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家電製品ミニレビュー
cloer「サンドイッチメーカー 6219JP」

~ボリューム満点のホットサンドが簡単に作れる
Reported by 本誌:阿部 夏子

cloer「サンドイッチメーカー 6219JP」
 父親がアメリカに長期留学していた経験からなのか、やたらにアメリカナイズされた家庭で育った私にとって「ホットサンド」は“お袋の味”の1つだ。パンをプレス(押す)しながら加熱して焼き上げるホットサンドはパンや具が凝縮されているため食べやすく、ボリュームも満点。朝食に度々登場したメニューだった。最近、そんな家庭の味がふいに懐かしくなって、ホットサンドメーカーを購入した。今回はそれをご紹介したい。

 選んだのはドイツの家電メーカー「cloer」(以下、クロア)の「サンドイッチメーカー 6219JP」。プレスして生地を焼き上げるワッフルメーカーで定評のあるブランドなので、同じようにプレスして作るホットサンドならお手のものだろう。と、迷わず選んだ。

メーカーcloer
製品サンドイッチメーカー 6219JP
希望小売価格6,720円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格6,720円


 本体はクロアの代表的なカラーであるシルバーで、持ち手が設けられたボックスの様に見えるちょっと変わったデザイン。全体的な造りもそうだが、本体を支える足の部分などちょっとしたところもがっしりしていて、ドイツのメーカーらしい製品だ。また、収納時には本体を立てて収納できたり、コードは足部分に巻き付けて収納できたりと使い勝手もマル。


製品本体
製品側面

本体はボックス型のようなデザインで持ち手もついている 本体底面の足部分。しっかりした造りで安定感がある 電源コードは足部分に巻き付けて収納できる

 内側のプレートはシェル(貝)の型になっていて、焼き上がりのパンにはシェル型の焼き目がつく。プレート部で、まず注目したのが、深さが充分とってあるということだ。“パンを押しつけて焼く”ホットサンドでは具を入れすぎると横からはみ出してしまうということもしばしば……これだけの深さがあれば欲張って多少具を多めにいれてもキッチリと抑えてくれそうだ。


プレート部分
プレートはシェル型になっている プレートには深さが設けてある

 機能自体はとてもシンプルでわかりやすい。使い方は、本体電熱部にパンを置いて、上からフタを下ろすだけ。上下のヒーター部がパンを両側から一気に加熱して、パンと具を均一に焼き上げる。表示は表面のランプのみで、予熱完了・調理完了はこのランプの状態で確認する。そのほかに温度調節や電源などのスイッチはなく、電源はプラグの着脱でコントロールする。

 パンを焼き上げる時の微調整は上下のヒーターを止めるハンドルロックで行なう。ハンドルロックは3段階になっていて、上のヒーターを下に下ろすときに調節しながらロックする。しっかりプレートにプレスして焼き上げたいときは一番下のツメに、逆に具がたくさんあってあまり押しつけたくないときは一番上のツメに設定して焼く。


プレートを開く時は持ち手部分のロックを押す ハンドルロックは3段階になっている 上下のプレートを閉じるときにハンドルロックで焼き目の微調整を行なう

電源を入れる前に材料の準備を終わらせよう

 というわけで、10年以上ぶりにホットサンドを作ってみた。

 用意するのは8枚切りの食パンと、自分好みの好きな具材だ。今回は、「母の味」の記憶があったツナサラダを用意した。ツナサラダといってもキャベツの千切りとマヨネーズ、ツナ、塩コショウを混ぜただけのシンプルなものだ。

 本体のプラグを差し込むとすぐに加熱が始まる。最初は表面ランプが点灯した状態で、そのランプが消えたら予熱が終了したという合図だ。予熱終了までの時間は3分弱。


プラグを差し込むと表面のランプが点灯する 予熱が完了するとランプが消える

 実は私は電源を入れながらもパンや具材の準備をしていたのだが、思ったよりも早く予熱が終わってしまい、結局一度電源を落とすという事態になってしまった。材料を全て揃えた状態で本体の電源を入れるようにしたい。

 予熱が終了したら、耳を切り落とした食パンをプレートに置く。その上に具を載せてさらにもう1枚パンを載せる。あとは、上のヒーターを下ろして加熱するだけだ。この時にハンドルロックを調節する。個人的にギッシリと凝縮されたホットサンドが好きなので、ツメは一番下にセットする。フタを閉めると、ランプが再び点灯する。このランプがもう一度消えたらできあがりだ。


パンに具を挟んでプレートに置いたところ
焼き上がり

 ワクワクしながらフタを開けてみると想像していたよりも焼き目が付いていない。しかし、パンの表面を触ってみると温かく、かりっとした感触。さっそく食べてみると、中の具材にもしっかり火が通っていてアツアツの仕上がりだ。

 サクッとしたパンの食感とツナサラダのジューシーな感じがあいまってなかなかの味。8枚切りとはいえ、2枚のパンを押しつけて作ってあるので、1つ食べるとかなり満腹。立派な食事として通用するほどのボリュームだ。


焼き目をしっかり付ける

 最初に作ったホットサンドも「コレコレ」といいながらフゥフゥ食べていたのだが、やっぱり焼き目が少ないのが寂しい。実は、実家では直火タイプのホットサンドメーカーを使用していたせいか、はたまた母のずぼらな性格のせいなのか焦げる寸前、といった感じのホットサンドばかりを食べていた。そのイメージが強く、また母の味というとその味を記憶しているからなのだろう、なんだかちょっとモノ足りない。

 ホットサンドについて色々インターネットで調べてみると、「バターを外側に塗ると焼き目がしっかり」という情報をみつけた。クロアのホットサンドメーカーの場合、フッ素加工がされているためパンの外側に油などを塗る必要がないのだが、思い出してみると確かに母もバターを使っていたような……というわけでバターを使ってもう一度“焼き目がしっかりついたホットサンド”を作った。


バターを電子レンジで10秒加熱したもの
プレートに載せる側に塗る

 仕上がりは一目瞭然。しっかりと焼き目が付いた“母の味”が完成した。もちろん好みの問題ではあるが、私的には断然こちらがオススメ。パン表面のカリカリ感がずっとアップするので、ちょっとしたスナックのように食べれる。


具材はハムと卵
しっかり焦げ目が付いた
端はしっかりプレスされていて中の具までしっかり火が通っている

 プレート部分は取り外しが効かないので、お手入れはフキンかキッチペーパーで拭くのみ。とはいえ、高温で焼き上げるのでそれほど汚れは付かないし、使用後にさっと拭けばほとんど手間はかからない。


調理後のプレート
汚れは布巾などで拭くとすぐに落ちる 本体は縦に立てて収納できるので場所を取らない

 気に入ったのは、最初に述べたようにプレートに深さがあること。入れすぎかな…と思うほど具材を入れてしまっても、しっかりプレスしてくれる。またハンドルロック部分で調節できるのも具材多め派には嬉しい。

 中に入れる具材は何でもいい。ハムでもツナでも、前の日に残ったサラダでも。またジャムやピーナッツバターを挟めばおやつとしても楽しめる。プレスしながら焼き上げるという調理法はほかにはあまりないものなので、いつもとは違った食感や味が楽しめる。これこそがホットサンドの魅力だ。


プレートが深めなのでトマトなどボリュームのある具材を入れても大丈夫 ホットサンドを半分に切ったところ。中の具材がパンの内側に染みて独特のジューシーさが味わえる チーズを入れるのもオススメ。パンの外側に出てきたチーズが焦げてパリパリになる

 何度か使ってみても、使い勝手は言うことなしでかなり気に入って使っている。シンプルな製品なので替え型などは一切付属しないが、それゆえにホットサンドをつくるためだけの機能に集中しているのが良い。ホットサンド好きの私が自信を持ってオススメできる製品だ。





URL
  cloer
  http://www.cloer-jp.com/
  製品情報
  http://www.cloer-jp.com/products/bakery/prod07.html

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2008/10/09 00:02

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