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やじうまミニレビュー
ESCHENBACHの作業用ルーペを試す

~両手で作業しながら使えるルーペのフルセット
Reported by スタパ齋藤

 両手で作業をしながら使えるルーペを模索し、非常に便利感の高い製品に巡り会った。ESCHENBACH(エッシェンバッハ)の「ラボフレーム ラボクリップ 7枚レンズフルセット」である。希望小売価格は42,000円。ビジョンマーケットにて30,660円で購入した。


ラボフレームは、メガネのようにかけ、両手を自由に使いつつ対象を拡大して見られる作業用ルーペだ
ラボクリップは、使用しているメガネのフレームにクリップで留めるタイプのルーペ。これも両手を自由に使いつつルーペを使って見られる
「ラボフレーム ラボクリップ 7枚レンズフルセット」には、ラボフレームやラボクリップの他、合計7枚の交換レンズが付属する。レンズ倍率は、2倍が2枚と、1.7倍、2.5倍、3倍、4倍、7倍がそれぞれ1枚

 この「ラボフレーム ラボクリップ 7枚レンズフルセット」は、ラボフレームというメガネ型ルーペと、ラボクリップという常用のメガに装着するタイプのルーペと、合計7枚のレンズがセットになったもの。ラボフレームのみ、ラボクリップのみ、別途必要なレンズを1枚、というふうにも購入できる。

 が!! 俺の場合!! どーせなら全部使ってみたい!! ということでフルセットのものを選んだ。フルセットだと専用ケースに全部入り状態で収められるというのも良さそうだったので。


「ラボフレーム ラボクリップ 7枚レンズフルセット」一式。7枚のレンズと2個のフレーム部のセットとなる フレームやレンズを全て収められる専用ケースも付属する ケースはあまり上質な作りではないが、ハードケースなのでレンズ類の収納・保護に便利だ

 まず、ラボフレームだが、これはメガネのように頭部に装着し、両手をフリーにしつつ対象を拡大して見られるというルーペだ。使った感じは、フレーム自体が軽量で、かつレンズも軽量なので、装着時の外見的物々しさに反して軽快。違和感なく装着できますな。レンズ部の角度を変えることができ、また、レンズ部を支えているアームをそのまま跳ね上げられるなど、作業時の利便も十分だと感じる。


レンズ部は角度を変えられる
また、レンズ部を支えるアームは跳ね上げることができる
ルーペが必要ない時は、レンズ部を視野の外に追いやれるわけだ

 それから、ラボクリップ。これは普通のメガネのフレームなどにクリップで留めるタイプのルーペだ。メガネ常用の人向け、てな製品。上記のラボフレームは、フレームが非常に細くて構造もシンプルなので、メガネのうえにさらにラボフレームをかける、ということも可能。だが、そうするとメガネの構造によってはかさばる感じがすることも。そういったことまで含めると、メガネ常用者はこちらのラボクリップの方が便利だろう。


ラボクリップはメガネのフレームへクリップして留めるタイプのルーペ
クリップの力は比較的に強く、大きく開くので、多くのメガネにマッチしそうだ。また、クリップ部はラバーの滑り止めがあるので、装着時の安定感もある
メガネに取り付けた状態。ラボクリップ自体は軽量なので、この状態でメガネをかけても不安定な印象はほとんどない

 付属のレンズだが、高純度プラスチック素材「PXM」で作られているそうだ。PXMは、ガラスより軽量で、壊れにくく、ルーペの光学特性を得るために必要な工学的純度があるとのこと。実際使ってみると、軽いし明るいし、それから汚れや傷が付きにくく、便利っス。

 このセットに付属する7枚のレンズは、2倍が2枚、1.7倍、2.5倍、3倍、4倍、7倍が1枚ずつとなる。6種類の倍率を使い分けられることになる。なお、4倍と7倍は単眼レンズ(片眼で見るためのもの)となり、他は両目で対象を見る(双眼用として使う)ことができる。

 各レンズはラボフレームに対してもラボクリップに対しても、工具無しで容易に装着できる。なお、単眼レンズ使用時は、下の写真のように、利き目側にレンズを移動させて使う。


合計7枚、6種類の倍率のレンズが使える。双眼用の四角いタイプの倍率は、それぞれ1.7倍、2倍、2.5倍、3倍。単眼用の丸いタイプの倍率は、それぞれ4倍、7倍となる
ラボフレームで単眼用レンズを使う状態。アーム位置は左右自由に移動できる
ラボクリップで単眼用レンズを使う状態。クリップで最適な位置に固定して使う。こちらもアームが跳ね上げられるので、使わない時はレンズを視野から外しておける

 これらのフレームやレンズについて、全体的な使い勝手にはおおむね満足。構造も使用法もシンプルだし、レンズは明るく見やすい。また、セット品ということで、各倍率が揃っている点も安楽だ。ただ、使用するレンズの倍率によって、レンズから対象物までの距離に不便を感じることもある。

 ラボフレームやラボクリップは、目からレンズの距離が固定されるタイプのルーペ。なので、必然的にレンズ・観察対象の距離調整は、顔と対象の距離調整になる。手に持てる対象は、手を顔に近づけたり遠ざけたりする格好になる。固定された対象なら、対象へ顔を近づけたり遠ざけたり。状況によっては、一般のルーペより少し疲れるかもしれない。

 なお、レンズ倍率と作業距離(目から対象までの距離)は、1.7倍レンズの時が約40cm、2倍で約25cm、2.5倍で約18cm、3倍で約16cm、4倍で約5.5cm、7倍で約3.2cmとなっている。倍率が高いほど、対象に顔を近づける必要がある。

 1.7~2倍程度なら、合焦するエリアに余裕があるので、例えば本を読んだり細かな作業をしたりするのに、さほど違和感はない。が、例えば3倍以上になってくると、対象と顔の距離を若干意識して調節する必要があるので、長時間の作業にはあまり向かない──むしろ机上据え置きルーペや片手で持って使うルーペの方が疲れにくいかもしれない。

 とはいえ、やはり両手で作業をしながら使えるルーペということで、作業効率が高まることは確かだ。単純に、ルーペを手に持ったり、据え置きルーペを手元に引き寄せたりする手順が減り、頭部のルーペの跳ね上げ・下げですぐに対象を拡大して見られるというのが非常に快適なんですな。てなわけで、ルーペを多用している方は、ラボフレームおよびラボクリップ、ぜひ一度吟味して欲しい。





URL
  ESCHENBACH
  http://www.eschenbach-optik.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.eschenbach-optik.co.jp/catalog/37.html

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2008/08/22 00:02

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