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やじうまミニレビュー 無印良品「貼ったまま読める透明付箋紙」
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~通勤学習に便利な付箋紙
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Reported by
本誌:伊藤 大地
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貼ったまま読める透明付箋紙
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三十路を前にもう一回、自分に鞭を打ってみることにした。10年ぶりに、英語力を計る、TOEICテストを受けてみようと思い立ったのだ。
とはいっても、会社員の身。家に帰れば子供もいるし、なかなかまとまった勉強時間が取れないので、せめて通勤時だけはと思い、電車の中だけでも勉強しようと決意した。ところまではよかったのだが、現実はなかなか厳しい。
まず1つめの問題は、電車の中ではノートを広げてみっちり問題演習、というのが難しいこと。片手に本、片手にペンを持つくらいがやっとだ。
その条件が、2つめの問題を引き起こす。このスタイルだと、ノートではなく、本そのものに書き込むスタイルになるので、復習時に前回書いた内容が目に入ってしまい、勉強にならない。
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文庫本と比較
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なんとかならないかといろいろなグッズを探したところ、無印良品から貼ったまま本が読めるその名もずばり、「貼ったまま読める透明付箋紙」という製品が出ているという。さっそく、1パック(20枚入り)購入した。無印良品ネットストアでの購入価格は、525円だった。
付箋紙というと、短冊形のものを思い浮かべる人が多いだろうが、この製品は、本に貼ることを前提としており、サイズが140×95mm(幅×高さ)とかなり大きめ。文庫本より一回り小さいくらいだ。
なんでもこの製品、ユーザーコミュニティから新しい製品を発想し、製品化に結びつける「空想生活」と無印良品のコラボレーションによる製品らしい。付箋というと3Mのポストイットが有名で、私も常日頃から愛用しているが、透明という発想はなかった。コロンブスの卵というやつだろう。開発過程もWebページで随時公開され、コミュニティから意見を募っていたようだ。Webページ自体が、1つの製品開発ストーリーになっていて、こちらも別の意味で興味深い。
紙質は、固めのトレーシングペーパーといった感じ。表面はツルッとした感触。普通のOAペーパーより厚みもあるようだ。さっそく、文庫サイズの問題集「1日1分レッスン! TOEIC test ステップアップ編」(中村澄子著 祥伝社)と、A5版の「新TOEIC TEST リーディング スピードマスター」(成重寿著 Jリサーチ出版)に貼り付けて使ってみた。
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文庫サイズの問題集に貼り付け。自由に書き込めるのがうれしい
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A5サイズの問題集に貼ったところ。問題を解くのに使った付箋を解答ページに直接貼り付ければ、答え合わせもラク
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左半分が付箋越し、右側が直接見たところ
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演習した紙をノートに貼り付ければ、学習履歴として保存できる
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確かに透過率はなかなかのもの。文庫本だと、ほぼ印刷面すべてを付箋が覆う形になるが、文字やイラストが見にくくなることはない。英文を帰り読みせず、書かれている順番通りに読む技術として、意味の区切りごとに英文に線を入れていく、「スラッシュ・リーディング」という手法があるが、この付箋があると、復習の時のことを考えずにがんがん英文を区切って読めるので、問題に集中できる。問題文中にわからない単語があっても、それを調べて書き込んでしまえばよい。うん、これは確かに便利だ。
答え合わせの時にも、付箋の剥がせるというメリットが活きてくる。問題と解答が別個にまとめられている問題集でも、自分が解答を書き込んだ付箋を剥がして、そのまま解答ページに貼り付けてしまえば、答え合わせが非常にラクになる。
使い終わった付箋は、どうすればいいのか。捨てる? とんでもない。演習が終わったら、付箋に問題集の名前やページ数を書いておき、それをノートに貼り付けていけば、どこを間違えたか、どんな単語を調べたかなど、学習履歴をそのまま残すことができる。さらに、余計な書き込みが本に残らないので、復習時にも書き込みに頼らずに、自分の真の実力を計ることができるわけだ。
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鉛筆に比べ、ボールペンはインクの乗りが悪い
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と、通勤学習にはめっぽう相性の良い製品だが、気になる点が2つある。
まず、ボールペン、特に細めの水性、ゲルインキ系のものだと、紙の上でボールが滑ってしまい、インクがうまく紙に乗ってくれないこと。決して書けないわけではないが、普通の付箋と書きやすさを比べると、雲泥の差がある。製品開発ページを見ると、ボールペンでも書けるようにするのに苦労したというくだりがあり、このあたりは透明にしたことによるトレードオフ、ということなのだろう。一番相性が良いのは、鉛筆やシャープペンのようだ。
もう1点は、20枚入りで525円という価格。1枚あたり、25円である。1冊の問題集をこなそうと思ったら、最低でも50枚は必要だが、それで1,050円、というのはちょっとキツい。ヘタしたら同じ本がもう1冊買えてしまう。せめて、徳用パックや、半分のサイズで枚数が倍になるなど、バリエーションでカバーしてもらえるとありがたい。
今回はたまたま、通勤中の勉強にスポットを当てたが、レシピ集に挟んで、自分がアレンジした要素を書き込んだり、イラストや図面のような、元の素材のどこを修正すればいいのか、伝えづらい書類にコメントするときに使ったり、工夫次第でいくらでも応用がききそうだ。ちょっと、今後の展開が楽しみな製品である。
■URL
無印良品(良品計画株式会社)
http://www.muji.net/
製品情報
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247571585
空想生活
http://www.cuusoo.jp/
空想無印
http://www.cuusoo.jp/muji/
空想無印 製品情報
http://www.cuusoo.jp/muji/user/011918/0001/
2008/03/10 00:09
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