● グリーンITも良いけど本物のグリーンも育てたい
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和光電研「MyPLANT WK-12-2」
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流行の「グリーンIT」ではないけれど、最近はなるべく仕事部屋の機器を減らし、夜間も電源を入れないように工夫している。かさむ電気代を減らしたいというのも大きな理由だが、熱と騒音で長く部屋にいるのが苦痛になってきたからだ。
気候の変化も手伝って、最近ではだいぶ過ごしやすい仕事部屋になってきたが、どうせなら、もっとリラックスできる空間を目指したいと、最近、植物を部屋に置くようにしてみた。グリーンITならぬ、本物のグリーン化だ。
とはいえ、筆者の仕事部屋は南側に窓はあるものの、周辺の事情で日中はほどんど日が差し込まない暗い環境。これで無事に植物が育つのか、という疑問から、購入してみたのが、今回紹介する植物用のLEDスタンド「MyPLANT(マイプラント)」という製品だ。
メーカー | 和光電研 |
製品名 | MyPLANT |
希望小売価格 | 7,980円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 7,980円 |
● 赤色LEDと青色LEDで植物の育成をサポート
見た目はシャレたデスクスタンドといった印象の「MyPLANT」。ひと昔前のMacのような半球形の台座から伸びた支柱は、途中で二股へと分岐し、アームの先端に半分にしたゆで卵のようなランプが取り付けられている。
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製品本体。LEDの光によって植物の光合成をサポートするという
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閉じた状態
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開いた状態
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遠目に見ると、それ自体がまるで植物のようで、アームを折りたたんだ姿は植木鉢からようやく出た芽、アームを開いた姿はこれから成長しようする双葉のような印象だ。
これが植物の育成にどう役立つのかというと、アームの先端に取り付けられた合計12個のLEDがポイントとなる。
試しに、本体の電源コードをつなぎ、スイッチをオンにしてみる。すると、両端のLEDがピンクに近い感じの色で点灯する。先端に注目すると、中央の2つのLEDが青、その周りを取り囲む10個のLEDは赤と、2色で点灯している。これが混じり合ってピンクと言おうか、赤紫と言おうか、一種独特の色合いで点灯するわけだ。
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先端に12個のLEDを搭載
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点灯させた様子。中央の2つが青、他が赤で光る
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このため、到底、普通のデスクスタンドとして使えるような色ではないが、それもそのはずで、これは植物の光合成の特性を考慮した色になっている(赤LED:波長620~640nm、青LED:波長460~475nm)。
取扱説明書によると、植物の葉緑素は太陽光中の赤色と青色の光を吸収して光合成を行なうそうだ。光の三原色は赤、青、緑だが、このうちの緑は反射するので、葉っぱは緑色に見える。このため、より効率的に光合成を行なわせるために、赤と青の光のみを採用しているとのことだ。
植物が成長するには、水と二酸化炭素、そして光が不可欠だが、室内の育成では、このうちの光がどうしても不足しがちとなる。これをMyPLANTの赤青LEDによって補い、きちんと光合成できるようにしようというわけだ。
● 時間設定をすれば、まるで人工太陽
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設置の様子。左右両方の角度を個別に調節可能。10~40cm間隔で光が当たるようにする
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設置方法はカンタンで、部屋にある植物の脇に置いて、適度に光が当たるような感じでアームと先端の角度を調節すれば良い。
中間のアームは180度の調整が可能だが、先端は30度とさほど自由な調整はできないが、スポットライトと違って、全体に光が当たっていれば良いので、厳密に調整する必要はないだろう。
設置方法としてはMyPLANTの両脇に1鉢ずつ植物を置くのが良さそうだが、先端のLED部分は取り外すことで反転させることもできるので、片側から広く照らすことも可能だ。背の高い植物の場合などは、片側照射にして、棚や台の上などからMyPLANTで光を当てると良いだろう。
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本体スイッチは2つ。ON/OFFとモード選択。モードを12hなどにすると、自動的に点灯と消灯を繰り返す
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面白いのは、タイマー機能によって自動的にON/OFFができる点だろう。本体にはLEDのON/OFFをするための「入/切」ボタンに加えて、「選択」というボタンが用意されている。
このボタンを押すと、動作モードを「連続」、「10h(冬)」、「12h(春秋)」、「14h(夏)」の4段階に切り替えることができる。
たとえば、今の時期に合わせて「12h」を選択すると、モードを選択したタイミングから12時間連続で点灯、12時間消灯した後に再び点灯を開始するといった具合に自動的にON/OFFを繰り返すようになる。
朝オンにすれば、日が暮れるころには自動的にオフになるので、まるで人工太陽のようなイメージだ。
ただし、MyPLANTの光は前述したようにピンク色の独特の色合いとなるため、設置場所によっては微妙なムードを醸し出す照明機器になってしまう。消費電力も少ないので、オフィスなどでは、夕方に点灯開始し、昼間にオフといったように、昼夜逆転させるという使い方も良さそうだ。
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光がピンクっぽいので、場所によっては色が気になるケースも。夜間点灯するという使い方も可能だ
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消費電力は2W程度
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● 水やりはしっかりと
使い方の注意点としては、植物の葉に、あまりLEDを近づけすぎないことだ。取扱説明書によると、10~40cmくらいに調節するのが最適とされていることからもわかるように、遠くからでも十分に効果が期待できる。
逆にあまり近くで照射を続けると、葉焼けによって逆に枯れてしまう場合もあるので注意した方が良さそうだ。
また、当たり前だが水やりをしっかりしないと、いくらMyPLANTで光を当てていても植物は枯れてしまう。1~2週間使った印象では、光がしっかりと当たっている分、土の乾きも若干速い印象なので、むしろ水やりの頻度を上げた方が良いくらいだ。
もちろん、植物を元気に育てるには、外で日の光に当てるのが理想だが、オフィスなど、なかなかそうもいかない環境ではMyPLANTを使ってみると良さそうだ。
■URL
和光電研株式会社
http://www.wakohdenken.co.jp/index.shtml
製品情報
http://www.wakohdenken.co.jp/myplant.shtml
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