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家電製品ミニレビュー
無印良品「LED持ち運びできるあかり」
~LEDになった定番製品
Reported by 本誌:伊藤 大地
激安商品から高級品まで、これだけモノがあふれると、買うものを選ぶこと自体が大変な作業だ。そんな中、幅広いジャンルの商品を手ごろな価格で、しかも一定レベル以上のデザインで、提供してくれる無印良品は、やはり貴重な存在だ。
以前は蛍光灯を内蔵した製品だったのだが、光源がLEDとなってリニューアルされた。直販サイトでの価格は、7,900円だった。
「持ち運びできるあかり」は、付属の充電台であらかじめ充電しておくことで本体を持ち運べるLEDライトだ。「持ち運べるあかり」といっても、懐中電灯のような実用一点張りの製品ではない。昔の提灯や行灯のような感覚で、部屋や廊下の隅に置くなど、インテリアの一部として使うことを考えたものだ。
以前からあった「持ち運びできるあかり」は6Wの蛍光灯を光源としていたが、今回新たに発売されたのは、光源を3WのLEDとしたバージョンだ。LEDは消費電力が蛍光灯より遙かに低く、熱も出ないので、次世代のあかりとして注目を集めているデバイスである。蛍光灯からの変更によって、充電時間や点灯時間も変わった。なお、現在も蛍光灯バージョンも併売されている。主な仕様の違いをまとめたので下の表を参考にして欲しい。
製品
蛍光灯版
LED版
充電時間
約10時間
6時間
点灯時間
1時間
HI 3時間 / LOW 10時間
バッテリー
ニッカド
ニッケル水素
自動消灯
-
○
本体重量
約700g
約485g
直販価格
5,899円
7,900円
違いが際だつのはやはり、点灯時間だ。蛍光灯では1時間だったのが、明るいHIモードでも3時間、暗めのLOモードであれば10時間もつというのは心強い。また、ドアノブなどに引っかけられるよう、本体上部にはフックが付いているが、蛍光灯版では閉じた輪っかだった。フックに変わったことで、より応用できる範囲を広げようという考えだろう。
あかりの色は蛍光灯版と同じく、電球色。本物の白熱電球以外のいわゆる「電球色」は認めない! という人も多いようだが、私はさほど不自然には感じない。曇りがかかった乳白色の本体素材のせいもあり、雰囲気は出ている。
操作は単純で、ボタンを押すごとにLO→HI→OFFと切り替わっていく。充電中と点灯中は電源ボタンがぼやっと光る。煌々と光らない点もいい。
製品の特徴上、普段は充電台に置いておき、使うときに持ち運ぶスタイルになるが、作り手の気配りが感じられるのは、台座から上げた瞬間に点灯する仕様になっていることだ。枕元に置いて、夜中にトイレに行くときなんかにも役に立つだろう。
底面にニッケル水素バッテリーが入っている
電源コードとACアダプタはブラック
明かりの色は電球色
実測重量は492g
充電時はボタンが緑に光る
点灯時は電源ボタンは光らない
ちなみに明るさは、豆電球以上、蛍光灯未満といったところ。まったくの暗闇の中、メインの照明として使うのには荷が重いが、枕元で本を読んだりするのには十分だ。もっとも、こうした製品は緊急用途やメイン照明という“モロ実用”な使い方よりも、インテリアの一部として使うのが本筋。食卓の上に置けば、ちょっとしたキャンドルの代わりになるだろうし、薄型テレビの裏側に置けば、シアター用の照明になるだろう。また、フックを使ってドアノブにぶら下げたり、廊下や階段に置いて足下を照らす、なんてところが向いてそうだ。
充電台から持ち上げると自動で点灯する
OFF→HI→LOと切り替わるようす
継ぎ目がちょっと気になる
実用上で大きな不満はないのだが、残念なのは本体の質感。蛍光灯版に比べ、チープになった印象を受ける。特に気になるのが、本体の継ぎ目。あかりを点けた状態だとプラスチックを合わせた線がモロに浮き上がってしまい、ちょっと気分が削がれる。まぁ、光源がLEDになって、約2千円しか価格が上がっていないのだから、許容すべき範囲かもしれない。
とまぁ、気になる点もあるが、価格も手ごろで応用範囲も広い製品なので、新築祝いや、引越祝いにちょうどよい品ではないだろうか。
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URL
無印良品
http://www.muji.net/
製品情報
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247555264
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