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やじうまミニレビュー
バンダイ「イケメンバンク」

~イケメンと恋愛しながらお金が貯まる
Reported by 今西 絢美

バンダイ イケメンバンク
 “貯金箱”と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 遠い昔の夏休みの自由研究を思い出す人もいれば、自宅にある小銭の入ったペットボトルを思い出す人もいるだろう。一時期、「●万円貯まる」というような缶の貯金箱がはやったが、いまや貯金箱はお金を貯める以外の楽しみも兼ね備えるようになった。子どもの頃から貯金が苦手な筆者が今回手に入れたのが、この「イケメンバンク」。

 “イケメン”という言葉に反応するのは、筆者だけではないはず。多くの女性が気になるキーワードだろう。いろんなイケメンにドキドキしながらお金が貯められる、まさに“一石二鳥”な貯金箱なのだ。

メーカーバンダイ
製品名イケメンバンク
希望小売価格4,935円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,546円


あなた好みのイケメンを探せ!

 「イケメンバンク」はファンシーな見た目と実用性を兼ね備えており、5万円まで貯めることができる。500円玉専用で、それ以外の硬貨は貯金できない。500円玉を入れるごとにイケメンとの恋愛ストーリーが進む仕組みだ。100枚貯まるとエンディングを迎え、その後に秘密のパスワードが現れる。このパスワードをイケメンバンクの公式サイトに入力すると、素敵なご褒美が待っているのだとか。またイケメン全員をクリアすると特殊なストーリーが1回だけ見られるという特典もある。


今回購入したのは“桃色ハッピーラブ”で、“真っ白なピュアラブ”もある
スピーカー部分の穴もハートで統一
右上に500円玉の投入口がある。少し押し込む感じで投入する

どのキャラクターも元の名前のインパクトがスゴイ
 登場するイケメンは女性の好きな男性の上位5タイプ。クールなモデル、明るい芸人の卵、優しいお坊ちゃま、年下のスポーツマン、年上IT企業社長といったラインナップだ。筆者は“優しいお坊ちゃま”のシュンを選んでプレイすることにした。

 ここで1つ注意を。ゲームだからどうせ単純なものだろうと甘く見てはいけない。ストーリーはカリスマ恋愛心理カウンセラーの清水おりえ氏が内容監修しており、よりリアルな恋愛を再現している。恋愛にすっかり縁遠くなった人も、あの頃の甘酸っぱい気持ちがよみがえるに違いない。


ワガママなイケメンに振り回されるのが面白い

 本体に単三電池(別売り)3本をセットしたら、まず日時の設定をする。その後、どのイケメンでプレイするかを選択し、名前を自由につける。最初に設定されたままの名前でもいいが、好きな人の名前をこっそりつけると楽しさ倍増だ。


裏面の四角い電池ブタはストッパーボタンを押しながらずらす
電池を入れると日時の設定画面が表示される

 イケメンを選び終えると、10問の恋愛診断を受ける。この診断結果によって、イケメンと迎えるエンディングが変わってくるので、慎重に答えたほうがいい。中央のハート型のボタンが決定ボタンになっており、画面上に表示されるセリフを読み終えたら決定ボタンを押す。そうすることで画面が切り替わり、ストーリーが進んでいく。


この画面の後に10問の恋愛診断がスタートする。診断は2択形式で進んでいく
イケメンを選ぶ画面では各キャラクターの詳細なプロフィールがわからないので、説明書を参考にしよう
決定ボタンであるBボタンはハート型になっている

右下に丸いマークが出たら、キャラクターが貯金をおねだりしているというサイン
 ストーリーの途中で、イケメンはおねだりをしてくることがある。筆者が貯金をスタートした初日に、シュンは「新しいケータイが欲しい」と催促してきた。ほかにも「お腹が空いた」などの要求をしてくることもある。イケメンにおねだりをされたら、約3分以内に500円玉を投入しなければいけない。そのまま放っておくとイケメンは怒ってしまい、プレーヤーに対する愛情が減ってしまうので気を付けよう。

 また、5日間放置するとイケメンは置手紙を残して去ってしまうので注意。“女心”と“秋の空”は変わりやすいものの代表だが、イケメンの心も思った以上に変わりやすいようだ。


イケメンの声とセリフが照れくさい

「今日はすごく疲れたよ……」というキャラクターにかけてあげる言葉を選択する場面。Bを選ぶと怒られてしまった
 ある決まった枚数のときのみストーリーが展開するようになっているのだが、そうでない場合はお礼を言われる。「サンキュ!」と実際に声が出るので、最初はびっくりした。もし「ちょっと人には聞かれたくない……」というのなら、設定画面で音声をオフにすることも可能。音量は調節ができず、大きな音なので抵抗があるかもしれないが、音を出した方がよりドキドキ感を味わえることは確かだ。

 また、お金を投入しなくてもイケメンとのコミュニケーションは図れる。通常画面で左端のAボタンを押すと、イケメンの部屋に入れるようになっており、ここでイケメンの質問に答える2択ゲームが用意されているのだ。最初の恋愛診断以外に、2択での回答の仕方でもエンディングは変わってくる。

 このゲームは面白い問題が目白押しで、「風呂場のタオルが全部濡れてる? そんなことで怒ってるの?」なんて聞いてきたりする。ここで怒ってしまうか、はたまたあっさり許すか……実際にそんなことをされたら怒るに決まっているが、「ここはガマン!」と思い許してあげると、機嫌が良くなった。考えていることがわからないイケメンには少しイライラしたが、やはり男前。そこは筆者が折れるしかないのだ。

 イケメンの気持ちを知るには、通常画面のときにBボタンを押せばいい。愛情と機嫌がいいときには声を出して愛情表現してくれるようになっている。いきなり「特別!」と声が聞こえたときには恥ずかしくてニヤニヤしてしまった。


時計やアラーム機能も活用しよう

Cボタンを押すと、通常画面から時計画面に切り替わる
 「イケメンバンク」のいいところはイケメンと恋をしながら貯金をするだけでなく、普通の時計としても使えるところだ。誰かに見られるのが恥ずかしければ、使うとき以外は時計表示にしておくといいだろう。時計画面には日付、時間、500円玉の枚数、イケメンが出ていってしまうまでの日数が表示される。

 また、アラームもついており、このアラーム音は“イケメンの甘くてしびれる声”でささやいてくれるサービス付き。キャラクターごとにそのセリフは違っており、また、そのときのイケメンの機嫌と愛情で内容が変わる。朝起きた瞬間から「かわいいな」とイケメンに言われるなんて、そう頻繁に経験できることではないだろう。


問題点は画面の見にくさと500円玉のカウント機能

 全体的にはナイスな貯金箱なのだが、少しだけ残念な点がある。まずは、液晶画面の見にくさ。コントラスト調整はできるものの、白黒かつ画面が小さいため、セリフが少し読みづらい。時計機能も2m以上離れると時間が確認しにくい。

 もう一点は、500円玉を途中で取り出しても、一度カウントされた枚数のままで、取り出した枚数が反映されない点だ。「ちょっと小銭がないから拝借しよう」と底からお金を抜き取ると、100枚という表示が出ていても実際は少し足りないままになってしまう。しかし、貯金箱なので“一度入れたお金は使わない”という前提があるのだろう。お金を抜き取ったらイケメンに怒られるといった機能があったらもっと楽しくなるのにと思う。


コントラストとサウンドの調整画面。コントラストは1か2が見やすい
本体の底には500円玉を取り出す穴がある。入っている枚数が少ないと取り出しにくい

貯金初心者の女性にオススメ

 普段から小銭を貯金している人には、5万円というのは物足りない金額かもしれない。しかし筆者のように、今まであまり貯金をしたことがない人にとっては、貯金に楽しみを見いだせる良いきっかけになるだろう。

 今回貯金を始めて改めて気付いたことがある。それは、お金を貯めるのとイケメンを振り向かせるのには、“努力”と“根気”が必要だということだ。どちらも苦労なしには手に入らない、シビアな現実を思い知らされた貯金生活だった……。





URL
  株式会社バンダイ
  http://www.bandai.co.jp/top.html
  製品情報
  http://catalog.bandai.co.jp/item/4543112534446000.html

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2008/10/09 00:04

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