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やじうまミニレビュー ぺんてる「Handy S」
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~もうキャップをなくさない! ノック式油性マーカー
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Reported by
本誌:伊藤 大地
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ぺんてる「Handy S」
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Webサイトの編集をしていると、たいていの作業はパソコンで完結する――と思われがちなのだが、私の場合に限って言えば、紙とペンはどうしても手放せない。特に、A3のような大きな紙に、サインペンのような柔らかくて伸びのあるペンで、アイディアのタネやそれに必要な作業などを書き殴るのがお気に入りだ。
ところが、ふと思い返してみると、最近、ほとんどサインペンを使っていない。その原因はサインペンの扱いづらさにあるようだ。扱いづらさといっても、書き味のことを言っているのではない。キャップである。
サインペンを使っていて、キャップをなくしてしまった経験は、誰にでもあることだろう。今や、ボールペンに関してはほとんどがノック式となり、キャップの管理に煩わされることはなくなったが、サインペンは相変わらずの状況が続いていた。特に油性サインペンは、かばんの中でキャップが外れてしまうと、悲惨なことになる。一緒にカバンに入れたものや、カバンそのものを汚してしまうからだ。
そんなこともあって、常時携帯しているペンケースには、サインペンはずっと入っていなかった。しかしようやく、“常時携帯ペン”に加えてもいいなと思えるサインペンが登場した。キャップの管理が不要の、ノック式サインペン、ぺんてるの「Handy」シリーズだ。
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「Handy S」シリーズの色のバリエーションは4色
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Handyシリーズには、太字タイプのほか細字の「Handy S」、蛍光タイプの「Handy S-Lite」などさまざまなバリエーションがあるが、今回は「Handy S」を購入した。色のバリエーションは黒、赤、青、緑の4色。希望小売価格は各色157円となっている。替え芯は各色84円だ。
なにはともあれ、まずはノック機構から見てみたい。
一般的なノック式ボールペンは、芯を筒の中に格納するだけで、ペン先を保護する、いわばキャップのようなモノは存在しない。ペン先は常に外気と触れることになるが、ボールペンだと、ペン先がごく小さいので、インクの揮発は最小限に抑えられる。
ところがサインペンの場合、ペン先全体がインクの染みこんだ芯になっているので、筒状のボディに格納するだけでは、ペン先の先端が外気と触れて、インクが揮発してしまう。これが、これまでノック式のサインペンがなかった理由だ。
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ペン先が出てくる先端部分
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芯を取り出した状態
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こうしたノック式ボールペンの機構と、Handy Sとはどこが違うかというと、芯をボディに格納した際、芯が外気と触れないように密封するシャッター構造が付いている点にある。このシャッターがキャップの代わりとなって、インクの揮発を防いでいる。
ペン先を見つめながらノックボタンを押すと、シャッターが開いて、芯が押し出される様子を見ることができる。もう一度ノックボタンを押して、芯を格納すると入り口部分のシャッターが自動的に閉まり、インクが染みこんだ芯は見えなくなる。
軸には胸ポケットなどに差すための、クリップが付いている。このクリップにも工夫がある。ペン先を露出した状態でクリップに何かを挟もうとすると、自動的にペン先が格納されるのだ。ボールペンなどではよくある機構で、決して珍しくはない。だが、ペン先を露出したまま胸ポケットに入れて、衣服を汚したときのダメージを考えると、サインペンにこそ真っ先に搭載されるべき機能だろう。
ノック式のサインペン。こうやって見てしまうと、なんで今までなかったんだろうと不思議に思うくらい便利な機構だ。キャップがあると、そのキャップをどこに置くかとか、背中にはめ込まなければなくしてしまうとか、小さくはあるが決して無視できないストレスがあった。それがノック式になったとたん、きれいさっぱりなくなってしまい、ペンを持って書くことそのものに集中できる。やっと、常時携帯できるサインペンを手に入れることができた感じだ。“キャップ問題”に悩まされている人には、福音となる製品だろう。
■URL
ぺんてる株式会社
http://www.pentel.co.jp/
製品情報
http://www.pentel.co.jp/product/handy/
http://www.pentel.co.jp/newproduct/handy_anki/index.html
http://www.pentel.co.jp/newproduct/handy_wb/
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