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三洋電機「eneloop Wiiリモコン専用無接点充電セット」

~ジャケットを付けたままWiiリモコンを充電
Reported by 本誌:正藤 慶一

eneloop Wiiリモコン専用無接点充電セット
 2007年度のグッドデザイン大賞を受賞したのは、ご存じの通り三洋電機の「eneloop universe(エネループ ユニバース)」。このとき、大賞を決選投票の相手となったのが、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」だ。その時の模様はこちらの記事にてご参照いただきたいが、その約1年後となる2008年8月後半、決選投票でしのぎを削った両者がコラボレートした製品が誕生した。それが「eneloop Wiiリモコン専用無接点充電セット」である。

 これは製品名を読んで字の如く、Wiiのコントローラー「Wiiリモコン」に使用する電池を、無接点で充電するユニット。Wiiリモコンのジャケットを取り離さずに、装着したまま充電できる点が最大の特徴だ。ネットショップによっては品切れているところも多い人気商品(9月10日時点)だが、当編集部では運良く手に入れる事ができたので、さっそくレビューすることにしよう。なお、ヨドバシカメラでは5,480円で販売されているようだ。

 まずパッケージを見ると、パッケージ上部に、「Nintendoライセンス商品」のロゴがプリントされているのに気付く。「任天堂製品との適合性が確認された正式ライセンス商品の証」とのことで、つまり、任天堂のお墨付き製品なのだ。三洋のホームページによると、さまざまな厳しい審査・検定をクリアした結果、サードパーティー(第三者機関)製のバッテリーとして、業界で初めてこのマークの取得に成功したとのこと。ゲーム本体のグッズは非純正品のものをよく見かけるが、これなら安心して買えるだろう。ちなみに、パッケージは水色を基調とした「Wiiカラー」ではなく、青と濃紺のグラデーションという「eneloopカラー」が採用されている。


パッケージ
「Nintendo」の正規ライセンスを受けている。三洋のホームページには「厳しい審査基準をクリアした」とあり、ライセンス取得までの苦労をうかがわせる パッケージはWiiのイメージカラーである水色ではなく、青と濃紺のグラデーションという“eneloopカラー”だ

パッケージ内容は写真の4点。左から、ACアダプタ、受電スタンド、充電式電池パック、SYNC.ボタン押し棒。Wiiリモコン自体は別売り
 パッケージ内容は、Wiiリモコンのバッテリーケース内に入れる「充電式電池パック」、Wiiリモコンを立てる「充電スタンド」、充電スタンドの電源となる「ACアダプタ」、電池パックをセットしたままコントローラー認識用のSYNC.ボタンが押せる「SYNC.ボタン押し棒」の4点だ。Wiiリモコン自体は別売りとなる。

 まずは「充電式電池パック」を見てみよう。これはWiiリモコンの電池カバーに、電池ユニットが搭載されたもの。つまり、eneloop電池を別途購入する必要はない。取り付けは、Wiiリモコンに付属の電池カバーを取り外し、そこに充電式電池パックを入れる、というものだ。そのため、Wiiリモコンに最初から付いている電池ケースは余ることになる。Wii本体の箱に入れるなどして、なくさないようにしよう。

 電池パックは、eneloop電池と同じニッケル水素電池が採用されている。出力も2.4Vで、単三電池2個分と同じ(単三形eneloop1個の出力は1.2V)。ただし容量は少なめで、単三eneloop1個の容量が2,000mAhであるのに対し、電池パックは800mAhと、半分以下だ。電池パック装着時のリモコン使用時間の目安は約6時間半。Wiiのホームページでは、Wiiリモコンはアルカリ乾電池で30時間以上持続すると書かれていたが、それと比べると極端に短い。


こちらが充電式電池パック。電池2個分の膨らみがある
Wiiリモコンに取り付けているところ
取り付け完了。Wiiリモコンにはじめから備え付けの電池ケース(右)は余ってしまうことになる

単三形eneloop1本分のスペックは、出力1.2V、容量2,000mAh 電池パックはその2個分……と思いきや、容量は800mAhと少ない ちなみに別途エネループ乾電池を購入する必要はない

 しかし、これはあまり大した問題ではない。なぜなら充電のしやすさがそれを克服してくれるからである。充電の方法は、ACアダプタをコンセントにつなぎ、充電スタンドにACアダプタを接続、その後、充電スタンドにWiiリモコンを載せる。しかも、Wiiリモコンジャケットを着けたままで、である。詳しくは左下の動画を見ていただきたい。


充電はスタンドに置くだけ。電池容量が少なめでも、こまめに充電できるため特に問題ないだろう これまでは電池交換の度に、ジャケットを取り外し→電池を入れ替え→ジャケットを再度取り付け、といった作業が必要だったが、その手間を省けてしまうのだ

 ご覧のように、ポンと充電スタンドにWiiリモコンを載せるだけで、充電を知らせる青ランプが点滅する。充電時間は約220分(約3時間40分)だから、ゲーム終了後に充電スタンドに置いておけば、次の日にプレイする頃には確実に電池は回復している。いくら容量が少なめとはいっても、実際使う分にはまったく問題はない(1日6時間半以上もプレイするヘビーユーザーは除外するが……)。

 しかも、繰り返しになるが、厚く弾力のあるWiiリモコンジャケットを装着したままでも充電できるのだ。これまでは、電池がなくなる度にジャケットを外し、電池を入れ替える手間があったが、これはジャケットのままなのでそんな手間はない。電極もないし、携帯電話のような充電用ソケットにケーブルを差し込む必要もない。

 なぜこんなことができるのか、と三洋の製品情報ページを見てみると、充電台と電池パックには、送電と受電を行なうコイルが搭載されており、両者の間に電磁誘導を発生させることで、電極を介さずに充電ができるとのことだ。そのため、本製品を使う際には、心臓用ペースメーカーや磁気カードを近づけることは禁じられている。この点には注意しておきたい。


充電スタンド。ご覧の通り、電極は表面に出ていない ニュースリリースに掲載されていた、無接点充電のイラスト。充電スタンドと電池パックの間に電磁誘導を起こすことで、ジャケットのまま充電できるということだ ただし、Wiiリモコンを横向きに置いたり後ろ向きに置くと充電できない

充電スタンドの裏側には、別のスタンドと接続するアダプタが用意されている。1つのACアダプタで、最大4つまで連結し充電できる
 さて、本製品にはもう少しオマケがある。充電スタンドの裏側にはアダプターが付いており、これを他の充電スタンドと連結することで、1台の充電アダプタで最大4つのWiiリモコンが充電できる。充電スタンドと電池パック、ACアダプタは単体で別売りされているので、例えばWiiリモコン2つを持っている人なら、セットを2つ購入しなくても、セット1つと電池パック・スタンドを購入すれば済むのだ。この場合、ヨドバシカメラでの実売価格で計算すると、520円が節約できる計算となる。Wiiリモコン4つなら、1,560円のコストダウンだ。多人数で楽しんでいる方は、セットとバラ売りを併せて購入するのが良いだろう。

 ここからは使ってみて気に入らなかった点を述べたい……と言いたいところだが、実際のところ作業はスタンドに置くだけという簡単なものなので、これといってダメの出すところがない。無理に挙げるなら、Wiiリモコンを「マリオカートWii」のWiiハンドルにつけたまま充電できないところか……いや、これもハンドルから取り外せばすぐに充電できるから大した問題ではない。ちなみに、ジャケットなしでも充電は可能だ。

 というわけで、Wiiユーザーの必需品と言って過言ではないほど便利な一品だ。Wiiの電池交換に煩わしさを感じている人はもちろん、Wiiをこれから買おうとする人も、購入して損はないだろう。自信をもってオススメしたい。

 この充電セットを使っているうちに、ニンテンドーDS用のeneloop(もちろん任天堂のライセンス付き)や、Xbox360のワイヤレスコントローラー用のeneloopなんてのもあったらいいな、なんてことを勝手に思ってしまった。家電というカテゴリーを越え、ゲームの世界にまで広がるeneloopの今後に期待だ。


マリオカートのWiiハンドルに取り付けたままでは、当然充電できない。一度取り外してからスタンドに置こう ちなみにジャケットなしでも充電可能だ




URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.sanyo.co.jp/eneloop/lineup/wii.html
  ニュースリリース
  http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0807news-j/0724-1.html
  任天堂株式会社
  http://www.nintendo.co.jp/
  Wii
  http://www.nintendo.co.jp/wii/

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「eneloop universe products」が2007年度グッドデザイン大賞を受賞(2007/10/26)



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2008/09/11 00:01

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