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家電製品ミニレビュー
テスコム「TFD96」

~使いやすく低価格な、ふとん乾燥機
Reported by 清水 理史

鮮明に残るふとん乾燥機の記憶

テスコム「TFD96」
 なぜか幼少の頃の記憶の中に強烈に残っている家電製品。筆者の場合、それが「ふとん乾燥機」だ。

 家にあったわけでもないし、個人的にもこれまで一度たりとも使ったことがないのだが、なぜか黄色い四角のボディからゾウのようにホースが伸びている姿だけが鮮明に記憶に残っている。

 どういうわけかと思って、いろいろ調べてみると、国立科学博物館の産業技術資料情報センターの家電技術関連データベースから、まさに記憶の中にあった”黄色い四角いゾウ”の写真を見つけた(資料番号:100610061027で検索)。

 三菱電機製の国産第一号のふとん乾燥機(AD-600型)。その発売は1977年。おそらくテレビCMでも頻繁に放送していたのだろうか。当時小学生だった筆者にとって、ベランダに干すのが当たり前と思い込んでいたふとんをキカイで乾燥させるという発想自体にショックを受け、それが強烈に脳に染みついてしまったようだ。

 というわけで、個人的には、ふとん乾燥機は黄色くないとどうもしっくり来ないのだが、清潔感のあるホワイトをベースにしたふとん乾燥機が我が家にやってきた。理容・美容家電を多く扱っているテスコム製の製品「TFD96」だ。メーカー希望小売価格は11,550円。Amazon.co.jpで4,712円で購入できる。


正面
側面
背面

つないでタイマーオンの手軽さ

 2月の中旬あたりから、ゴールデンウィーク前後くらいまでだろうか。我が家のベランダからは、ふとんはおろか、洗濯物すら姿を消す。ここ1~2年は黄砂の影響もあるが、花粉症に苦しむ筆者にとって外干しは厳禁だからだ。

 というわけで、筆者のふとんは、ちょうど今頃、4月前後になると、ペタッと、クタッと、ズッシリと、まあ、あまり快適な状態ではなくなってくるわけだ。

 そこで、登場するのが、このTFD96だ。前面のカバーを跳ね上げるようにして開くと、中に収納された蛇腹状のホースとエアマット、電源ケーブルが姿を現す。

 そこから、まずエアマットを取り出し、広げて表裏を確認。掛けぶとんと敷きぶとんの間に挟み込むような感じでエアマットを敷く。

 続いて、本体から蛇腹状のホースを取り出す。本体内部に収まるくらいなので、初期状態では30cm弱と短いのだが、引っ張ると蛇腹の部分がパキパキと音を立てながら伸び、あっという間に倍くらいの長さになる。


エアマットを敷きぶとんと掛けぶとんの間に敷く。裏表を確認する必要あり
蛇腹状になっているホース
かなり伸びる

タイマーをふとんの種類の位置にセット。あらかじめ設定された時間動作する。夏モードで利用すると+30分送風される
 このホースの先端に、先ほどのエアマットの端から出ている吹き込み口をマジックテープで巻くように固定すれば準備は完了だ。

 本体前面に用意されているダイヤル式のタイマースイッチを回転させ、「羽毛」や「綿」など、使っているふとんの種類の表示に合わせる。すると、本体から吹き出した温風がホースから、エアマットへと送られ、徐々に布団が盛り上がってくる。後はタイマーが終了するまで待っていれば良いわけだ。


タイマーをふとんの種類の位置にセット。あらかじめ設定された時間動作する。夏モードで利用すると+30分送風される
本体から送られた温風でエアマットがふくらみ、ふとんを乾燥する
【動画】エアマットがふくらんでいく様子(WMV形式,1.72MB)

 タイマーの動作時間は、羽毛ふとんで60分、綿ふとんで80分、ダニ退治モードなら100分となっている。ただし、これは乾燥のみを行なう「冬モード」の場合。TFD96には「夏モード」という乾燥後に送風を行なって乾燥で暖まったふとんの熱を取るモードも用意されている。この場合は、それぞれのモードの動作時間に30分の送風時間がプラスされることになる。

 梅雨から夏場にかけて使う場合は、この夏モードで動作させると、ふとんが熱くて寝苦しいということも避けられそうだ。


久しぶりに味わった軽い布団での睡眠

お手入れは背面のフィルターをたまに掃除すれば良い程度と簡単
 実際に使ってみて驚いたのは、ふとんの軽さだ。ズッシリ感がすっかりなくなり、ふわっとかるく体を覆う感じになった。自分のふとんがこんなに軽かったのかと、改めて気づかされたくらいだ。

 4月だというのに肌寒い季節が続くが、乾燥のおかげで、ふとんがほんのり暖かいのもありがたい。もちろん、就寝する直前まで温めると、熱すぎてしまうので、夏モードで送風を併用するか、数時間前に終了するようにセットしておくと良いだろう。

 お手入れはというと、吸い込み口のフィルターを10~15回に1回ほど掃除すれば良い程度で、まったく手間はかからない。ホースやエアマットもコンパクトにたたんで本体にしまっておけるので、部屋の片隅や押し入れにしまっておいて使うときだけ出すことができるだろう。

 このようにテスコムのふとん乾燥機「TFD96」を使ってみたが、実売5,000円前後なら買っておいて損はないと感じた。ふとん乾燥機は初体験だったが、正直、ここまでふとんが快適になるとは思わなかったし、使い方も思ったほど手間がかからない。この季節に使うのも良いが、高層マンションなどふとんがなかなか干せないような環境でも重宝しそうだ。

 ちなみに、付属のアタッチメントを利用すると、靴やブーツの乾燥にも利用できる。これから梅雨の季節になってきたときにも、ふとんにも靴にも、といろいろと活躍しそうな製品だ。





URL
  株式会社テスコム
  http://www.tescom-japan.co.jp/
  製品情報
  http://www.tescom-japan.co.jp/products/living/bedding_drying_machine/index.html

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2008/04/03 00:03

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