽さも工夫されている。
まずは焼き網だが、色が黒いことからもわかる通り、フッ素樹脂加工がされており、汚れが付きにくい。実際、サンマの油、焼きおにぎりのごはん、タンドリーチキンの焦げたスパイスなどが、付着していたが、水道でさっとあらって、少し擦るだけですぐにキレイになった。
本体も受け皿部分を引き出して、前面のガラスを取り外すことができるようになっており、はねた油などもきれいに掃除できる。
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トレイと焼き網の掃除も手軽。焼き網はフッ素加工でよごれにくい
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前面のガラスパネルも取り外して掃除できる
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本体が大きく、消費電力が高い(1,100W前後)のが難点だが、におわず、手間なく、おいしく、魚や肉などを調理することができるのは大きなメリットで、ぜひおすすめしたい製品だ。
■URL
パナソニック株式会社
http://panasonic.co.jp/index3.html
製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=NF-RT700P
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2008/10/16 00:19
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